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1 なぜ起業したのか (3) ー ぼくが起業した理由


この記事は約2100文字。4〜5分で読めます。


お話しするテーマ

1 なぜ起業したのか
 ・起業目的 
 ・収支計画  ← 今回はここ
2 何をするのか
 ・自己分析
 ・ビジネス案
 ・社名
 ・ミッション・ビジョン・バリュー
3 どうやってやるのか
 ・運営方針
 ・必要な備品・ツール 他
 ・登記申請、役所への届出 


前回の投稿


 1-3 大丈夫と思えた


これまでの投稿で、起業を決めた2つの理由をお話ししてきました。

  • 「1-1 「プロ」としての実力を試したかった」

  • 「1-2 時(とき)が来た」


2つとも前向きでポジティブな理由です。

でもいくら「プロとして試したい」との強い思いがあり「時がきた」と思っても、夢や希望だけでは生きていくことはできません


◆ 年齢によって変わるリスク許容度


「人生100年時代」といわれるように、寿命は伸びてきています。
一世代前までは75歳をすぎると”長生き”といわれていましたが、今では80、90歳まで生きるのは珍しいことではなくなりました。

それに伴って健康寿命も長くなっていますが、年齢を重ねるごとにうまくいかなかったとき、リカバリーに使える期間が短くなっていくのは残念ながら事実です。


ぼくは年齢と同じぐらいの成功確率だと思えれば、チャレンジしてもいいと考えています。

20歳であれば、20%しか成功確率がなくてもチャレンジすればいいし、50歳であれば50%の成功確率、70歳であれば成功する確率が70%はあると考えるのであればチャレンジしてみればいい。

昔のドラマに出てきたお金持ちのお嬢様を騙すヒモ男のように、40歳すぎてプロデビューもしていないのに「俺は武道館を満員にする」などど、1%の確率もないようなことをいうのはダメですね(笑)


◆ 三大不安


人間の、とくに老後の三大不安は「お金」「孤独」「健康」だそうです。
不安があると、前向きなことに取り組もうとするより、守ろうとしがちですよね。

ぼくはもともと「孤独」が大好きで、「健康」には気を遣っているので、今のところ不安はありません。
残る1つが「お金」です。

今回お話しする3つめの理由、

「仮に挑戦がうまくいかなかったとしても、お金の面はなんとかなりそう

と思えたことで、将来への不安が減り、挑戦することへの勇気をもらえました。


◆ 生涯の収支計画


みなさんは、ご自身の生涯収支を計算してみたことはありますか?

2019年金融庁の金融審議会市場ワーキンググループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」をきっかけとして「年金2000万円問題」が起こりました。

年金だけでは毎月約5.5万円ほど足りないので、老後の約30年間で2000万円程度不足が出るという試算でした。
「2000万円」という数字だけが一人歩きして大騒ぎになりましたね。


しかしこの「2000万円」という金額は、あくまでもモデルケースでの老後資金の不足額です。
各人の年金以外の収入や生活水準によって、実際の不足額は異なるはずです。

1000万円で十分な方もいるでしょうし、5000万円あっても足りない方もいるでしょう。


日本人は昔から計算能力が高いといわれているのに、自分の生涯収支を計算せずに「2000万円」を自分事として不安になっている人が大勢いるのが不思議ですね。


「悩むより考える」

モヤモヤしている暇があれば、手を動かしてみましょう。


生涯収支を正確に計算しようと思うのであれば、FP(ファイナンシャル・プランナー)の方にお願いするのもいいでしょう。
でも、今回はあくまでも自分のチャレンジの成功確率を予測するための参考にするだけなので、自分で表計算ソフトを使って簡単な表が作れれば十分です。
ぼくでも作れたので、ほとんどの方は大丈夫だと思いますよ。

ざっくりとでも自分自身の生涯収支をシュミレーションしてみることによって、金銭面での自分の将来がどんな状態なのかが予測できます。


見えないものには不安が募ります。

客観的な状態が把握できれば、不必要に心配したり、必要以上に楽観的になったりしなくても済むのではないでしょうか。

上記がぼくが作成した生涯収支の計画表です。

さすがに実際の金額をお見せするのは恥ずかしかったので(笑)、
数字は仮のものに変更してあります。

表が小さくなってしまうのでお見せしているのは75歳までですが、「人生100年時代」を見越して95歳まで作成しました。

今回ぼくは起業にあたって合同会社を設立しましたので、大きく「個人」欄と「法人」欄に分けて、それぞれの収入と支出を記載しました。

計算式を入れてあるので、収入や支出の条件を変えながらシュミレーションできます。


精緻にやる必要はまったくありません。多少の齟齬があっても気にしないでください。

現時点での蓄えを崩していけば、年金だけで足りそうなのか。
預金と年金だけで足りないとすれば、どのくらい足りないのか、逆にいえば、いつまでに・いくら稼げばいいかが、おおよその金額がわかれば大丈夫です。

次回に続く。


投稿は「マガジン」にも保存しています。

マガジン保存先:


「学びをよろこびに、人生にリーダーシップを」
ディアログ 小川 

美味しいものを食べて、次回の投稿に向けて英気を養います(笑)。