見出し画像

生きやすくなるために、学ぶ。

私の理念(ていうと会社みたいですね笑)は「生きていればOK」。社長にならなくても、名誉ある仕事に就いてなくても、自分が「生きていて幸せだ」と思えているなら、それ以上はないと思っている。その前提のうえで、やりたいことは実現できたほうが幸せだと思っている。具体的にイメージするのは、自分が死ぬとき、たとえば病床で、後悔することが少ないまま旅立つ姿。身近な大切な人の死に際に立ち会い、その人の生前の日記を読んだのをきっかけに、そう考えるようになった。

やりたいことを実現させるためには、苦しみ辛いことも味わう必要がある。例えば世界一周をしたい!という夢があるとする。世界一周するためにはお金が必要だ。お金を得るためには大抵の場合働かねばならない。働くためには自分のスキルアップは避けて通れないし、人間関係を円滑にこなすことも重要である。働かないとしても、お金を稼ぐ術を学ばねばならない。そのためには、今の自分のできないことに向き合い、成長しなければならない。つまり、やりたいことをなるべく達成しよう!と思ったら、自己研磨は避けて通れない。

でも、人間ていうのは論理的に理解しているからってそのまま動けるわけではない。特に私は相対的に自尊心は低いほうだと思うし、周囲の反応や環境が感情に影響を及ぼしやすい性格?傾向がある。そのため、壁にぶつかると結構簡単に倒れる。ずどーーーん、と落ち込む。「なんてできないやつ…価値のない人間だ!」と自分を責める。そんなときは、寝て忘れるか、「おかえりモネ」の菅波先生の言葉を思い出す。

「物事がうまくいかなくて落ち込んでいるとき、僕は何かしら新しい知識を身につけるようにする」

主人公モネが、宮城・登米の森林組合で働いているときのこと。使わなくなった木材を活用したビジネスを検討するよう求められ、モネは学習机の販売を提案した。学校側の反応が良かったが、木材の性質上乾燥の工程がかなりの期間を要し、求められた納期に間に合わないことから一旦話はなかったことに…。木材のことを把握しきれていなかったことから商談が不成立だったのに加え、周囲の期待に応えることに敏感なモネは、一度希望の光を見せておきながら失敗に終わったことにより森林組合の人たちを落ち込ませてしまったことに落胆していた。そんなとき、診療所に勤務している菅波先生(のちにモネにとって、とても大切な存在になる)がかけた一言が前述のフレーズだ。医師である菅波先生は、人命を預かるのが仕事。おそらく何回も挫折し復活し、そのたびに学習をしてきたのだろう。

世の中には知らないことばかり。すべてを知るのは無理だ。だからこそ、無知により失敗し、恥をかき、怒られることは、生きている以上避けて通れない。むしろこの経験をしているのは、生きているから当たり前だし、行動していなければ経験できないこと、とても尊い経験なんだと思う。時に自尊感情をえぐられるほど凹むことだってあるけど、凹んだぶんは必ず戻るし(私の場合は寝る)、学習することでもう少し高みに登れたら、また違う景色が見えるかもしれない。それって、つまりは今よりわかることが増えたので同じような苦しみを味わうことからも解放されるんじゃないだろうか。

二度と同じ想いをしないためには、今より生きやすくなるためにら、学ぶ、しかないのだ。

「過去は痛い。でも学ぶことはある。」「道は二つしかない、過去から逃げるか、学ぶか。お前はどうするね?」


自分のせいで父親の命を失った(と思っている)ことが負い目で故郷を離れハクナマタタと生きていたシンバ。故郷が崩壊する寸前である今、自分が再び王となり戻るか迷っていた。そんなときに、ラフィキが主人公シンバに問いかける台詞。シンバは学び、立ち上がることを決意する。

過去は変えられないこと、でも人生は続くこと、それなら自分はどうする?落ち込んだときは、自分の隣にラフィキがいることを思い出したい。

そんなライオンキング、ついに有明で公演再開です!

公演記録を続けるライオンキング。子供の頃に見た人も、大人になった今だからこそ見てほしい。命が生まれ、続いていくことをオープニングから突きつけられ感動すること間違いなしです。私は年を重ねるたびにこのオープニングで流す涙の量が増えています笑。

みなさん、ぜひ劇場へ!※私は劇団の回し者ではない



この記事が参加している募集

#おすすめミュージカル

1,420件

#おすすめミュージカル

1,466件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?