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ONE BEAUTIFUL DAY

僕は元々CDのジャケットデザインがやりたくてデザイン業界に入った。しかし音楽とあまり関わりのないデザイン会社に入ってしまったので仕事としてジャケットデザインをする機会には恵まれなかった。
今は転職を経てCDジャケットではないけど音楽アーティストに関わるWEB制作などやらせてもらっている。このキャリアパスはまったく偶然なんだけど、願ってればいつかは叶うものなんだな。
その一方で回数はかなり減ったけど趣味として音楽制作やDJ活動を続けている。そこで出会った知り合いや仲間とはいまだにイベントに行ったり遊んだりするような間柄。会社では音楽系のデザインの仕事ができなかったから音楽の趣味を通じて自分や仲間のイベントのフライヤー、自主制作のCDジャケットのデザインをやらてもらえたのはありがたかった。
もう20年も前のことだけど、とあるインディーレーベルからCDを出すという仲間からCDジャケットのデザインをやって欲しいと頼まれた。それなりの金額のギャラも出て初めてブックレットからインレイ、帯まで一通りのパッケージを作らせてもらった。キャラメル包装に包まれた完成系のフィジカルをタワーレコードの店頭で見つけた時は念願叶って感無量だった。
そんな彼は20年経った今でも新曲を作るたびにジャケットのアートワークを依頼してくれる。最近は仕事が忙しくなり、休日の合間で制作することになるのだが、意地でも前より良いもの前より新しいものという意識が働いて毎回四苦八苦しながら制作している。
今回ももちろん死ぬほど苦労した。しかし出来上がりにはとても満足している。

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