#07 転職したら幸せという幻想 #07 Career Journal
なんで転職したら幸せな未来があると思ったのだろう。確かに今の会社で嫌なことが続いた。新しいことに挑戦できる環境へ飛び込みたかった。でも、転職できたら今の苦痛から逃れて楽園にたどり着けると、おこらない未来を信じていた気がする。
幸せは与えられるものじゃない
やっと気がついた。幸せは与えられるものじゃなく、自分で掴むのだ。幸せを与えてくれる人や会社を探しているうちは幸せになれない。自分の今の環境を客観的に評価して、主体的に行動しないと幸せになれない。
私がやりたいことを実現するために転職することは必須ではなく、副業でキャリアを重ねて、起業することでも叶えられると気がついた。
誰でも挑戦することができる時代になった
かつては情報に偏りがあり、情報を持っている企業が有利だった。しかし、WEBのおかげで人々が得る情報が平等になった。どう情報格差、差別化するかがサービス設計の最大の課題になる。
使いやすいソフトウェア(low-codeのSaaS)が増えたことも追い風だ。かつてはシステム開発をしないと、ITツールは手に入らなかったので、資金力のある大企業が有利だった。しかし、今はだれでもオンライン会話ツール、マーケティングツール、送金&オンライン決済ツール、顧客管理ツール、経理会計ツールなど様々な便利なソフトを安価で使える。中小企業だけでなく、個人事業主だってアイディアひとつでチャンスが広がっている。
生成AIのポテンシャルはものすごく高い。2024年6月に行った外資企業のフォーラム(salesforce world tour tokyo)で最先端技術に驚愕した。今までコンピュータと会話できるのはプログラマーだけだった。しかし、これからは生成AIによって自然言語で誰でもコンピュータと対話できるようになる。生成AIを相棒として使いこなす人が活躍する時代になるだろう。
最強のチームとは
今後は固定的な組織ではなく、変化に柔軟に対応できる組織が繁栄するだろう。ONE PIECEというアニメがわかりやすい。お互いの強みを発揮し合う最強のチームを作るために多様な仲間が不可欠だ。
船長には目指すものがある。船員は船長と同じ目標を持っている必要はないのだが、今はその船に乗ることが船員一人ひとりのやりたいことにも近づくから、同じ船に乗船する。一人ひとりの強みが違うので、それぞれが力を発揮することで、ひとりでは達成できないことも、チームでは達成できる最強の組織になる。
旅が一区切りすると別れる仲間がいる。同じ船に一生乗り続けるのではなく、その時々で求められたスキルをもつ人々が集まるのが、個人にとっても組織にとっても良い。船長と同じタイプを集めたり、船長のイエスマンを集めても強い組織にはならない。多様な仲間を尊重し、強みを補完し合うと組織になれば、最高のパフォーマンスを発揮できる。
多様な人脈は宝
私のキャリアも約20年になり、同世代はその道のプロフェッショナルとして活躍している。裁量と責任あるポジションに就く仲間も多い。社内だけでなく社外も含め若手の頃に私を可愛がってくれた一回り上の先輩は会社の役員になっている。こういった能力の高い人たちと一緒に働けるのは財産であり宝だ。
キャリアコンサルタント養成講座で一緒に学んだ仲間や、コーチング企業で出会った、ライターや動画クリエーターのフリーランスなど様々な人々と接する機会を得た。組織に長く染まっていた私にはとても新鮮で刺激的だった。
私が自分の強を発揮すると、組織に貢献している手応えもあり、やりがいがある。たくさんの方と接して、改めて自分より優れている人がたくさんいることを痛感した一方で、私の強みも再確認した。
デジタルツールと人脈に恵まれ、私のやりたいことができる環境が整ってきた。あとは、行動するだけだ。
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