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としまえんのこと。
としまえんが,本日をもって閉園するという。
開園は1926年と,東京近郊のテーマパークのなかでも最古級の部類で,古きよき前世紀の面影を残している遊園地なのでした。
小田急沿線に住まう私にとって,馴染みの遊園地といえばよみうりランドなのですが,としまえんも学生時代に2回ほど遊びに行きましたっけ。
今回はその思い出を綴って,
去り行くとしまえんへの追悼と代えさせていただきましょう。
追憶の遊園地
としまえんの記憶は夏。
プールと遊園地が同時に楽しめることもあって,いつも夏休み期間に訪れたのでした。
京浜工業地帯にある工場のパイプのように,複雑に込み入ったウォータースライダーには心踊りました。
本当にたくさんの種類のスライダーがあって迷ってしまうのですが,なかでもCタワーは最も標高差がありエキサイティング。ほぼ裸に近い状態にも関わらず,非常に速度が出るのでまるで弾丸にでもなった気分でしたっけ。
あとは年代物のアトラクション。
100年以上の歴史を持つ回転木馬を始め,今では絶滅危惧種となった古風なアトラクションが現役なのでした。今は亡き伝説のアフリカ館やいわく付きミステリーゾーン,地を這うようなサイクロン…どれも忘れがたいものです。
園内に流れるちょっとスローな時間が好きでした。
20年くらい前までは,よみうりランドも同じような雰囲気だったのですが,ここ最近は古い施設を次々と取り壊して新しいアトラクションを建てたりと,対照的。
どちらがいいと言うわけではありませんが,今はキレイで明るくて新しいものを好まれるのもたしかなこと。
昔ながらの趣向を今に残すとしまえんが無くなってしまい,またも20世紀が遠くなりにけり。といった感じです。
ナタデココをこよなく愛する旅のひと。