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マンガ『ヨルムンガンド』の名言から学ぶ一歩を踏み出す勇気

落ち込んだとき、テンションが下がったとき、気分が乗らないときに、少しでも気分を変えて、一歩を踏み出す勇気がほしいときはありませんか?

マンガを読んでいると、この言葉深いなぁ〜ってしんみりさせてくれたり、大切なことを思い出させてくれる気がします。

今回は、単行本は11巻で完結した作品である『ヨルムンガンド』(©高橋慶太郎/小学館)より、僕の人生をより魅力的になるよう考えさせてくれた言葉を紹介させていただきます。

『ヨルムンガンド』は、戦争をテーマに、武器に関する全てを憎んでいた少年兵ヨナと世界平和のために武器商人を営む女性、そして武器商人を護衛する8人の個性的な仲間たちの戦いが、拍子抜けするほど和やかで、一歩間違えば死に至るほど危険な日々や拍子抜けするほど和やかな日々、そして真の世界平和の実現のために、さまざまな軍事勢力を渡り歩く彼らの数奇な旅の模様が描かれた作品です!

少しでもあなたが夢に向かって突き進むとき、壁が現れたとき、壁を乗り越えるときに、モチベーションを上げてくれたり、グサッと心に刺さったり、物事の見え方が変わるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

ヨルムンガンド 名言一覧

君を傭うにあたって君をとことん調べた。どこで生きてどこで戦ったか、何が好きで何が嫌いか、何をやって古巣を追い出されたのか。武器が憎いんだね、ヨナ。

ココ・ヘクマティアル

無理だね、君は一生武器を捨てられない。ソイツに対する憎しみは誰よりも強いが、ソイツを持つことの頼もしさを誰よりも知っているから。

ココ・ヘクマティアル

武器という鋼鉄の殺人機械を扱う我々だが、その取引は人と人との駆け引きなのだ。

ココ・ヘクマティアル

私と“商品”とのつき合いは、君が精鋭となるまで銃を握った時間よりはるかに長い。君のような名ばかりの兵隊の元に私の商品が届くサマは、まるで子ウシを見ているように憂ウツだよ。

ココ・ヘクマティアル

殺し屋の弾丸なんてね……、どれだけ祈っても当たる時は当たるし、当たらない時は、当たりたくても当たらないものよ。ましてや私は武器商人。弾丸にビビってちゃお話にならない。

ココ・ヘクマティアル

君は、何を思い、なんのために引き金を引くか、だ。不思議だね。辛い過去を生きてきた君のどこから「優しさ」が?武器や武器商人が憎いんじゃなかったのか?

ココ・ヘクマティアル

優しさはヌルさだ。そのヌルさは引き金に一時の遅れをもたらす。この世界は優しい君に優しくない。

ココ・ヘクマティアル

まったくあきれる。
人は、子供たちの未来よりも戦争が好きだ。

ココ・ヘクマティアル

暴力に関係ない人なんて、いったいどこにいるというのか。手を伸ばせば銃に触れる世界。優しさより信じられるのが、こんなモノとは寂しい限りだ。

ココ・ヘクマティアル

疲れたり気を抜いたりしない。撃墜されても人が死なない。武装して戦闘も可能。つい最近、某組織の幹部をこれが爆殺した。ロボットが人を殺す時代がきたということだ。

ココ・ヘクマティアル

私が語るべき情報は全て流れた。あとは……、事をかく。これしかない。そしてそれが私の戦い方だよ!

ココ・ヘクマティアル

ベッドの上で変化を起こせるほど軍って軽くないよ。私の案件はたった一つの歯車、それが何万何億と組み合わさって軍を成す。軍を動かすのは群を包む複雑怪奇な人々の心。世界は人の心で点火する。

ココ・ヘクマティアル

武器商人たる者、戦場を歩けなんてデカいことは言いません。でも武器とは戦場で兵隊が使うモノである。その使われるさまをその目で見ていないということは、自分が何を売っているのかわかっていないのと同然。と、私は考えます。

ココ・ヘクマティアル

「ボスってのは常に笑っているべき」これはかつての部下の言葉。「顔に鉄仮面を心に鎧をまとえ」これは父の口グセ。そのとおりだなと思って守っています。

ココ・ヘクマティアル

私の仕事はつまるところ悪である。誇るバカがどこにいる?むしろ良心に自らの精神を粉砕されぬよう意識しろ。……だが一つ。仲間だけは誇れ。忘れるな。

ココ・ヘクマティアル

ジンクスとは「ゲンが悪い」とかそんな漠然としたことではなく、悪く思いつめて悪い現実に水からハマる精神作用である。捨て置きたまえ。

ココ・ヘクマティアル

あんな奴は君が撃つほどの人間ではない!騎士の剣は何を斬ったかにより切れ味を変える。君が、どうしようもないナマクラになるのを私は許さん。

ココ・ヘクマティアル

人を殺しすぎた人間はある日、ドラゴンに変わるんだ。金で地を踏みしめ権力者で空を飛ぶ怪物。暴力はますます強くなり、人の言葉なんて通じなくなっていく。人はこの世にドラゴンがいることを許せない。自分たちが生んだ怪物だというのに。

ココ・ヘクマティアル

すべてが傾いているかもしれない世界で、秩序って何?

ココ・ヘクマティアル

たとえばの話、新世界が来たら、あなたはその喜びの祝いに参加できない。なぜならあなたは「今がすべて正しく守るべき秩序」「脅かす者は的」そう言って家族、隣人、国民、すべてを脅し騙してきた大犯罪人となるから。

ココ・ヘクマティアル

秘匿性が高くてなれば金で買えるとは限らず、一つの情報を得るため一生を費やし命を散らす者もいる。ハッキングに長けいろいろな情報を盗みだすことができても、それはあなたの物ではない。あなたの「おしゃべり」がしてきたことを私は嫌う。

ココ・ヘクマティアル

「ヨルムンガンド」とは、空、海、陸の順の人間の行動制限と、地球上のありとあらゆる物流の完全制御。私のこの手によって造られる、強制的世界平和だ!!

ココ・ヘクマティアル

武器商人が!!世界でもっとも早く「真の平和」に王手をかけてんじゃん!!どいつもこいつもバカじゃないの!!?郡内と兵站の分離……いや、そう私の目的は、人間と軍事を切り離すことだ。

ココ・ヘクマティアル

君の言葉「世界が好き」これって「お世辞」と「希望」でしょ?みんな一人一人ちょっと優しくなればすごく世界は輝きだす!かも!フーフフ。残念だが、それは、ない。

ココ・ヘクマティアル

どこに行ったって戦争、戦争。道端に死体が転がってて嫌い。武器が嫌い。こんなズルい道具で脅された時の感情、思い出すだけで頭が割れそうになる。軍人が嫌い。特に命令には絶対服従なんて思考停止してる奴とか、ガスで膨れ上がった死体より臭い。戦争で子供が死んで悲しみに満ちて、次の都市にはまた子供作っちゃたりしてて、「この子を戦士にするぞ」とか言ってんの、もうアホだよね。人間が嫌い。私も同じ動物なのかと思うと絶望するよ。

ココ・ヘクマティアル

世界はラッキーだよ。これだけ世界が嫌いな私が、世界の破滅ではなく世界の修繕を望んだことがね!!武器のない世界なら、少しは好きになれるかもしれない。

ココ・ヘクマティアル

私と世界、頭イカれてるのはどっちだ!!?

ココ・ヘクマティアル

それでもまだ人間は戦うかな?
私は戦わないと思う。
人間、恥には弱い。
それがサルと人との違いでもあるが!

ココ・ヘクマティアル

………そんなことはどうでもいい。
必要なのは「どこで誰を撃つか」……それだけ。

ヨナ(ジョナサン・マル)

この世界は鉄と火薬でできてるんじゃないかって思えるほど、僕らの道には武器があふれている。人を殺すためだけに進化する道具を握りしめながら、限りなく、武器を憎んだ。

ヨナ(ジョナサン・マル)

暴力なんてぜんぜん関係人だって、目の前に武器があったらーーー、だんだん心が荒れて、自分でも信じられないような行動をしてしまったりする。そういう悪魔みたいな力が武器にはあるんだ。

ヨナ(ジョナサン・マル)

何をモタモタしているんだ……。
背中は僕に任せて、ボスの首を狩ってこい!!!

ヨナ(ジョナサン・マル)

どうした?いつもは紳士的な君が、今はまるでケモノのようだぜ。確かに仕留められただろーよ。だが君も死んでたね。殺し屋のノリに乗せられてんじゃねぇよ。

レーム(レーム・ブリック)

邪魔されてムカつくか?俺はそれ以上にムカついてるぜ、少年兵の戦い方ってのは本当に頭にくる!

レーム(レーム・ブリック)

この小隊は「殺し合い」なんてやらない。やるとしたら一方的な「殺し」。捨て身の突撃が必要な状況は、訓練に訓練を重ねたテクニックで補え。

レーム(レーム・ブリック)

弱いトコ見せちゃ死ぬのさ。
残酷だがそれが戦闘なんだよ。

レーム(レーム・ブリック)

どうする?
拉致して拷問して吐かせるかね?
それじゃヤクザじゃん。

レーム(レーム・ブリック)

「俺のボスは命をかけるほどの奴か?」「俺の価値は?」俺はあんま気にしねーけど。ボス本人が早々に答えてやっちゃあ、安心してフ抜ける奴も出てきちまう。時には無神経を演じるのもココの仕事…ってな。

レーム(レーム・ブリック)

まったく戦争ってのは、スゲェスピードで変化する!しかもどんどんキモく成長すんのな!俺らが10なん年前ここで戦ったのだって、「テレビゲームみたい」だなんて言われたモンだぜ。今じゃ兵隊に混じって会社員が戦争してる。

レーム(レーム・ブリック)

一度手から離れた獲物は、二度と使えないと思え、常識です!!

バルメ(ソフィア・ヴェルマー)

この報復のために訓練を積んではみましたが、鍛えれば鍛えるほど、脳裏に刻まれた貴様の技術に似かよっていく。悩むのも今日で終わりです。コレを捨てる決心がついた。

バルメ(ソフィア・ヴェルマー)

君は死の恐怖の中、考えに考え抜いて自分の立ち位置を知ったのだ。僕を敵に回すか利用するか、判断したんだよ。よかろう商談を始めよう。

キャスパー・ヘクマティアル

人を信じるな。でもまぁ僕は、僕を気に入ってほしい相手には嘘をつかない。

キャスパー・ヘクマティアル

君が抜けたことはSR班にどんな影響をもたらしたんだろうな?そう、人と違って組織ってのは変化しやすいものだ。

キャスパー・ヘクマティアル

この世から武器がなくなると、本当に思うか?ココ。航空兵器がダメなら海戦兵器を売ろう。船がダメなら戦車を売るよ。銃を売ろう、剣を売ろう、ナタを売ろう。鉄を封じられたならこん棒を売ろう。それが我々武器商人だ。

キャスパー・ヘクマティアル

君が辞めたいと言った時、僕は止めたりはしない。
常にそう考えていたよ。
言ったろ?
君と僕は対等だと。

キャスパー・ヘクマティアル

彼はもう銃を捨てられてない。一度別れたらもう二度と会えないようなこの広い世界。が、一度武器を手にした者が生きていける世界は………、極端に狭くなるものなのです。

キャスパー・ヘクマティアル

私の研究を応用して兵器作って殺し合おうが何しようがそんな問題は、今にも絶滅しそうな美しい蝶と比べたら、……瑣末なものだよ。
66億もいるんだから。増えすぎだよ人間。

天田 南

武器に関わるとろくなことがない。「自ら進んで」でも「強制的に」でもたった一度触れると、呪われ、巨大な歯車の一枚の歯となってしまう。

天田 南

逃げて何もしない人間が食っていけるわけないし……、なんか負けた気するよね、世界に。でも……、その世界ももうすぐ変わる。

天田 南

人は必ず死ぬのに、戦わないの?
なんのために生まれてきたの?

ヘックス

いかがだったでしょうか?

お気に入りの名言は見つかりましたか?

僕自身、歴史の教科書で戦争が繰り返されていることを学んできましたし、現在も戦争が行われている地域があり、2023年10月時点の情勢では、ロシアのウクライナ侵攻やイスラエル軍によるガザ地区包囲など、実際に経験したことのない戦争の映像がニュースを通じて見る機会があり、そんな映像を見ていると心苦しくなります。

作中、ココは戦争を終わらせる計画として「量子コンピュータでシステムをシャットダウンすることで、世界を平和にするために少数の人間を滅ぼして自由を奪う」ことを実行しようとします。その計画では70万人の犠牲が出ますが、代わりに戦争がなくなるというもの。ヨナも武器のない平和な世界を願ってはいても、救うための犠牲は簡単には割り切れないですし、南博士の「通過儀礼みたいな。実際子どもにはキツイ難問だと思う」という発言もわかります。

この作品を終盤まで読み進めると、「何かのために何かを捨てる」がテーマとなっているように思えますし、「大事のために小事を捨てる」という判断が正しいと言われても受け入れられず拒絶感があります。「世界を変えるために人を殺す必要がある」という点が、実際に現実世界で起きている戦争の大義名分なのも知れませんが、ココは「世界を変革しなくちゃいけない」という意志を持ち、犠牲を払うことを躊躇わずに世界から自由を奪い理想を実現させることを望んでいます。

この世から武器がなくなると、本当に思うか?ココ。航空兵器がダメなら海戦兵器を売ろう。船がダメなら戦車を売るよ。銃を売ろう、剣を売ろう、ナタを売ろう。鉄を封じられたならこん棒を売ろう。それが我々武器商人だ。

キャスパー・ヘクマティアル

そんな中でココの兄であるキャスパーが語った先ほどの言葉で、僕はたしかに「人間は何もかも忘れる」。だからそこ戦争を何度も起こっているし、戦争がなくならないことは歴史が証明していると感じてしまいました。量子コンピュータで世界征服に近い形で空を封鎖し、自分たちだけ航空機器や空を自由に使えたとしても、空が使えなくなるだけで戦争がなくなるわけではないだろうし、戦争は決してなくならないと思いました。

学校や会社、その他の組織に所属していて落ち込んでいるとき、疲れているとき、悩んでいるときなどに、この『ヨルムンガンド』の名言で元気づけられる方も多いのではないでしょうか?

世界を平和にするために武器商人として武器を売り、戦争の手助けをしているココやヨナをはじめとする私兵団、さまざまな角度から戦争に関わっている各国の要人や暗躍する武力組織、それらすべてが戦争の在り方やそれぞれの価値観・想いを抱きながらも立ち向かっていく、登場人物たちのもたらす言葉にふれあいながら、また明日からの原動力になると幸いです。

それでは今回はここまでです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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