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評判の悪い新メニューや施策をやめる時、印象には差が生まれます

 なんにでもチャレンジするホテル・旅館・飲食店、素敵です!伝統を頑なに守ることももちろん素敵ですが、それでも時代に合わせた多少の変化は付き物です。

 何か「新しいことを始める」、これは基本的に大賛成です。ただ、そのPRや打ち出し方は少し慎重に検討したほうが良い場合もあります。今回はその一例をお伝えしましょう。

 例えば、これまでとんかつ店だったお店が、その豚肉の知識を活かして「旨いスープのラーメン」を売り出すとします。それを「新規メニュー」として出すのか、「期間限定メニュー」として出すのか、ここでお客様へ与える印象が大きく変わってきます。

 これは「そのラーメンが当たらなかったとき」に、取りやめ/クロージングに関係することです。そのメニューの評判が悪く、利益も出ないと判断してやめる場合、「期間限定メニュー」であれば、このラーメンはそれを理由に終了できます。お客様は単に「限定期間が終了した」と思われるだけです。

 それに対し「新規メニュー」として出したラーメンが短期間で終了した場合、お客様は「あのラーメンは不人気だったんだな」という印象を持たれます。

 上記の様な短命のメニューが1,2回であれば特に問題ありませんが、数回発生するとお客様は「あの店はメニューがどんどん変わる(悪い意味で)」というイメージで見始めます。それはお店のブランディング、イメージ戦略としてはマイナスでしかありません。

 逆に「期間限定メニュー」がその後に「新規メニュー」に昇格した場合、「あの期間限定メニューは評判良かったんだな」とプラスに捉えて貰えます。

 これはあくまで一例ですが、このように新規メニューを出す場合は「当たらずに止めても、お客様に悪い印象・影響を残さない」方法も考えておきましょう。もちろん、次々に新しいメニューを作り、いつの間にか提供をやめている飲食店さんもあります。さまざまなやり方はありますので、上記は新メニュー提供時の一例として頭の片隅にでも置いておいて下さい。

 チャレンジすること自体、私たちは基本的に大賛成です。ただビジネスですので「うまくいかなかったとき」のことを考えておくことも大切です。「うまくいかなかったとき」にどのようにクロージングするのか、それがお客様にどのような印象を与えるのか、その「終わらせ方」もシミュレーションしておきましょう。

■評判の悪い新メニューや施策をやめる時、印象には差が生まれます:株式会社ディライティングオール
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株式会社ディライティングオール 概要


■ MISSION:お客様の「人生に銘す想い出」を創造する


■ 外資や大手に買収され、没個性化していく日本の素敵なおもてなしを守りたい

■ いまそこにいる皆さんで、そのおもてなしを守り続けていただきたい

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