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オンライン講座作成の舞台裏

人前で話をするのは結構大変

2008年頃から約5年間、全国各地で講演させていただき、その後しばらく仕事やバンドがいそがしくなっていたものの、昨年からまた講演活動も少し再開しようかなと思っていたら、まさかのコロナ自粛でリアルな講演は難しくなってしまいました。

強度のHSP(Highly Sensitive Person)でありながら、人前で講演することは、私にとっては大きなチャレンジでした。

ただ、SNSで発信していた内容に興味を持ってくださるかたが多く、もっと話を聞きたいというリクエストを多くいただいたので、個人の自宅、レンタルスペース、神社、医院など東京から九州まで全国各地で講演させていただきました。

最初10人ぐらいの規模から、神社などで講演するときは多いときには150人ぐらいのかたが集まってくださいました。

仕事で社員教育やプレゼンテーションなどで人前で話す経験はあったものの、やはり緊張はマックスで、手は震えるわ、話し始めて5分ぐらいで口の中もカラカラになっていました。

それでも終わってから、「とっても気持ちが楽になれました」とか「とても話がわかりやすかった」、「今まで疑問に思っていたことがスッキリ解決できた」など嬉しい感想をいただき、それを励みに3ヶ月に一回程度のペースで各地に出向かせていただきました。

最初の講演は、知人のアトリエで行いましたが、その後だんだん規模も大きくなりました。写真は、東京のホテルオーナーが経営者向けのセミナーなどに使っているレストランを会場として提供してくださった時のものです。

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オンライン講座へのシフト

2020年初頭からの外出自粛などの影響により、リアルな講演というのは開催が難しくなり、オンライン化へとシフトせざるを得ない状況になりました。

しかし、、、HSP気質の私にとって、YouTubeなどでバンバン顔出しして、講演するなんて絶対に無理!、、、だと思いました。それも笑顔で、元気な声で、ハイテンションで、、、いやいや絶対に無理!!

ZOOMでオンラインセミナー?、それもなんだか無理な気がする。だいいちパソコンのカメラで映った自分の顔にどうも納得いかない。

リアルな講演ではもの凄く緊張はするものの、熱心に話を聞いてくださる参加者の皆さんの優しさに支えられて、なんとか2時間〜3時間の話をすることができましたが、オンラインとなると相手の顔が見えません。

どんな感じで聞いてくれているのか、緊張してるのを笑われてないだろうか、などといろいろと余計なことを考えてしまいます。

そこで、あらかじめ撮影した動画を公開するコンテンツ提供型で、顔出ししなくてもスライドと音声だけでオンライン講座が作成できるUdemyをプラットフォームに選んでみました。

あとでよく考えたら、YouTubeでも同じことは出来るようですが、私の場合、不特定多数に話をするのではなく、ちゃんと何かを学ぼうという姿勢で真剣に話を聞いてくれる人に見て欲しいと思ったからです。

Udemyはアメリカ発の世界最大級のオンライン学習プラットフォームで、130,000以上のコースを3,500万人以上の受講生が学んでおり、日本では通信教育最大手のベネッセがサービスを展開しています。

ただ、Udemyを対象にオンライン講座(Udemyでは「コース」と言います)の作成に入ったのですが、IT系の講座では画面操作をしながら音声で解説というスタイルなので顔出ししなくても良いのですが、Udemyの公開審査基準では、非IT系の講座では20%以上は講師が登場する必要があることが後でわかったのでした。(爆)

しかし、もう後には引けない状態まで作成していたので、あとからコースの冒頭からの顔出しした動画も何本か作成しました。

最初のレクチャーの動画は、3分程度ですが、実は54回撮り直し、55回目でやっと採用したものです。(汗)

ほかの動画は、失敗も含めて一発で撮影し、あとから動画編集ソフトで編集していますが、最初の動画だけは失敗無しで撮影したかったので、何度も撮り直しました。おかげで構想から公開まで5ヶ月ぐらいかかってしまいました。

Udemyでの講座公開の準備

オンライン講座作成環境について、参考までに書いておきます。

パソコン:Mac Book Pro(Core i5、メモリ16GB)
↑動画編集はこの程度の性能が必要です。
動画編集ソフト:Mac用 Screen Flow
↑Windows用にはCamtasiaがオススメです。
スライド作成:Keynote
↑ほかにもPowerPoint、LibreOfficeなど
カメラ:Zoom Q4
↑HD品質(1280 x 720 または1920 x 1080)で撮影できるカメラ
マイク:Blue SnowBall ice、Zoom H1、Roland DR-HS5
↑マイクは特に重要、ホワイトノイズが入らないこと、パソコンの内臓マイクはUdemyでは不可です。
その他の機材:リングライトHQ-12N、ノートPCスタンド、カメラ用三脚など。
メール配信スタンド:Mailchimp
↑2000アドレスまでは無料、ただしステップメール利用は有料会員のみとなっています。

以上の機材を揃えて、動画を作成し、厳しいUdemyの審査を一発で通り、無事に2020年12月末に公開することができました。

Udemyの講座作成については、主に山田どうそんさんのオンライン講座やサイトを参考にさせていただきました。山田どうそんさん、ありがとうございます。なおnoteでも記事を書かれているようです。

写真の目玉おやじみたいなのが、Blue SnowBall iceというマイクです。左は動画撮影時の隠しマイクとして使用したZoom H1です。

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動画撮影時には、カメラの真下にMacBook Proをセットし、画面のテキストのカンペを見ながら喋りました。写真は実際の自宅スタジオ?です。

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上記の機材の操作やソフトウェアの操作、Udemyでの公開に必要なあらゆる手続きなど、やることはいっぱい有り、YouTubeよりはるかにハードルは高いですが、一度公開してしまえば、あとはプロモーションをちゃんとやれば、放っておいても収益化できると思います。

私の初の講座もすでに公開から2週間ほどで10名以上が受講してくださっています。追加購入したマイクや動画編集ソフトなどで数万円投資しましたが、講座をいくつか作成して公開すれば、すぐに回収できると思います。

次にUdemyのメリット・デメリットを書いておきます。

Udemyのメリット

1.講師としての活動も無料で利用できる。世界190カ国、3,500万人以上の受講者、130,000以上のオンラインコースがある。日本では通信教育大手のベネッセ・コーポレーションが提携している。
2.講師側からも割引キャンペーンなど複数のプロモーションを行えるが、Udemy自身が独自に強力なプロモーションを行ってくれる。
3.IT系の講座がほとんどであり、それ以外の自己啓発などの講座は日本では少ないため、2021年現在ではまだブルー・オーシャンと言える。
4.パソコンだけでなく、スマホでも視聴できる。講師側では、基準通りに作成しておけば、特に意識する必要は無い。

Udemyのデメリット

1.受講者のメールアドレスが直接は収集・管理できない。これが一番のネックと言えるが、講座の最後にボーナストラックを設けて、そこからランディングページへのリンクを付けることは許可されているので、その仕組みを利用すれば、リスト収集は可能。
2.講座の内容、画像の品質、音声の品質審査が厳しい。Udemyの審査に通らないと公開できない。特に画像と音声の品質審査は厳しく、パソコンの内臓カメラやマイク使用は不可。
3.売上に対する手数料が50%取られる。しかし、これはある意味Udemy側で自動的に行ってくれるプロモーション費用と考えれば、高くは無い。別リンクで講師が独自にプロモーションした売上に関しては、手数料は発生しない?
4.講座の価格の上限が24,000円である。長い講座を複数の講座に分ければ、カバーできる。
5.公開してからも手続き等、いろいろとやることが多い。PayPalの講座開設と支払い手続き、基本税務情報の登録、受講者へのメッセージ設定など。解説本もほとんど無く、YouTubeやオンライン講座でUdemy講師になる方法について学ぶ必要がある。

とりあえず、最初はUdemyで作りましたが、ずっとUdemyで続けるのではなく、5講座ほど作成したら、別のプラットフオーム(Teachableベース)にも移植する予定です。

Teachableは、毎月の利用料は発生しますが、受講者のメールアドレスが最初から取得・管理できますし、価格の上限もなく、内容の制限もなく、音声のみの講座もOKで、またレクチャーを少しずつ公開していくといった制御も可能、手数料もUdemyのように取られないところが優れています。

その他の裏話

動画ではわからないと思いますが、動画撮影時に使用したメガネは、芸人さんやYouTuberと同じ仕様です。つまりギャル曽根や宮川大輔さんと同じく、レンズ無しのメガネです。(笑)

普通のメガネだと、部屋の窓の光やリングライトの光がレンズに写り込んでしまうからです。ただ目元をシャープに見せるためにはメガネは有効なので、あえてレンズ無しのメガネをしています。

またヘッドセットマイクもマイクは本物ですが、実はこの音声は使っておらず、見えないところに別のマイクをセットしています。ヘッドセットマイクも口元のゆがみを目立たないようにするためのダミーです。(汗)

なお、私がKindle出版している電子書籍もそうですが、このオンライン講座も元の内容は、アメブロなどのブログで書いてきた記事の再利用がベースになっています。(o^o^o)

コンテンツの再利用は、エコなコンテンツ作成に有効です。

ちなみに3時間半ほど話している講座の内容を文字にすると、約8万文字になります。十分、本一冊が書けるボリュームです。ということでこれを元にKindle出版することも可能です。

以上、オンライン講座作成の赤裸々な舞台裏でした。

今後、Udemyの講座作成のノウハウをもとにした有償サポートサービスも展開してみようかな、とも考えています。

Cover Photo by Mohammad Shahhosseini


◇◇◇RYUZOのオンライン講座、第一弾は、次のリンクから◇◇◇

Udemyが割引キャンペーン(時期は不定期)をやっている時に受講していただくと、とってもお得です。

ライフデザイン講座【夢を実現する4つのステップ】
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最初のセクション(約20分)は無料で、どなたでも観ていただけます。

講座作成までのいきさつを書いた、無料レター(PDF 14ページ)もご覧ください。

あなたの夢は何ですか?

注)↑こちらのリンクは海外からのアクセスに制限をかけています。海外在住でご希望のかたには別のリンクをお伝えします。

よろしくお願いします。




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