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発達障害で悩む心が励まされた…読書感想文のまとめ

私に発達障害があると知ったころ、私は発達障害にまつわる本を読みあさりました。1年間で30冊以上は目を通したと記憶しています。

読書により得られたメリットは、計り知れません。

・発達障害は脳の特性によるもので、性格の問題でないことが明らかになった。
・発達障害にもそれぞれ個性があり、同じ当事者でも私とは異なる個性を持つ人がたくさんいることが分かった。
・悩んでいるのは自分ひとりだけでないと励まされた。

発達障害についてよく知らないまま、診断書という医師からのお墨付きをいただいた私は、たったひとりで沙漠に放り出されたようなものです。そのような私にとって、活字はオアシスから湧き出る水のようでした。

本は地図というより水のようだと感じることがあります。本には私が求めている目的地や行き方は、ダイレクトには書かれていません。私の人生は私にしか生きられないから、ぴったりなお手本がないのは当たり前です。それでも水は身体に沁みて命となり、自らが道をつくりだすための力となります。私は地図がなくても生きていけますが、水がなければ生きていけません。

当時の私にとって、心の糧となった著書を紹介しますね。

私ってLDだったの?(黒柳徹子)

黒柳徹子さんのエッセイ集『小さいときから考えてきたこと』のなかに、ご自身がLDであると気づいた瞬間をとらえた名エッセイがあります。「私ってLDだったの?」というエッセイです。

>>>「小さいときから考えてきたこと」(黒柳徹子:著)を読むと、発達障害がまるまる肯定されているように思えてくる。


LDは僕のID(南雲明彦)

南雲明彦さんは、子どもたちが自分らしく生きやすくなるのを願って、全国各地で講演・相談活動を行っています。当事者・支援者・社会に向けた、心強いメッセージです。

>>>発達障害関連のおすすめの本3冊!(2015年読了順)


アスペルガーとして楽しく生きる(吉濱ツトム)

発達障害カウンセラーである吉濱ツトムさんのデビュー作。読むと自己肯定感がアップして、励まされます。

>>>発達障害関連のおすすめの本3冊!(2015年読了順)


隠れアスペルガーという才能(吉濱ツトム)

吉濱ツトムさん著書『隠れアスペルガーという才能』の出版記念会に参加したときの記録。ちなみに、私が今まで発達障害に関する本のなかで、特に共感できるのが本書です。
(私がグレーゾーン寄りのせいもあるでしょう……)

>>>吉濱ツトムさんの出版記念講演会に行って、勇気が湧いてきました。


汲むーY・Yにー(茨木のり子)

私は詩が大好きで、茨木のり子さんには格別の思いがあります。詩「汲むーY・Yにー」の感想です。

>>>大人になりきれないASDの人におすすめの詩。茨木のり子さんの「汲むーY・Yにー」


アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)

SF小説『アルジャーノンに花束を』のレビューです。本書には高校生のころに出会いましたが、診断直後に再び手に取り、強く心が揺さぶられたのを覚えています。

>>>発達障害の凸凹ぶりは、「アルジャーノンに花束を」の主人公に重なるかもしれない。


自閉症スペクトラムとは何か(千住淳)

自閉症スペクトラムの特徴や診断基準などが詳しく書かれています。当事者や支援者に役立つことを目指して、自閉症の研究を重ねている著者の優しさが、すみずみまで感じられる新書です。

>>>「自閉症スペクトラムとは何か」(千住淳:著)から学ぶ、ASDの特徴と診断基準について。


※このページで紹介したnoteの記事は、私の過去のブログ記事をリライトしたものです。元の記事は「>>>」以下の文字のリンクからご覧くださいね。
(リンク先のHNは、「まほ」でなく「あすか」となっていますが、同一人物です)

(次回は3/24~26頃更新予定です)

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