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家で食べるごはんがすき

タイトル通り、私は家で自分で作って食べるごはんが好きだ。

外食で食べる料理はどこもレベルが高くて美しいものが多いが、それらとは比にならない、本当に自分のためだけの、自分の「食べたい」を詰め込んだごはんが好きだ。

過去にはどっかで読んだ誰かの節約術を意識して、一週間に一度スーパーで買い込んでやりくりする、というのもやったことがあるが、その日パッと思いついたものだけを買って即調理する方が自分の性に合うことに気がついた。
「食べたい」欲は突然にやってくる。本やドラマに登場した料理やSNSで偶然流れてきたものなど、発端は様々だ。

今日は数日前に見たあるモデルが紹介してたサラダを作った。トマトときゅうりとチーズをバルサミコ酢で和えただけのサラダ。
動画の中のそれはもうとてもとても美味しそうで。
仕事帰りに足速にスーパーに寄り目当ての食材を吟味する。
ささっと選んでこれまた足速に家に帰る。帰宅部選手権があったら間違いなく入賞できるくらい。

帰宅して手を洗って着替えたらすぐ調理に取り掛かる。
あ、冷凍してたサラダビーンズも入れてみよう。
解凍してる間にサクサク野菜を切る。
一人前やちょっとだけ使う時には木のまな板を使うのだが、包丁が当たった時の音が小気味良い。自分がさも腕の良いシェフになったような気持ちにしてくれる。

紹介されていたものではフェタチーズを使っていたが、売っていなかったので美味しそうだったブリーチーズを入れてみることにした。(フェタチーズはヤギのお乳から作るらしい。ヤギのチーズはフランスで一度食べた。あの独特な味わいを思い出してよだれが落ちそうになる)

今日の選手(材料)達が出揃ったので全てボウルに入れてバルサミコ酢をたらり。
赤と緑と白と黒、もう見た目からして間違いない味だ。
外から帰ってきたばかりで部屋はまだ蒸し暑さが残るようだったので、冷えたものが食べたくて冷蔵庫で少し冷やすことにした。

冷やしてる間に洗い物を済ませちゃって、ふと冷蔵庫にキムチがあることを思い出した。

ふふ、ちょっとだけ食べてしまおう。

そうして小皿に少し盛って台所で立ったまま食べる。
一人暮らしだから誰もマナーがどうとか言わない。それが楽しい。

キムチを食べ終わって、そろそろ良い頃合いになってそうなのでサラダを冷蔵庫から取り出して食卓に置く。
ついでに毎日恒例の納豆と朝食べ忘れたゆで卵も出した。

やっと食べる。念願の一口目。

美味しい。やっぱり、というか想像以上に美味しい。
テンションが上がって思わず「やば、おいしい!」と言ってしまう。
きっと他の人からしてみたらただのサラダに過ぎないが、私は少なくとも今日一日はこれを食べたくてうずうずしていたのだ。笑みが溢れてしまう。

おうちごはんの良いところは自分が食べたいものが食べれて、「おいしー!」って叫んでも笑っていても、誰も何も言わないところ。外だったら完璧変人。だから好きだ。

今日も美味しいごはんが食べられてとても幸せ。ごちそうさま。

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