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ep2. バンコクへ渡航のきっかけについて少し

 さて、ep1で渡航準備の事をつらつらと書いたにも関わらず、渡航のきっかけについては何も書いていなかった。

刺激的な話は一切ないので退屈かもしれない。

東京のIT企業に勤めていた私は、夏休みを利用しての旅行や海外出張で何度も東南アジアへ足を運んでいた。遺跡を観光したり、夜の歓楽街や場末を匂わせる場所で女性のビジネスを経験したりした。

もともと歴史にも興味があった、日本がアジアを侵略した戦争について、その犠牲となった国の人々の声については知る機会はほとんどない。異様なほどにない。私は「臭い物に蓋をする」という清潔で美しい国で育ったのだと思う。

まあ、実際は海外にいても私の生活圏で昔の戦争の話について聞く機会はほとんどなかったのだが...「老人を訪ねて当時の話を聞く」までの情熱も私にはない。

さて、少し逸れたが東南アジアに足を運んでいるうちに常夏の気候やフレンドリーな人々、気楽な夜のサービスに魅かれていった。

気楽で適当なコミュニケーションがあふれている事は、とても可能性があることに思え、好奇心を刺激した。また、それは街の活気にもつながっていてその場所が若々しく思えることに気づいた。(後でこの事をとても軽く考えていたことに気づくのだが)これは東京では味わうことが出来ない刺激であった。

そんなこんなで、刺激の可能性を求めてタイの企業に就職することに決めたのだった。


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