Fortune誌のDeath Techスタートアップ記事でインタビューに答えたスタートアップGoodTrust(オンライン遺言、デジタル遺産管理など)を紹介
Fortune誌が2021年7月に"Tech can’t solve death. But startups increasingly want to help with what comes after"という、Death Tech周りの記事を掲載しているので紹介します。
記事を執筆したのはSTAV DIMITROPOULOSというジャーナリストです。
Fortuneの記事概要
「Death Techの未来を1年前にForbesが紹介していて良記事なのでご紹介」と同じように、原文の概要訳を紹介します。
デジタル遺産の管理を行うGoodTrust
上記の記事概要の後半は一部カットしています。
というのも、後半はGoodTrustについての紹介だったわけで、それについては章を分けたかったために割愛しました。
ここからはFortuneのインタビューに答えたSteiber率いるGoodTrustについて紹介します。
ちなみに、以前の投稿(「Death Techの未来を1年前にForbesが紹介していて良記事なのでご紹介」)でもGoodTrustについて触れているので、同社はDeath Techを語る上では外せない存在と言えるでしょう。
Fortuneの後半に記されたGoodTrustについての言及を紹介します。
そもそもの話になるのですが、GoodTrustはDeathTech系の記事ではそこそこ目にすることがあるものの、同社が設立されたのは2020年で、歴史としては非常に浅い会社です。
創業者のRikard Steiberは、GoogleでMarketing Directorとして勤務した経験があります。
Crunchbaseによると、これまでにUSD230万調達しており、出資者の中にはかつてのSoftbankCOO・Nikesh Arora氏もいます。
GoodTrustのサービスプラン
GoodTrustが提供しているサービスは6つから構成されます。
Digital Legacy:デジタル遺産
FreeWill:無料遺書
Future Messages:死後メッセージ
Singing Portraits:口パク写真
AI Animated Photos:AI加工写真
For Loved Ones:死後のデジタルアカウント管理
これらサービスのパッケージとしてGoodTrustは3つのサービスプランを提供しています。
無料のものから、月額USD8、一括でUSD499の3つです。
あくまで個人的な所感ではありますが、料金の割に内容が充実しているのではないでしょうか。
弁護士が介した遺書の作成など含めて、永年でUSD499というのは破格という印象です。
日本でのオンライン遺言サービス:タイムカプセル
日本では「LINEで作る新しい遺言書」というメッセージでタイムカプセルという名のサービスを提供している、スタートアップ・ユニクエスト社が挙げられます。
※遺言として法的に認められるためには手書き・捺印が必要なので、タイムカプセルのようにオンラインで完結するものは、法的効力は持てません。
同社はタイムカプセル以外にも葬儀情報サイトを運営するなど、先日「ForbesJAPAN 2022年1月号「日本の起業家BEST10」の「200 SUPERSTAR ENTREPRENEURS」にランクインした日本発Death Techスタートアップ・よりそう」で紹介した「よりそう」社が競合に当たります。
既に日本でも遺言のオンラインサービスが同社の提供されており、法改正が進めば同類のサービス普及は加速するのではないでしょうか?
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