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【気まぐれ日記】#9「SPY×FAMILY」

このところAmazonから息子宛ての荷物が、よく届く。

昨日も、ひとつ届いた。
なんだろう、と思っていたら、
どうやらマンガを大人買いしていたようだ。
(高校生のくせに。)

『SPY×FAMILY』の1~5巻。
「少年ジャンプ+」というアプリで
今人気のマンガらしい。

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変装の名人で超キレ者の、スパイの男
裏の世界で恐れられる、殺し屋の女
人の心を読むことができる、超能力者の少女
まったく赤の他人の3人が、
男の任務のために「かりそめの家族」になる。

ありえない組み合わせの3人が、
ふつうに仲の良い家族を演じようとする。
その一方で、東西冷戦まがいの諜報活動が暗躍する。
本来ならば、諜報活動の話がメインストーリーになるのだろうけど、
「かりそめの家族」が「本当の家族」になっていく
家族の成長物語こそがメインのホームコメディだ。

メインキャラクターの設定だけでも、ぶっ飛んでいるのに。
ペットの犬は、未来予知能力をもっていたり、
母役(殺し屋の女)の弟は、国家保安局員つまり秘密警察だったり。
サブキャラクターの設定も、ひとすじ縄ではいかない。

それぞれのキャラクターが、自分の本当のぶっ飛んだ職業や能力を
互いにひた隠しにして、「普通の家族の日常」を演じようとするから、
そこに笑い、というよりも可笑しみが生まれ、
極端な行動とは裏腹に、ちょっぴりあったかい感情が描かれている。

うーん、まさに、笑いとペーソスのホームコメディ。

作画には、どこか、手塚治虫を彷彿とさせるところもあり。
インテリアなどのディテールには、
さりげなくバウハウスデザインの香りもあり。
今風の絵なのに、どこかノスタルジックな感じもする。

各巻の表紙でキャストたちが座っているソファが、いい。
ル・コルビジェやイームズのソファ、
それにキュートなマシュマロソファも
描かれていて、心の中で快哉をあげたくなる。

浮世離れした設定だけに、
これらのシンボリックで、
日常離れしたデザイナーズソファたちが
意味深で、ぴったりなのだ。
作者のセンスに、感動すら覚える。

話は、やっとすべてのセッティングが終わったというところ。
これからの展開が、楽しみだ。

ひさびさに読みごたえのあるマンガを
紹介してくれた息子に、感謝!


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