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私が金縛りにあったのはきっと脳が憑かれていたからだな

今回は巷の出来事や噂などではなく完全に私個人の経験談で、特にオチもありません。こんなことがありましたよ~ってだけです。

唐突ですが、幽霊って見たことありますか?私は見たことはありませんが「見た人が見たと言うなら嘘ではなく何かそこに見えたのだ」と考えています。もちろん嘘つきだって世の中にいるのですが。複数人が同じ様子の幽霊を見ることもあるでしょう。大きめの石を猫と思い込むように「それは脳が見せている幻覚だ」と考えることはできなくもありませんが、目撃証言は多く画像映像に写り込んでいることもありますよね。
私が体験したことは一つは夢の中の出来事で、もう一つは覚醒中(横にはなっていた)の出来事でした。

夢の中から現実へ、魂が肉体に戻る感覚

私が中学生の頃、夢の中で近所を散歩していました。早朝で誰もいない静かな家の前を歩いていたのです。ふと気がつくと自宅の廊下を歩いていました。廊下突き当りにアコーデオンカーテンがありその奥は弟の部屋で、
突き当り左側に襖があり私の部屋でした。私の部屋に入ろうとした瞬間、アコーデオンカーテンと壁の隙間から青い筋肉質の腕がすっと出てきて私の腕を掴みました。と同時に私の体はマネキンのように体勢を変えずにスッと垂直に持ち上げられたのです。
「これはいけない!!!!」そう思った瞬間に私は眠っている部屋の襖を通り抜け天井スレスレを高速で移動して実際に眠っている私の頭からフッと足を滑り込ませるように戻っていくと同時に目を覚ましました。
当時私は幽体離脱をしていたのでしょうか?
それから現在に至るまで、自身の体に戻る感覚や垂直に持ち上げられる感覚を味わうことは二度とありませんでした。
青い腕に連れて行かれていたら死んでいたのだろうか?いやいや、眠る前も目覚めた後もとても体調はよくて全く死にそうではなかったぞ。何だったんだ???と、とても気味悪がりました。歳をとった今では根拠の乏しい[成長時に落ちる夢見がち説]的なものの同属的な夢なんじゃないかと曖昧に片付けています。

笑う青い男の声と私の横を歩く透明な子供の足

次に青い男が出てきたのは私が26歳の頃。
夕方ベッドの上で晩御飯を何にするか考えていたところ、急に金縛りに会いました。体は完全に動かせません、視界も変えることができません。
「疲れているからなあ」
すぐにそう思ったので金縛りに対する恐怖は一ミリもありませんでした。

動けなくなってすぐ、つむじの数センチ離れたところから
わはははははははは
と螺旋状に声が聞こえたのです。
螺旋状に声が聞こえるというのは文字で表すのは難しい感覚なのですが、イメージとして近いのはNHKの「にほんごであそぼ」のこの映像。

6分20秒辺りを見ていただけたらと思います。

視界に入らないつむじの上から聞こえる声が実際に見えるように、螺旋状にぐるぐる回りながら私の頭の周りを移動するのです。
その声は大人の男の声、色は青。
私は共感覚を持っていませんがこのときには一時的に音に色を感じていました。そして青い声の主は中学生の時の夢に出てきた青い腕の男と同一人物であろうと思いました。そして仰向けに寝転がった私の周りを子供が歩いているようにベッドがポスポスと凹む感じがしました。


実は何年も前に似たような話を知り合いから聞いたことがあったのです。
「ベッドの上で仰向けに寝ている時に金縛りにあって、私の周りを見えない子供が歩き回るようにポスポスと凹むことがあった。そして子どもの声で笑い声が聞こえて、なぜかその時に、これは私が流産した子どもの霊だと思ったからイメージの中で子供を抱きしめた。そうしたら子どもたちは笑いながら消えていき、金縛りがとけた。」
この知り合いは幽霊だと感じたそうですが、恐怖ではなく愛したかったがそうできなかった我が子として捉えたようでした。

「あの時に聞いた話のイメージを私の脳が引っ張り出してきたのだな。如何せん脳は今とても疲れているから記憶として思い出すのではなく感覚だけを味わっているんだろう」などとちょっと何言ってるかわからないような事を思っていました。

そんな事をのんびりと考えながら体感で2分間くらい後でしょうか、すっと動けるようになり声もポスポスも無くなり、音に色や動きが見える感覚もほとんどなくなりました。

共感覚を得た?


「ほとんど」というのには訳があり、実はそれ以来、音や人間に色を感じる瞬間がたまにあるのです。自称オーラを感じる人っていらっしゃいますが、私の感覚もそれに近いのかもしれません。しかし常に色を感じるものではなく、この音程がこの色でこのタイプの人間はこの色といったものもありませんのでオーラを見てその人の性格を診断するようなことはできません。

26歳の私はこの体験を「疲れた時に感じる幻覚」だと思いました。たまにある音や人に色を感じる瞬間で考えると、私は好意を持つ人に色を感じることが多く、好きな音楽を聞いているときに色を感じることが多いのです。疲れていなくとも気分が高揚していると脳はイメージを色で感じさせることがあるのかもしれません。

「疲れていると不思議なことが起こる」説。不可思議な出来事の全てが当てはまるとは思っていません。
しかし数年前、一年間ほどの一時期でしたが、連日のように精神的にも体力的にもクタクタに疲れていたことがあり、その頃は不思議なことが沢山起こりました。いつか機会があればその話も書きますね。
それでは、宣言したとおり(いつもどおり)オチはないままですが、ここまで読んでいただいてありがとうございます。ではまた。


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