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耄碌録(日記)

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耄碌して碌に記憶できない記録。
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2021年7月の記事一覧

2021年7月19日週 『史上最強の哲学入門』、小林賢太郎の件でモヤる、『鼻兎』と『葬送のフリーレン』を読む

2021年7月19日週 『史上最強の哲学入門』、小林賢太郎の件でモヤる、『鼻兎』と『葬送のフリーレン』を読む

7月19日から7月25日までの読書に関する日記・備忘・そのほか。オリンピックが開催されたが、まったく興味がない。

ずっと前から哲学をきちんとやる必要性を感じていてこの歳になってしまった。
怠惰と妥協の産物。
哲学は生きる上で必須ではないが、“より良く”生きるためには知らないより知っておいた方が良いのは確かだ。と思う。

超入門書から始めるのにはジャマなプライドを投げ捨てて、飲茶『史上最強の哲学入

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2021年7月12日週 赤瀬川原平、クリスチャン・ボルタンスキー死去、小山田圭吾の件でモヤる

2021年7月12日週 赤瀬川原平、クリスチャン・ボルタンスキー死去、小山田圭吾の件でモヤる

7月12日から7月18日までの読書に関する日記・備忘・そのほか。思い出したこと三つ。

尾辻克彦『父が消えた』

尾辻克彦の『父が消えた』を読む。

尾辻克彦は赤瀬川原平の作家としての名前。
赤瀬川原平は『新解さんの謎』や『超芸術・トマソン』で有名であり、読売アンデパンダン展へ出展していた芸術家でもあった。そして、芥川賞作家でもあった。作家としての赤瀬川をほとんど知らないことに思い至り、受賞作を読

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2021年7月5日週 『高瀬庄左衛門御留書』読了、読めなかった司馬遼太郎

2021年7月5日週 『高瀬庄左衛門御留書』読了、読めなかった司馬遼太郎

7月5日から7月11日までの読書に関する日記・備忘・そのほか。

『高瀬庄左衛門御留書』読み終わる。
2021年上半期直木賞候補の本作、とても良い。

息子を亡くした高瀬庄左衛門の、2年間の行動・心理を丁寧に静かに書き上げている。高瀬庄左衛門は政争に巻き込まれはするものの、身分の低い下士の彼には解決できるはずもなく、ただ翻弄されるというのがリアルだ。

最大の見どころは、ミステリーなら解決部分に当

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2021年6月28日週 読み続ける、『10代のための読書地図』、『パンデミック日記』、『ヨハネスブルグの天使たち』

2021年6月28日週 読み続ける、『10代のための読書地図』、『パンデミック日記』、『ヨハネスブルグの天使たち』

6月28日から7月4日までの読書に関する日記・備忘・そのほか。

『星の王子さま』と『高瀬庄左衛門御留書』を読み続ける。

選んだ『星の王子さま』の英訳が微妙な感じで所々意味が読み取れない。スペリングから判断すると、なじみ深いアメリカ英語ではなくイギリス英語っぽい。「もしかして選択を誤ったのかも」と思いはじめた。翻訳権が切れて日本語でいろいろな訳が出版されているが、それは英語でも同じで玉石混交の状

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