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留学で自分の価値観を変えることは難しい


オーストラリア生活ももうすぐ3か月目。語学学校のクラスも上がり、友達も増え、みそを売るバイトや抹茶のプロモーションを考えるインターンも見つけ留学1か月目の不安が嘘のように良い環境に恵まれています。

ただ、もともと私の留学の理由は「日本で作られた自分の価値観を壊す」ということでした。

(日本語で書いていると他の国の人たち読めないから秘密の暗号書いてるみたいで楽しいですね、いまシェアメイトのオーストラリア人が私の打っているパソコンの画面をのぞき込んできましたけど彼は私がこんなこと書いてるなんて知る由もないでしょう。へっへっへ)

並大抵のことで自分の価値観は壊れない

さて、3か月目がたった今ですが、自分の価値観が壊れたかというと、壊れてないですね。文化の違いに驚くことはあっても、違いとして受け入れてしまって結局自分は日本人の価値観に基づいて判断をしてしまっています。

たとえば、語学学校のクラス。European(Switzerland,Italy,Spain...),South America(Chile,Mexico,Brazil,Colombia...)は本当によくしゃべります。ほんとに!!!先生が話の途中だろうが、自分が疑問に思ったことは全て質問するし、先生との1対1の会話を集団授業おかまいなしに続けるし、先生が話し始めてもテーブルの会話が終わってなかったら永遠に先生の声にかぶせて話し続けます。

対してAsia(Thailand,Korea,Japan…)は とても静か。会話の時に彼らがいなかったら会話が静かに始まって静かに終わることもしばしば。これはAsiaが彼らに比べてスピーキングができないのも関係してると思うんですけど、結果話さないからスピーキングは上がりにくいんですよね。

特に日本人は自分の答えに少し自信があっても最初の方は問いかけられても黙っている人が多いですね。

私は日本人の平均よりは極端にオープンマインドでガンガン話すタイプの日本人なんですが、それでも先生が話し始めたら自分の話は止めるし、逆に話ている人が気になっちゃいます。

これは一例ですが、やっぱりどのことに関しても違いを”自分とは違う”違いと受け入れていってしまうので”自分”を構成している価値観を壊すことは並大抵のことでは崩れないと気付きました。


2か月が過ぎたあたりに、日本で仲が良かった友達と電話をして

「価値観って外国に行っただけじゃ崩れないもんだね」

という話をしたら

「当たり前じゃん。20年以上も日本にいたんだからたった数カ月外国に出て価値観が変わる方がおかしいよ」

と返されました。


時間に勝つのは思考量


「あ、たしかに笑 そう言われればそうだわ。でもさ、私価値観変えに来てるんだけどどうすればいいかな?笑」

とあまりにもチープな問いかけをしたら彼女は

「いややっぱ時間に勝てるのは思考でしかないでしょ」

ととてつもなくいいアドバイスをくれました。


今日学校で過去の自分を紹介するレッスンが行われて、1年前、5年前、10年前自分が何を思っていたか考える時間がありました。

たぶん私が大きく変わったのは浪人して2回目の大学受験に失敗した時です。その時の教訓として

”自分が考えた分だけ結果が返ってくる”

ということを学びました。それをきっかけに自分の学部で哲学を学ぶことも手伝って、自分が疑問に思ったことを見逃さずにそのたびに

「なんでこれはこうなってるんだろう?」

と考える癖がつきました。そしてそれをメモしたり、文章に書く癖も。

約5年前、大学を受験した時には「学問に興味がないのに学問を学ぶための大学を受験する」という大いなる矛盾を抱えながらもそういうもんだと思って受験し大学生になりました。

その頃と比べると今の私はみんなが就活をする時点で休学をして海外に行くというマジョリティではない方にいます。


右にならえで生きてきた高校生がここまで変わるんですからちょっと驚きですね、自分でも笑

ただ確かなこととして言えるのは浪人失敗してから、ことあるごとに考えることになったということです。5年前の私といまの私の生き方が変わったのは明らかに思考の繰り返しです。


どうすれば思考できるのか


って言ってみたものの、私も最近あんまり考えてないなぁって思いまして、、、

なんで何も考えてないんだろう、どうすれば考えるきっかけになるかなって思ったら、たぶん思考のきっかけってなにかに疑問を持つことから始まるんですよね。で、思考できていないのは毎日疑問を持たずに生きているからだなあと思ったんです。

疑問はどうやって持てるかといったらそれはたぶん”好奇心”。

うちのクラスの先生が

「英語上達のために一番大事なのはなんだと思う?たくさんの意見があると思うけどおれは好奇心だと思うんだ。」

と言っててそれはそうかもしれないと思いました。

海外で自分の価値観を変えるためには

さて、まとめですね。そんなことを考えながら今日の授業を受けていたら自分が思考できていない理由が分かりました。

それは、他人に関心を持つこと。

その人に関心を持てばその人に対して質問をして、自分とのギャップに気づきそこで自分の価値観の型が見えます。

私が海外に来て自分の思考がストップしたな、カナダにいた1か月の方が自分にとって濃かったかもしれないと感じたのは最近自分の生活でいっぱいいっぱいで他国の人との対話を怠っていたから。

自分とは違う国で生きる人たちに興味を持って、なんでそう思ったのかを質問してみる。そうするとその考えのバックグラウンドが分かります。土地なのか、教育なのか、周りにいた人々なのか。

そのリアルな”違い”を本当の意味で理解することで日本を外からしっかり見ることができたという意味になるのでは、と自分の3分の1が過ぎた留学生活を無駄にしないように頑張ろうと思えました。


とりあえず明日、クラブが大好きで勉強があからさまに嫌いなスイス人カップルになんで語学学校に通って英語を学べているのか聞いてみたいと思います。

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