すべて旅の道のり
とおってきた道のりは
消えてしまうだろうか
そのすべての始まりは
忘れるものであるのか
*
くるしみは養分になり
わたしをかたちづくる
かなしみは姿をかえて
わたしに愛をもたらす
*
もし忘れてしまっても
そこに在り続けるもの
思い出されないままに
いつもそばに在るもの
*
いまここに巡りめぐる
終わりは始まりのとき
くらやみと光はおなじ
よろこびの始まるとき
***
どうして進めるだろう
いましているすべても
これからするすべても
ここから始まったのに
どんなに花ひらいても
土のなかに埋まる根を
木が忘れることはない
それならおなじように
どんなに癒されようと
成長してきたところを
新しい人生の始まりを
私が忘れることはない
(わたしの訳)
***
いままで病院の待ち時間に
ちょっとずつ読んでいた本
きょうのあさ読みおわって
こころに残っているところ
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