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生存記録

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感謝の反対は当たり前。毎日生まれ変わったように生きる。と、神様はおっしゃいました。
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#気ままに

師走は本当に足が速い。

師走は本当に足が速い。

あっという間に12月も折り返しに差し掛かっている。
日々色んなものに追われ、しばらくノートを開いてなかったことに気付き慌てて通勤時間に書く。

今年は確か卯年だ。
年が明けてすぐの頃、「ぴょんぴょん飛躍していく年になりますよう」抱負を述べていた。
果たして飛躍はしているのだろうか。

間違いなく変化は多い年だった。
住む場所も就く職種も変わった。
思わぬ大病も患い、精神病まで来した。
周りの人も出

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どれも同じに見えて、違う。

どれも同じに見えて、違う。

昨日は雨だった。

霜月の空気と冷たく降りかかる水は氷柱ほどの鋭さは持ち得ないが、それでもじわじわと芯まで蔓延っていく。

一枚の鼠色の雲が空を覆っている。
地に広がる荒川も同じく鼠色をしている。

どんよりとしているが荒々しさはない。
まるで枯山水のような落ち着いて品のある佇まいだ。

それを電車の窓からじっと見つめる。
中はグレーや黒の衣服を纏った人たちで満杯だ。
湿った目と漂う陰気臭さからそ

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自称貴族。

自称貴族。

熱海に向かっている。

この数年恋焦がれていた熱海。
クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロードに大ハマりしたのは15年程前になるかな。
しんちゃんは5歳だから、道路標識にある「熱海」の「熱」の漢字を、「ヨコ、ヨコ、タテ、」という風になぞって熱海への道筋を把握していた。私は25歳だから、「熱海行き」と表示されている電車になんの確認もせずひょいっと乗り込んだ。

静岡にはずっと興味はあったが上陸

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ハイソぶっても野卑滑稽。

ハイソぶっても野卑滑稽。

 子供の頃、両親は毎年我々三姉妹を岩手や秋田にある娯楽施設に連れて行ってくれていた。夏のけんじワールド、冬の安比高原はマストで、あとは岩手の大森山動物園や龍泉洞だったり、秋田の男鹿水族館だったり。GWに小岩井農場へ出かけ、あまりの車の渋滞ぶりに結局たどり着けずに近くのイオンモールに行先変更になったこともあった。

 東北6県は押並べて面積が広い。従って、県外に出るということは海外旅行に行くぐらい一

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