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北風のリュート

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「#創作大賞2024」の応募作品、『北風のリュート』をまとめました。
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2024年6月の記事一覧

【連載小説】「北風のリュート」第7話

前話 第7話:奏でるもの(3) 「このリュート、どこで手に入れたの?」流斗が尋ねる。 「代…

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5か月前
79

【連載小説】「北風のリュート」第8話

前話 第8話:奏でるもの(4) 「デブリが長引いて、お待たせしました」  深緑のつなぎ姿の…

deko
5か月前
80

【連載小説】「北風のリュート」第9話

前話 第9話:奏でるもの(5)  ふうっと一つ大きく深呼吸し、レイは覚悟を決める。たった一…

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5か月前
78

【連載小説】「北風のリュート」第10話

前話 第10話:奏でるもの(6)  そうだ、と流斗はレイがテーブルに立てかけている楽器ケー…

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5か月前
67

【連載小説】「北風のリュート」第11話

前話 第11話:謎の増殖(1) 【4月23日 小羽田医院】  はあ、はぁ、はあ。  小羽田雅史…

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5か月前
70

【連載小説】「北風のリュート」第12話

前話 第12話:謎の増殖(2) 【4月23日 小羽田家】  あいかわらずの曇り空に夕陽がにじむ…

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5か月前
73

【連載小説】「北風のリュート」第13話

前話 第13話:謎の増殖(3) 【4月26日】  学会を控え論文やデータの整理に追われ、流斗は研究室に泊まりこんでいた。二晩徹夜して学会発表用データをまとめあげ、そのまま研究室の床で寝袋にくるまった。自宅アパートに丸三日帰らなかった。致命的だったのは、プライベートのスマホを自宅に置き忘れたことだ。ただの金属の板と化したそれが息を吹き返すのに、一時間はかかった。  レイからの着信履歴が四件。  気づいたことがあれば報せて、とプライベートの番号を教えていた。  電話がつながらな

【連載小説】「北風のリュート」第14話

前話 第14話:糸口(1) 【4月28日 鏡原】  昨日の気象学会でも、鏡原の現況が話題にのぼ…

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5か月前
68

【連載小説】「北風のリュート」第15話

前話 第15話:糸口(2) 「赤い浮遊物の正体が知りたい。こいつが鍵を握ってると思うんだ」 …

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5か月前
67

【連載小説】「北風のリュート」第16話

前話 第16話:糸口(3)  小羽田家は、県道を挟んで基地の東の住宅街のなかにあった。百坪…

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5か月前
64

【連載小説】「北風のリュート」第17話

前話 第17話:糸口(4) 「四日前に、空の魚がレイさんにコンタクトを取ってきました」  向…

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4か月前
70

【連載小説】「北風のリュート」第18話

前話 第18話:糸口(5) 「結婚式の前日に母に呼ばれてね。座敷に桐の箱が一つ置かれてたの…

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4か月前
74

【連載小説】「北風のリュート」第19話

前話 第19話:糸口(6) 【5月1日 岡崎/鏡原】  朝から岡崎の祖母宅に出かけていた娘のレ…

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4か月前
71

【連載小説】「北風のリュート」第20話

前話 第20話:糸口(7) 「ざっとそんな感じです」  流斗が岡崎での顛末を話してくれた。 「レイさんはこれまで人付き合いを避けてきたから、上出来だったんじゃないですか。ぼくたちが役に立てず、すみませんでした」  美沙は深いため息をつく。  こうなることは予測できていた。母はお嬢さんのまま大人になったような人だ。美沙ですら母娘関係がうまくいっているとは言い難い。母の会話の手綱を取るなんて高度なこと、レイにできるわけがない。私が付いていくべきだった。空の魚を認めてやれなかった