青い花
ドイツ・ロマン主義の詩人・小説家
ノヴァーリスの未完の小説「青い花」
ハインリヒは夢の中で見た青い花に恋い焦がれ
その面影を求めて各地を彷徨う
ハインリヒが夢から覚めても夢見る青い花とは
どれほど美しい花だったのでしょう・・・
それは愛すべき理想の女性の幻影だったのかもしれません
ハインリヒが夢の中の青い花の面影を現実の世界に求めたように
夢の続きを求めて海に行きました
幻想の世界を漂っているような
ノヴァーリスの夢の中にいるような
まるで不思議な力に操られるように
夢の世界も現実の世界も見ているのは私
意識の中では境界の無いひとつの世界
海辺に佇んだ時
世界が青く染まり始め
現実の世界が夢の世界の光景を越え
夢よりも美しい青い時の中で心が震えました
私が私であることに変わりはないのだけれど
厳密にはもうすぐ今の私ではなくなってしまう
電話が鳴った2週間後にその時は訪れます
限られた時間の中で多くの美しい体験をし
私の心と身体全部でこの星の恵みを享受できるように
神様が時間を与えてくださったのだと想います
そして心を次の世界へとゆっくりと導いてくれているのだと想います
宇宙の愛に包まれ心が癒されるように
ゆっくりとゆっくりと
抗えない宿命やどんな運命に翻弄されたとしても
幸せが消えてしまったわけではなく
幸せはいつもそばに寄り添っているのですね
愛する幸せも
愛される喜びも
美しいものを美しいと感じることも
安らぎも 癒しも
心が感じることでもたらされるもの
それは誰もが持っている魔法の力
毎日微笑んでいましょう
ほんの少しでもいいから
魔法の力を信じてみましょう
きっと周りに愛が溢れていることを感じられるでしょうから
この文章を書いた2ヶ月半後
早朝の空に大きな虹が架かった日
電話が鳴りました
私はほんの少しの間
意識のない世界へ出かけ・・・・・・
その2年後の現在
あの時とは違う私で
今も夢と現実を行ったり来たりしながら
生きています
生かされていることの神秘を感じながら