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2021年6月28日週 読み続ける、『10代のための読書地図』、『パンデミック日記』、『ヨハネスブルグの天使たち』

6月28日から7月4日までの読書に関する日記・備忘・そのほか。

『星の王子さま』『高瀬庄左衛門御留書』を読み続ける。

選んだ『星の王子さま』の英訳が微妙な感じで所々意味が読み取れない。スペリングから判断すると、なじみ深いアメリカ英語ではなくイギリス英語っぽい。「もしかして選択を誤ったのかも」と思いはじめた。翻訳権が切れて日本語でいろいろな訳が出版されているが、それは英語でも同じで玉石混交の状態らしい。また訳者が重視する点によって『星の王子さま』の本質へのアプローチが違っている、ということが『星の王子さま』のWikipedia(en)にも書かれていた。以下英語版の7つの版についての記述。

Each translation approaches the essence of the original with an individual style and focus.

そうすると選ぶべきはオリジナルだったのだが、フランス語は Je t'aime 以外知らない。使うあてはこれまでもこれからもないのだが。

ちなみに選んだ英語版はWikipediaにある7つの版に含まれていない。もうちょっと調べてからポチれば良かった。
どっちにしても判断するほどの英語力はないから、このまま読み進める。

『高瀬庄左衛門御留書』はもう少し。読み終わるのが惜しい。

本の雑誌編集部・編『10代のための読書地図』(本の雑誌社)と「新潮」編集部・編『パンデミック日記』(新潮社)を買う。

『10代のための読書地図』は先週の〈本コトのTwitterスペース〉で取り上げられて気になったので。書名のとおり10代に向けていろんな角度から本をメインに紹介している。
10代なんて儂からすると孫みたいなものなんだが、儂にだって10代の頃があったのだ。10代になった気分でリストアップされた本の中に気になるものがあったら読みたいと思っても良いじゃないの。

それにしても〈本コト〉は儂の情報源のひとつにすっかりなってしまった。

『パンデミック日記』は文芸誌「新潮」のシリーズ連載をまとめたもの。いろいろな人が2020年1月1日から12月30日までを1週間単位で日記を書き継いでいる。筒井康隆から始まり蓮實重彦で終わっている。コロナ禍の中で過ごした普通の日記だから必ずしもコロナに言及しているわけではないことに注意すること。
ファンとして筒井担当分だけ「新潮」で読んでいた。基本は筒井康隆が載らない限り文芸誌は買わないため他は初めて。書店でパラ見した感じ、文筆業だけでなく音楽家、美術家も含む結構そそるメンバーだ。読むのが楽しみだ。

ふと読みたくなって宮内悠介『ヨハネスブルグの天使たち』(ハヤカワ文庫)を引っ張り出す。

南アフリカのヨハネスブルグにあるスラムになった高層ビルで、数千の美少女ロボット〈歌姫〉たちが毎日決まった時間〈夕立の時間〉に落下している。

このイメージだけ飯が食える。映像として見てみたいなぁ。

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