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島暮らし、はじめの1週間

7月から3か月、島で暮らして働く

7月1日にこの隠岐島前地域の海士町という島にやってきてから、早1週間。
毎日が発見の連続で、どこかに書き残しておきたいなあと思って、
noteで振り返っていきたいと思います。

夏バテが消えた

まず、自分の体調面の話にはなるけど、
すこぶる調子がよくなった。

来島前、大阪にいたときは夏バテしていて、
うどんを食べるのがやっとくらい。
ストレスや不安で寝つきも悪くて、
ラジオ聞きながらじゃないと
安心して寝れなかった。

ここに来たら、海と山に囲まれてて暑すぎず、
気持ちいい風も吹き抜ける。

朝は6時半のチャイムと暴風の音で強制起床(笑)、
夜は真っ暗だから自然と寝られる。

食事は、シェアハウスのみんなと作って、
一緒に話して、笑いながら食べる。
(ごはん2杯余裕で食べれる)

気づけば、夏バテとは?みたいな状況になり、
かなり元気を取り戻せているような気がする。

顔が見える関係の安心感

島に到着して1日目の夜、
近くに住む島留学生と漁師の方が、
シェアハウスに招いてくれて、
新鮮なお魚料理をふるまってくれた。

新鮮な魚とヤリイカ美味しすぎた…

それだけじゃなく、近所の住民の方々が、
本当にオープンでウェルカム。

道端で会えば、挨拶をして、
ちょっとした世間話。
お野菜をお裾分けしてくれたり、
山椒の摘み方を教えてもらったり。

写真は同期の子から拝借

昨日、私たちのシェアハウスに遊びに来てくれた近所のお父さんは、
自分の畑でとれた夏野菜と自家製のお味噌、
獲ってきたサザエ(!)をふるまってくれた。

ゲラゲラ笑いながら、一緒にビールも飲んで、
方言も教えてもらって、
お父さんの大阪出稼ぎ時代の話も聞けたり。
陽気で面白いお父さん。

そう思うと、
大阪にいた頃には考えられないことしてるかも。
ご近所さんが、
家というプライベートな空間にきて、
また、私たちもお邪魔したり。

そして、一緒に作ったご飯を食べる。
なんてことは、
今までほとんどしたことがなかった。

食材は、自分たちの家で食べる分だけ
スーパーで買って、
隣のお家にお裾分けなんて、考えにも及ばない。

顔の見える関係性のなかで暮らしてみたくて
来島したけど、
困ったことがあったら、
「どうしたらいいですか?」って
気軽に聞けるご近所さんがいるのって、
こんなに安心することなんだなあと実感。

シェアハウスにカギはついてないし、
ガラス窓も大きいから家の中も見られるけど、
それでも夜道に誰かに襲われるとか、
泥棒くるんじゃないかとか、
そんな身体的な不安はないし、
自分がどうなっても誰も見つけてくれないかも、っていう孤独も感じにくい。

良くしてもらう中で、
どうお返ししたらいいんやろう?
っていうのを考えてしまうけど、
自分たちができることの中から、
お返しできること探していけたらいいかなあ。

都会だとなんでもお金で解決してしまうけど、
そうじゃない何かで返せるように。

他者と常に比較されない環境

海士町には、「大人の島体験」という制度を利用して来島したけど、
色んなバックグラウンドを持った人たちが参加者に多い。

私は大学院中退して、
1年くらい働いて辞めてから島に来たけど、
同じように何年か働いて
退職して来た人もいれば、
大学生で休学中の人、
大学卒業してからそのまま島体験に来てる人。

みんなそれぞれ来た理由はあるだろうけど、
話してて感じるのは、

「大学入ったんだったら、いい企業(定義がようわからん)に行けるように、就職活動に書けるようなことを頑張らないと」

「社会人(そもそも社会人って何)だったら正社員で働き続けて、自分の市場価値(人は商品なんかよ)を高めつつ、キャリアアップすべき」

「早く結婚して子ども産んで家庭持ちなさい(耳痛すぎる)」とか、

謎の世間の声に疑問や苦しさがあって、
来島した人が多いのかなあと。
自分も含めて。

世間の声って恐ろしいもんで、
知らない間に内面化されて、
自分自身でその世間の声を自分に言い聞かせてしまう。

すると、自分と他の人を際限なく比べたり、
損得勘定で人生の選択をすることをどんどん迫られて、先行きが不安になってくる。

私はそれが苦しくてたまらなくなって、
ここに来たのもあるので、
こういう話をお互いし合えて、
「そうなんや~」と、スッと受け入れてもらえる環境があるのは本当にありがたい。

この写真もルームメイトから拝借
寝転びながら星を見て語り合う時間

豊かな自然に囲まれていることもあいまって、
こっちに来てからは、
どうなるかわからない未来のことよりも、
まずは今の自分の気持ちを大切に、
目の前で巻き起こる色んな出来事を
楽しんでいこうと思う。

あとがき

豊かな自然が~とか書きましたが、私にとっては
毎日見た事ないような虫との遭遇で、ギャーギャー叫んでる日々です。
虫との共存は、まだまだ長い道のりになるかもしれません。





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