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人の入れ替わりについて考える。

春遠からじ。
春は出会いと別れの季節であります。

何の話だよといえば、代替わりして初めてこちらの望まない退職願が出てきたんですよね。
が、思いの外うろたえなかった幹部陣(つっても私含め二人だけど)に心強ささえ感じる冬の日の2024。
組織の新陳代謝のためには人の入れ替わりは仕方ないんだよなあ。なんて思いながら。
零細企業あるあるだとは思うんですけど、退職希望が出てきた時に「悪い所があるんなら言ってよ!ねえ!直すから!!お願い!捨てないでぇぇぇええ!!!」的に相手の言うことを丸呑みしたくなることもある訳ですよね。
あるあるあるある!!

で、これの何が一番問題かって言えば何よりもチームの方針がブレるってことなんだと思うんですよね。
そうなっちゃうと結局他のメンツが何を目指してどういう方針で頑張ればいいかが全く分からなくなり、結果バラバラになっていくって事が問題なんじゃないかなと。
もちろん余程のコアメンバーであれば若干話しは変わりますけど、それでも理念とか根幹に関わる部分であれば譲っちゃいけないんだと思うんです。リーダーとしては。

例えば学校の部活動なんかをやっていたとして、「大会で優勝したい」人と、「楽しく青春の思い出を作りたい」人と、「異性にモテたい」人とでは当然取り組み方が変わるわけですよね。まあ全員が完全に同じ方向を向いて取り組むことは不可能ですわな。
なので本質的にはこの手の人達が全員一緒にやっていくのは組織としての最適解ではないんですよ。各々が各々の目的に合ったメンバーとまとまってやっていくべきなんです。それが一番強い。間違いない。

でもねえ、弱小チームってそうも行かないんですよねえ。

結局そもそも人が集まらないからやめられると致命傷になりかねないから中途半端に人に組織を合わせる方針にせざるを得ないんですよね。
特に学生時代の限られた年限でチームづくりをするなら尚更。
リーダーも毎年変わりますからね。そういう意味で学生スポーツってチームづくり難しいな。エグい。あんまり上手いこと例になってなかった。
まあいいや、それにしたって勝ちたいなら練習の量✕質を高めないことにはどうしようもない訳ですし、思い出を作りたいんなら練習よりイベント運営に力を入れるべきかもしれないですし(そういうチームづくりしたことないからよく分からんけど)、モテたいんなら予算を格好に全振りするんでしょうし(そういうチー(以下同文)、取り組む方向が変わるはずなんですよね。
勝ちたいリーダーが楽しみたいメンバーに合わせちゃったらリーダーがしんどいだけですし、逆の場合は「おまえとやるの、しんどいよ」というゴリ赤木@SLAM DUNK状態になってしまうのが必然になってしまうんですよね。

で、今度我々企業の話になるともう少し長期的なチームづくりが出来るようになるわけですね。
リーダーがある程度長い期間舵を取ることが出来るようになるので、自分のイメージを落とし込む猶予が長いと言えると思うんです。
種まきの◯年、芽吹きの◯年、実りの◯年、みたいな。
まずは誰でもいいからとにかく採用しなきゃいけない時期があって、次にチームの理念や目標・目的に合う人材を採用・定着させる時期が来て、ようやくチームが花開く、みたいなものなのかなと考えるのです。
じゃあ今当社は採用がうまく行ってるのかといえば全くそんなことはなくて、苦労苦労の連続です。
妥協点を見出しながら汗をかいて組織運営している現状なんですけど、それでも少しだけ背伸びして一段階段を昇るべきなんじゃないかと考えました。

当社は元々実力のある技術者が各々稼いで会社に利益をもたらすと言う上納型組織だったんですが、利益率はいいものの技術者各自の個人の力量に強く依存し、個人が抜けると途端に組織の動きが止まるという脆さをはらんでいました。
私は私の代でこの会社を終わらせるつもりはないので、そうなるとこの組織体では永続は不可能だろうと考えました。
よって、チームとして戦う組織を作ることを選んだ訳です。
そのためにはまずこの組織はどういう意図で運営されているのかを示す必要がありますし、各々のポジションにどういう役割を期待し、どういう活躍が評価されるかを示さなくてはなりません。(これに関してはまだ完成してはおらず道半ばですが・・・)
よってこの考え方に納得できないメンバーはチームを去ると言う決断をするのも当然ありますよね。
一緒に頑張りたいと思って採用し、共に汗を流したメンバーが去るのはつらく苦しいですが、同じ方向を向くことができなくなったのならそれは仕方のない話だなと腹をくくる事にしました。

♪行ったきりなら幸せになるがいい 戻る気になりゃいつでもおいでよ

というスタンスで、退職を希望するスタッフに対してはできる限り気持ちよく送り出してあげようと思っています。
仕事って恋愛と似てますからねえ。合わない人とい続けても不幸になるだけだし、実は相手がこっちを見誤っていたり自分が相手を見誤ったりしていて、他の人と付き合ったら実は前のパートナーの方がすごく良かったと気づいたりってのはめちゃくちゃある話ですし。
ま、そう腹をくくらせてくれてありがとね!次の職場でもがんばって!!

という訳で当社は採用を頑張っていきます!
またいいメンバーと出会えますように!!

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