ものがたり屋

ものがたり屋 壱 雪

 うっかり閉め忘れた襖の影、街灯の届かないひっそりとした暗がり、朽ちかけている家の裏庭、築地塀に空いた穴の奥。
 気づかなかった身のまわりにある、隙間のような闇に、もしかしたらなにかが潜んでいるかもしれない……。

    雪


 割り勘で支払いを済ませると外に出た。
 冷たい風が火照った頬に気持ちよかった。
 もう一軒どうだと誘われたが、さすがにこれ以上は飲めそうになかったので断った。次の店へと歩き出した友人たちに手を振ると、俺はフラフラ歩き始めた。
 路地から、ブロードウェイに通じるサンロードに出ると、駅を目ざして歩いていく。
 久しぶりだった。大学時代の友人たちと飲んだのも久しぶりなら、あの店で飲んだのも久しぶりだった。大学時代によく通った店だったからか、ついつい飲みすぎてしまった。
 こんなに酔っぱらったのも久しぶりだった。
「みんなで久しぶりに飲らないか」
 その電話があったのが一週間前のこと。東南アジアに駐在していた友人がようやく帰国することになったから、という誘いの電話だった。
 大学を卒業して十年ちょっと。
 学生時代には毎日のように顔を合わせていたサークルの仲間とも時が経つにつれ疎遠になっていき、今では年に一度、誰かと電話で話せば充分だという関係になっていた。
 それだけに、みんなと会えるのを心待ちにしていたのだった。
 中野駅の北口から早稲田通りへと歩き、その途中で右に折れた路地のさらに一本奥に、大学時代からの行きつけの店があった。場所が場所だけに人の出入りも激しくなく、安価な料金で飲ませてくれる店だった。就職してからもしばらくの間、足繁く通ったものだったが、いつしか足が遠のいてしまっていた。
 暖簾をくぐり、店の奥にある座敷に行くと、すでに懐かしい顔が集まっていた。
「ようキジマ、こっちだこっち」
 薦められるまま座敷に上がると、さっそく乾杯が始まった。挨拶もそこそこにビールを二杯ほど飲み干すと、すっかり座も和み、いつしか大学時代と変わらない調子であちこちで会話が弾むようになっていた。
 一気に十年前に戻ってしまったような感覚に囚われ、逆に時の隔たりを意識する妙な居心地の悪さを覚えたが、それも一瞬のことだった。いつしか俺はグラスを重ね、酔いに身を任せていた。
 中野駅に着くと自動販売機でスポーツドリンクを買い、一気に飲み干した。空になったアルミ缶を右手の親指でペコッと凹ませた。
「それ、クセなのね」
 いつ、誰にいわれたのか、ふいにその言葉が記憶の奥底から浮かび上がってきた。
 大学生になってからだろうか、飲み終えた缶を凹ませるようになったのは。
 誰にいわれたんだろう……。
 思い出せないまま切符売り場へと向かった。が、逡巡した後、そこから離れた。もうちょっと酔いを醒ましたくなったのだ。それからタクシーを拾えばいい。
 ガードをくぐると駅を通り過ぎ、バス通り沿いに歩くことにした。
 大学生の頃は、タクシーに乗るのがもったいなくて、よく歩いたものだった。青梅街道の南側に住んでいたので、こうして酔うといつもテクテク歩いたっけ。
 ふっと気づくと、白いものがちらほらと落ちてきていた。雪だった。

「ねぇ、たか子って覚えている? ほら、四年の秋になって突然サークルに入ってきた子。誰か覚えていない?」
 座が和んでしばらく経ってから桂子が誰彼なく訊いてまわっていた。誰と誰がどんな仲になったとか、誰それはどう想っているだのサークル内の人間関係にかけては知らないことはない。そんな子だった。きっと今でもそれは変わっていないのだろう。
 その桂子が俺の前に座ると、口を開いた。
「ところでキジマ君、どうして美貴と別れたの?」
 てっきりさっきまで話題にしていたたか子のことを訊かれるものだと思い、知らないと答えようとしていた俺は、一瞬、固まってしまった。
 そう、俺は大学三年の冬の頃から、美貴という子と付き合っていた。
「どうしてって、どうしてだろう……」
「なによそれ、答えになっていないじゃない」
 桂子はそういうと、まじまじと俺の顔を見た。
「いや本当に原因なんてなにも思い当たるものはないんだ。ただ、なぜだろう……。彼女と逢わなくなってしまったんだ。いや、逢えない時間が増えていって、すれ違うことが多くなり、それで……」
「それで?」
「気がついたら、卒業してから十年経っていた」

 しばらくバス通り沿いに歩いていた俺は、途中で右に折れ、細い道へと入っていった。この道は、昔よく歩いた道だった。しばらくいくと小さな公園があって、そこで酔いを醒ましたことが、何度もあった。
 でもどうして美貴と別れたんだろう。桂子にいわれるまでもなく、それはおかしなことかもしれない。あんなに仲がよかったのに、しかし途切れてしまったのだ。まるでなにかに断ち切られたように、ふっつりと。
 歩きながら俺は、美貴のことを思い出そうとしていた。彼女の髪を、顔を、その身体を。
 ふたりで映画を見た帰り道だった。美貴は長かった髪を、前の日、肩のところまで切っていた。その理由を尋ねると、振り返って彼女は答えた。
「別に理由なんていらないのよ、髪を切るのに」
 そういうと俺の目を真っ直ぐ見つめた。彼女の瞳は大きく、そして澄んでいた。じっと見つめられると、まるで吸いこまれそうになった。たまらなくなった俺は、その場で力一杯、美貴を抱きしめると、その唇にキスをしていた。
 始めは戸惑った彼女だったが、すぐに力を込めて抱き返すと、深く応えてくれた。その日、俺は初めて彼女のアパートに泊まった。

 気がつくとあたり一面、真っ白になっていた。振り返ると、俺の足跡だけが残っていた。けれど降り積もる雪が、それもすぐに覆い隠していく。
 頭を振り、肩に積もりはじめた雪を払い落とすと、公園の入り口にある自動販売機を見つけた。火照っていた身体がさすがに冷たくなりはじめていた。コインを入れると、ホットコーヒーのボタンを押した。
 ゴトンと、スチール缶に入ったコーヒーが出てきた。両手でつかみ、手を暖めると、プルトップを開けて、そっと口をつけた。熱いコーヒーが喉をゆっくりと通りすぎていく。
 半分ほど飲んだところで缶を右手に持ちかえた。これは固くて凹ませられないな。そう思ったとき、あの言葉が再び甦ってきた。
「それ、クセなのね」
 寒い日だった。中野のあの店からふらふらと歩き出したところにある自動販売機で、あのときはなにを飲んだんだっけ?
 おぼろげながら、その言葉とともに記憶が甦りつつあった。
 ともかく飲み終えて缶を凹ませたとき、ふいに後ろから声をかけられたのだ。
 四年の正月。そうだ、ちょうど十年前だ。
 俺はバイトがあるからとひとり東京で年を越した。主だった友だちも美貴もそれぞれ実家に帰っていて、俺はあの夜ひとりで飲みに出かけたんだった。
 しこたま飲んで、そして店を出たところで声をかけられたのだ。
 あれは……。そうだ、彼女だ。
 たか子だ。
 俺は、たか子とあの夜、中野で会っていたんだ。
 たか子のことを、俺は知っていた。

 それまで記憶をしっかりと閉じこめていた重い扉がゆっくりと開きだしたように、忘れていたはずの夜のことを思い出しはじめた。
 たか子は、桂子が今夜の飲み会のとき、みんなに訊いてまわっていたように、四年のしかも九月になってから俺たちのサークルに入ってきた子だった。
 特に誰かと親しい訳でもなく、仲の良い友だちがいる訳でもなかった。おとなしく、どちらかというと影の薄い子だった。みんなが集まった席にも、いつもいたはずだ。もちろん飲み会にだって参加していた。なのに鮮明な記憶がない。そんな子だった。
 だからといって容姿が劣っているという訳ではなかった。むしろ目鼻立ちのすっきりした美人だった。スタイルだってよかったはずだ。なのに目立たなかった。まるで住んでいる世界が違うような感じで、俺たちと打ち解けることもなかった。
 そんな彼女があの日、中野にいて、俺に声をかけてきたのだった。

 缶コーヒーを飲み終えると、空き缶入れに捨てて、公園に足を踏み入れた。
 雪が降りしきる中、どうして公園なのかよく解らなかったが、まるで始めから約束をしていたように、歩き出していた。
 音もなく降り積もる雪。すっかり積もった雪が公園にあるものすべてを覆い隠していた。俺は意味もなくベンチに向かって歩いていた。ゆっくり一歩一歩、踏みしめるように歩く。雪を踏み抜く足音が響いてはすぐに消えていく。積もった雪が、まるですべてを吸収してしまうみたいに、少し荒くなった息の音までも吸い取ってしまう。
 そこは白く、無表情で、音のない世界へと変わりつつあった。
 俺は歩きながら、あの日の記憶を少しずつ手繰りよせていった。

 確かに、その薄暗い路地で俺に声をかけたのは、たか子だった。けれど、大学で会う彼女とはどこかが違っていた。それは単なる錯覚だったんだろうか。輪郭がくっきりとしていて、眩しく見えた。
「こんなところに、どうして?」
「友だちと近くの喫茶店でお茶を飲んでいたの。卒論の相談があって。キジマ君は?」
 口元に優しい笑みが漂っていた。きれいな笑顔だった。
「俺はただの酔っぱらい。バイトが早く終わって暇だったから、飲みに来たんだ」
 そうぶっきらぼうに答えながら、俺はこの子といつ話したことがあったのか必死に思い出そうとしていた。大学でも、サークルの集まりでも、挨拶すらまともに交わしたかどうか覚えがなかった。
「暇だったら、どう? もう一軒行こうかなと想っているんだけど」
「キジマ君は、いいの? 私とで」
「ぜんぜん構わないよ。近くにジャズを聴かせてくれる店があるんだ。雰囲気もいいし、いこうか」
「それじゃ、ちょっとだけよ」

 時々生バンドが演奏することもあるその店へ入ると、俺たちはせまいテーブルを挟んで向かい合わせに座った。俺はジンロックを、たか子は軽めのカクテルを注文すると、お互いの顔を見合った。

 すべて塗りつぶすように雪は降り続いている。一歩歩くごとに、深く足跡が残るほど積もっていた。
 振り返ると、自分の足跡が見えた。公園の入り口から、トボトボとした足取りのその跡は、どこか頼りなげで、しばらくすると、その頼りなさも降り積もる雪に消されていった。
 あの日も、たか子と会っていたあの日も、そういえば雪が降っていた。

 あの店でふたりはいろいろな話をした。どちらかというと俺が聞き役だった。
「君のことを知りたいから」
 そんなことをいいながら、いろいろなことを尋ねたはずだ。始めはおずおずと口を開いていたたか子だったが、店の雰囲気のお陰か、それともアルコールのせいなのか、ずいぶん捌けた口の利き方をするようになっていった。店を出る頃には、生い立ちから、忌ますんでいるアパートの間取りまで口にするようになっていた。
 両親は早くに亡くなっていて、遠い親戚が高校を出るまでは面倒を見てくれたらしい。大学に入ってからは郷里に帰ることもせず、このまま東京でひとりで暮らすつもりだといっていた。
 そう話すたか子の横顔に暗いかげのようなものは見あたらなかったが、少しあっさりとしすぎているような気はした。なにかしら持っていなければいけない感情が、すっぽりと抜け落ちている。そんな風にも見えたのだ。

 店を出ると雪が積もっていた。
 俺とたか子は腕を組むように身体を寄せあいながら、もう一軒、別の店にいった。
 何度か通ったことのあるそのスナックは、かなり混み合っていた。隅っこのソファが空いていたので、ふたりはそこに並ぶように腰を降ろした。
 今度は俺が話をする番だね、というとたか子は首を横に振った。
「キジマ君のことは、少し知っているから」
 そういうと、話は最近見た映画や学校の話、サークルの噂話など他愛もないものになっていった。
 すぐ横にいるたか子の話し声を、その息づかいとともに、いつしか心地よく聞いていた。

 公園の中程まで来ると、両手で雪をすくい上げ雪玉を作りはじめた。ソフトボールぐらいの大きさに固めると、どこを狙うともなく投げつけた。二つ三つと雪玉を作ると、今度はピッチャーのように大きく振りかぶって投げた。いくつ雪玉を作っただろう、手袋をしていない両手はすっかり冷たくなっていた。
 なぜ、今になってあの夜のこことを思い出したんだろう。
 痺れるほど冷たくなった両手を見ながら思った。
 ある夜は、一軒目ですでにかなり酔っぱらっていたはずだった。その証拠に、たった今まであの夜の記憶はそこで途切れていたのだ。飲み過ぎて記憶がなくなることは、あの頃よくあった。そんな夜のうちのひとつのはずだったのに……。
 両手をコートにこすりつけると、もう一つ雪玉を作って、今度はベンチ目がけて投げた。
 雪玉は見事に命中すると、砕け散った。
 その瞬間、さらに記憶は鮮明に甦ってきた。

 雪が降りしきる中、俺は彼女をアパートまで送ることにした。身体を寄せあいながらふたりで歩いた。その途中、公園を見つけると、そのまま中に入っていった。
 そう、今、俺がいるこの公園だった。
 それまで俺の右腕にしがみつくようにして歩いていたたか子は、公園に足を踏み入れると子どもに戻ったようにはしゃぎはじめた。
 雪をすくい上げては放り投げていたかと思うと、ふいにこちらを向き、雪玉を投げはじめたのだ。きゃっきゃっと笑いながら雪玉を投げてくるたか子。俺はただ逃げ回っていたのだが、あまりにもしつこく投げてくるので反撃に出ることにした。
 両手でやっと抱えられるほど大きな雪玉を作ると、彼女に向かって投げつける。もちろん当てるつもりもなかったし、当たりもしなかった。
 けれど、その様子がよほどおかしかったのだろう、たか子は笑った。笑いながら、突然俺に駆け寄ると、抱きついてきた。
 たか子をしっかりと抱きとめた俺は、彼女にキスをした。唇を重ねただけのキスが、すぐに激しいものになった。
 そして……俺は、彼女の部屋に……。

 俺はベンチの前まで来ると、積もっていた雪を払い除けて腰を降ろした。丁寧に払い除けたつもりだったが、すぐにズボンが冷たく濡れた。それでも身動きするつもりはなかった。いや、動くことができなかった。
 あの夜の記憶が、俺を動けなくしていた。

 たか子のアパートで俺は彼女を抱いていた。磁器のように白く透き通った肌。襟足から肩へ流れる優美な傾斜。形の整った豊かな膨らみを見せる乳房。すっきりとした腹から下腹へのなだらかな曲線。絡みつくように長く伸びた下肢。溢れるほど湿ったかげりが、暖かく俺を招き入れる。
 俺はなにも考えることもできず、妖しいほどの美しさを湛えるたか子を、ただ抱いた。
 そして何度も、放った。
 彼女の身体から離れたとき、それまでの欲望の大きさが、絶望的な後悔となって襲いかかってきた。美貴では味わったことのない快感がそれを加速させた。
 気がつくと、服を着るのももどかしく彼女のアパートを飛び出していた。慌ててたか子も追いかけてきた。
 そしてふたりは、この公園で……。
「駄目。もう離さない」
 たか子は俺に抱きつくと、静かに、しかし心の奥底から絞り出すような声でいった。
「ずっとあなたを見ていたのよ。あなたがどこでなにをしようと、誰といようと、あなただけを。そして、やっと今夜、私のものになった。あなたに抱かれるこの日をずっと待ち焦がれていたのよ。もう誰にも渡さない。あなたは私だけのもの……」
 彼女の力は尋常ではなかった。抱きつかれているのか、それとも万力で締め付けられているのか、判らなくなるほどだった。そして、なによりも重く心を締めつけたのは、たか子が発する言葉だった。
「もう誰にも渡さない……」

 ベンチに座りながら、たか子の言葉がひと言ひと言、甦ってきた。背筋が凍りつくのを感じながら、しかし身じろぎひとつできないでいた。
 ふと気づくと足元になにか生暖かいものが拡がりはじめていた。真っ白い雪が、ゆっくりと赤く染まりだしていた。
 いったい、なにがどうなっているのか?
 混乱する頭ではなにも考えられなくなっていた。けれど、その地の底から血が湧き出てくるように、雪はどす黒い赤で染まっていく。そのどす黒い赤い染みが俺の両足を絡めとるように拡がっていた。

 たか子に締め付けられるようにされていた俺は、何度ももがいた。しかし、彼女は離れる素振りすら見せなかった。そのあまりの力に覚悟を決めると、渾身の力を振り絞り、締めつけていた両腕をほどいて体当たりを食らわせた。さすがの彼女もこれには面食らったようで、よろけるように身体を離すと吹っ飛んでいた。そして鈍い音とともに雪の中に倒れ込んでしまった。
 両膝に手をつき、荒くなった息を整えるとゆっくりとたか子を見やった。
 たか子は左側を下に、雪の中に倒れ込んでいた。激しさを増した雪が、たか子を覆い隠すように積もっていく。
 どれぐらいそのままでいただろう。あまりにも長い間、動かないので不思議に思った俺が近づいてみると、彼女の頭のところにどす黒い赤い染みが拡がっていた。その頭から流れ出した血は、雪を赤く染めながら、俺の方へと近づいてくるようだった。

 そのとき、誰かに右足を掴まれた。
 どす黒く赤い染みの中から左手が伸びてきていて俺の右足首を掴んでいた。奇妙な光景だった。雪の中から手が伸びてきているのだ。
 その左手に力がこもると、今度は右手が伸びてきた。俺の両足に、左右の手で掴まり、まるで這い上がろうとするかのように。左右の手は、足首から膝、そして腰へと掴まりながらゆっくりゆっくりと這い上がってきた。
 べったりと血で濡れた黒髪が、雪の中から現れた。
 たか子、だった。
 あの夜、ベンチに頭を打ちつけたたか子はそのまま死んでしまっていた。なにがどうなったのか訳が解らなくなっていた俺は、彼女の死体をベンチの下に埋めて、逃げ出したのだ。
 そして──。
 そう彼女は、けっして俺を離してはいなかったのだ。十年経った今日、俺は再びたか子に抱かれようとしていた。
 その左手が俺の右肩にかかり、右手が背中に回った。俺の鼻先に、彼女の黒髪があった。左側はべったりと血で濡れていた。
 もうどうすることもできなかった。
 彼女の両腕に力が入る。
 俺は、たか子に抱かれたままベンチから動くことができずにいた。
「もう、離さない」
 その声が最期、耳元に聞こえてきた……。

■ 電子書籍 ePub 版「ものがたり屋 壱 雪」の販売開始
NOTE で無料公開した「ものがたり屋 壱 雪」。

気づかなかった身のまわりにある隙間のような闇に、もしかしたらなにかが潜んでいるかもしれない……。

酔い覚ましにと駅の近くの公園へ。折から降り出した雪が、その十年間封印してきた忌まわしい記憶を呼び覚まし、そして俺は過去の罪から逃れることができず……。

いままで見過ごしてきた怪しいなにかを存分に味わってください。

ぜひご購入をお願いします。

「ものがたり屋 壱 雪」ePub 版 価格 ( 税別 ) ¥ 300 -
http://digitaldreamdesign.co.jp/epub/monogatariya01.html

■ 「ものがたり屋 壱 」総合ページのご案内

「ものがたり屋 壱」のインデックスを兼ねた総合ページを用意しました。
 いままで通り毎週、各話を新規に公開していきますが、合わせてこの総合ページも随時更新していこうと思います。
 シリーズを通して読み直したい、そんなことができるようになっています。ぜひもう一度、頭から読み直してください。
「ものがたり屋 壱 」総合ページ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?