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物語 と 夜

スマホをいじって眠りにつく夜と、本を読みながら眠くなって眠りにつく夜


最近のわたしはどっちも経験している。


本を読みながら、眠りにつく夜は、夜の時間が溶けていく感覚だ。

いや、本を読んでいるときは、いまいる”ココ”から離れていく感覚にもなる。

時間という感覚はのびていく。

のびて、

のーーーーーびーーーーーてーーーーー

のーーーーーーーーーびーーーーーーーーーてーーーーーーーーー


ふと気づくと、もとの世界に戻ってくる。


一方でスマホの世界は魅惑的だ。

スマホを1秒いじれば、好きな音楽が瞬時に、好きなアイドルが一目で、好きな人と一瞬でつながることができる。

一瞬で情報が目の前をすぎていき、終わったと思ったらまた楽しそうな次のコンテンツがリコメンドされる。

一度バーチャルの海に飛び込んだら、あとは漂流していく。

右にも左にも、上にも下にもたのしいたのしいコンテンツ。

カラフル、いろどり、にぎやかな世界

だけど、夜楽しいと思って、スマホをずっといじっていると、ふと気づくと寂しくなる。

つながっているはずなのに、寂しいなあ。


本は、文字と紙でできている。

一目見ただけでは、動画とか、写真とかキレイなものより味気ない。


だけど、紙を1枚

ぺら

ぺらぺら

とめくり、

文字を読んでいくと、

想像の世界に入っていく。


目に見えない、他の人とは一生共有することのできない自分だけの想像の世界は、実は、BTSのDynamiteのMVよりもある意味カラフルかもしれない。

すぐそばにあるけど、忘られがちな想像の世界。


今期のTVドラマはどれもおもしろいと聞いたので、もうほとんどテレビを見なくなった私が1週間でドラマ5本を予約した。

ドラマと本の共通点は自分が経験したことのない、経験しえない他人の話を知ることができるところだ。



ドラマも映画も時間かかるし、本なんて読むのに何日もかかるから、10分ですぐみれるyoutubeの方が手軽だし楽しいけど、


でも10分の動画では、物語に入りこむことはできないなあとおもった。


小学生の時あれだけ大好きで生活の一部だった物語が、いまではほとんど生活に存在しない。



時間が溶けていく感覚を取り戻したいなぁとかんじる今日このごろ。

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