僕はタワマンになんて住まないし、高級車になんて乗らない
社会人になって、大学生の頃に比べて裕福になった。
部屋は以前住んでいたところより広くなり、今はウッドデッキが敷かれたベランダで昼寝をすることもできる。
外食にも気兼ねなくお金をかけることができる。
一見すると、幸福度が上昇したように思われる。
しかし、実際はそんなこともなかった。
引っ越したての頃は、今の部屋にすごく満足していた。
おしゃれなインテリアを導入して完成した洗練された部屋に住んでみて、実際にすごく幸せを感じていた。
しかし、今は部屋が散らかっていても何も感じなくなってしまった。
ベランダに敷いたウッドデッキは、2か月くらい役に立っていない。
つまり、部屋に対して感じていた幸福は、一瞬にして消え去ってしまった。
外食ばかりする日々も、始めは幸せを感じていた。
しかし、すぐに家庭の味が恋しくなり、安い食材で自炊をする生活に逆戻りした。
このようにして、一瞬で大学生の頃と同じような、決して裕福ではない生活水準に逆戻りをした。
貧しいわけではないのに。
この経験から僕は、お金で買える幸せは持続しないと学んだ。
人はお金持ちになりたいと言う。
タワマンに住み、高級車に乗りたいと言う。
たしかに、その夢を叶えたとき、間違いなくこの上ない幸せを感じることができるだろう。
しかし、タワマンに住んでいても、高級車に乗っていても、それらを買った瞬間以上の幸せを味わえる瞬間は訪れないだろう。
そしてさらには、より価格の高いものに魅力を感じてそれを求めようとするようになるのだろう。
こんなんじゃいつまでたっても本当の幸せにたどり着くことなんてできない。
結局、人が持続的な幸せを感じるためには、お金では買えない大切な物を見つける必要があるんだと思う。
打算なしで熱中できる仕事
ボロアパートでの生活であっても暮らしたいと思える街
たとえ自分が犠牲になったとしても守り抜きたいと思える人
こうしたものに出会い、日々幸せを感じながら生きていく。
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