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【DeFimans CMO】IVSを振り返ってみる

IVSご参加された皆様、お疲れ様でした。お祭りでしたね。
9,000人以上(最終的には10,000人を超えたとか)参加したとだけあって、舞妓さんNFTを掲げ、世界遺産をイベント会場として使わせて下さった京都府も、観光収入がしっかりあった3日間だったのではないでしょうか。

以前NFTポテチでCalbeeが話題になりましたが、新幹線のお供のLOTTEのコアラはなんとフランクミュラーとコラボしていました。

KOALA x Franck Muller

前座はこの辺にしておき…そもそもIVSは、どんな祭典だったのでしょうか?

IVSとは、起業家の登竜門で、アジア最大級の国際スタートアップイベントです。その中でも私の目的であったIVSクリプトは、日本最大のクリプトカンファレンスとのことで、多くの人で賑わっていました。

早速ここで感じたことをCMO目線でざっくばらんにお話しします!

1.NFTは冬⛄

中国ではNFTはまだまだポテンシャルが高く、多くのクリプト勢がNFT欲しさに熱狂しているようですが、NFTのほぼすべてのプロジェクトは世界的に下がり傾向です。多くの新規プロジェクトは完売できなくなってきました。単に真新しさやコンセプトの斬新さで売れていた時代から、いつしかコミュニティが形成され、コミュニティの声や不満をプロダクトに反映させたい要望が増えてきて、NFTプロジェクトが淘汰されてきたのだと感じます。コミュニティが抱える不満を取り除き、利便性や熱量をより高めたNFTマーケットプレイスこそが時代の覇権を握ることができると言われていますが、プロジェクトの理念や目指すところをクリアにした上で、理念が合致するマーケットプレイスとNFTプロジェクトが出てくることも、今後春を迎える上で重要な観点だと思っています。

2.日本のGameFiは日本人が奢るただのGameになってる?

会場でも多くの盛り上がりを見せたのはGameFiプロジェクトのブースでした。登壇イベントやサイドイベントでも、海外投資家も日本のGameFiには注目していたのではないでしょうか。
「日本の大手ゲーム会社がGameFi領域に乗り出して来たら市場が変わる」
多くの大手ギルドや海外投資家さんから耳にしますが、私は一方で危機感を感じました。なぜなら、多くの日本のゲームの作り手は、
「面白いゲームをつくること、それが解だ!」
「GameFiの答えはコミュニティだ!」
そう口を揃えて言っているからです。
弊社共同代表小野も以下の記事を書いていますが、上記は飲食店が「肉の質を上げて美味しい焼き肉屋をつくるんだ!」とか、洋服屋さんが「デザインに共感してくれるファンが全てです。」と言っているに等しく、それはweb3でなければいけなかったのか、という疑問がでてきました。

こちらに関しては別記事にて考察したいですが、もちろん面白いモノづくりとコミュニティマネジメントは絶対不可欠な要素です。それ以上に「トークノミクスとは?」を掘り下げ、所謂ポンジスキームではない、健全で持続可能なゲームであることを、ユーザー、ギルドや投資家に語れるような日本のゲームがもっと出てくることを期待しています。

3.ウーマノミクスはまだまだ道のりが長い

IVS2日目の6月29日に「PowHer Lunch」にご招待頂き、参加させて頂きました!テック業界におけるジェンダーダイバーシティとインクルーシビリティの向上を目指すWoman in Tech主催で、業界内で数少ない女性リーダー50名が集まりました。

女性がこの業界で声を上げることはとても重要です。なんせ、Woman in Techは少なく、Woman in web3は更に少なく、女性のロールモデルがなかなか見つからないし、肩身が狭く感じることも多いですから・・。
IVSも始まった当初は50名くらいのメンバーだったそうで、Tech領域の人口自体がマイノリティでしたが今では1万人規模のイベントに。それでも女性はいまだに1割もいないのは残念です・・。
また、女性リーダー50名集まったとありましたが、皆様高学歴で煌びやかな肩書き、バイリンガルは当たり前、子育てもなんでもできます!!といったスーパーウーマンなので、私はキラキラした皆様の圧倒的リーダー感を目のあたりにし、そりゃあ皆様は男性と肩を並べられるでしょう・・・!と一種の違和感を部屋の片隅で感じておりました。

パワフルな女性リーダーの皆様

その中で肩を落とす人もいるかもしれませんが、これから女性によるダイバーシティパーティがなくなるくらい普通に女性がこの業界にいる環境があればいいなと願う一方で、「子育てに専念していたら職場復帰できなくなっていた」「病気や妊娠で働くことができなくなった」「もっと自由に、なんなら世界を旅しながら仕事したい」「そもそもセクハラされながら仕事するのがストレス」と、リアルな悩みを抱え、一昔前のジェンダー論でなく、今のジェンダー論を語れる等身大の女性達が、こういう場で男性と一緒に議論すべきだなと思いました。
そんな違和感と希望を覚える一方で、現在DeFimansはコアメンバーは約半分女性、各々ライフスタイルに合わせながら働いており、セクハラやパラハラを絶対に許さない環境を作っているので、そんな環境にいる自分は幸せです。会社もダイバーシティを重んじて存続していけることに社会的意義を感じています❣

4.web3は英語が標準

ETH Tokyoの記事でも書きましたが、web3は誰もがどこからでもweb2の「r読み書き」に加えて「所有」できる世界です。そのため日本でガラパゴス化されることにより情報収集に偏りができ、すぐに浦島太郎になります。
情報収集は英語ができる事により、格段に広がります。先ほど述べた日本のゲーム界隈の異様なガラパゴス化は、海外接点のなさからも起きている現象だと思います。
今回多くのサイドイベントでも、web3/クリプト界隈のトップ層は皆さん少なくとも英語が喋れる方で多くの場合は旅人で多くのマーケットを熟知されています。そんな方とお話していると、トレンドが分かったり、逆に日本が遅れているポイントが理解できたりします。
ネットワーキングセッションも英語が喋れないとなかなか輪に入れなかったりもしますが、弊社メンバーは何気に9割方英語が喋れるので、英語を武器にクライアントさんを繋げ、会話促進をしておりました。ネットワーキングによって仕入れた情報も、noteやtwitterで皆さんにお届けしますね!

海外投資家への英語ピッチやネットワーキングの代行業務等もしておりますので、web3ビジネスでお悩みの方は是非DeFimansにお問合せくださいませ!

(文:ちゃんぺっつ)

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