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まず理解に徹し、そして理解される

私は、兼業コーチなので、普段は企業にいます。今回は、私の経験からの学びについてです。

先日、弊社の新規事業創造プログラムを活用して、あるサービスをローンチしました。提案当初は、ビジネススクールに通っていたので、これまでの学びを活かして、会社の課題を解決をしたいと思っていましたし、今もその思いは変わりません。

提案から承認が下りるまでは、ほぼボランティアで既存業務をもちつつ新規事業の準備をすすめるので、発案者はともかくとして、チームメンバーの主体的な関わりがプロジェクトの成否を分けます。

メンバーは同期4人でスタートしました。彼らも会社の中では中堅社員で、戦力として期待をされており業務もそこそこ忙しいのが現状です。その中で本当に立ち上がるかどうかもわからない新規事業に手をだし、メンバーからはコメント(批判?)はでるけど手を動かすのは「言い出しっぺの私」という状態が続きました。

彼らがこのプロジェクトに主体的になるために私にできることは何か。

スティーブン・R・コヴィ―の「7つの習慣」にある第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」という言葉を思い出し、まずチームメンバーに1on1ミーティング(2週間に1回30分)をはじめました。私はコーチングができるのと弊社では1on1ミーティングを導入していないので、まずはこれをやってみることにしました。

1on1の時間は、プロジェクトの話は一切しません。メンバーのための時間であり、まず理解に徹することにしました。

かれらとの数回の1on1ミーティングを経て、チームの雰囲気が変わる出来事がありました。提案資料についていつものようにメンバーからいろいろコメントを受けていた時、「あー、それやっとくわ!」と、資料の作成を引き受けてくれるメンバーが現れたのです。まさに、プロジェクトが佳境に入った時期の一言で、メンバーが主体的になった瞬間でした。

その経験から学んだことは、1on1をすることで、メンバーの日頃のもやもやを理解し、ゴールへ向けて歩き出したことで、それ以外の緊急ではないが重要なことに意識が向くようになり、新規事業についても主体的に取り組むことができるようになったのではないかということです。

あなたのまわりの方の主体性について思うことがある方は、「まず理解に徹する。」ためにその方の話を聴く時間をもってみてはいかがでしょうか。

私がいつも読み返しているのは「13歳から分かる!7つの習慣」です。


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