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【ダヨリン恋愛相談室】vol.2「本気の恋愛を知らないまま結婚…このままでいいの!?」

こんばんは。ダヨリンです。以前、携帯サイトで連載した「ダヨリン恋愛相談室」。携帯サイトという言葉がもはや懐かしワードですが、遺伝子を持ち肉体を持つ男女の煩悩は数年や数十年くらいじゃ変わりません!今回は既婚者さんのお悩みです。

こんばんわ、結婚して3年になる23才の専業主婦です。今になって後悔してる事があります。私、本気で人を好きになるって今だに良くわかりません。
夫とは付き合ってすぐに子供が出来ていわゆるデキ婚です。この人を愛しているから産みたい!とかじゃなく、私の子だから産むのが当たり前!と思って夫の事など頭にありませんでした。たまたまいい時に夫にプロポーズされたに過ぎません。
夫の前にも数えきれない位いろんなお付き合いもしたし、日本人ではダメかと思い違う国籍の人とも女の子とも付き合ってみたりしましたが……。付き合ってても常に冷静に対応している自分がいます。『ここで嫉妬しとくか』とか考えてから動くんです。相手の望む形、もしくは自分の都合に合わせて。
一体皆さんはどうやって相手を好きとわかるんでしょーか!?毎日一緒に夫と過ごして、子供や私を大事にしてくれてるのを感じるたびに申し訳なくかんじます。私自身は何の愛情もなく、毎月の給料と子供への父親しか求めてないので…。私自身が離婚家庭に育っているので離婚は考えていませんが、このまま夫の一生を私なんかと過ごさせていいのか悩んでいます」
(fromちかさん)

……ちかさんは真面目な女性ですね。思わず「エライ!」と机を叩きそうになりました。では最初に結論を。悩む気持ちは分かりますが、悩む必要はありません!!

現代社会において女性は結婚する・しない、そして結婚をいつするか、という選択の自由を持っています。が、子供が出来てしまうと、いきなり「産もう。そして結婚しよう」という結論に一気に飛ぶ人が多い。それは、「生命」の問題は他の問題よりもはるかに重要だと捉える人が多いからでしょう。ちかさんとダンナさまが結婚した背景にも、きっとそういう認識があったはず。つまり、ちかさんは結婚を決めた時点で、「恋愛感情があろうがなかろうが、自分に宿った生命が一番大事!」という決断を下したわけです。そして、その決断はおそらく間違っていなかったはずです。

ちかさんは「毎月の給料と子供への父親しか求めてないので…」と、自分のスタンスをネガティブに語っていますが、この一言には、ちかさんの子供への愛情が如実に現れています。ちかさんにとって子供はかけがえのないもので、子供には父親がいた方がいい、だから結婚する必要があった。そして今も結婚生活は維持したい。そのために夫を必要としている。……こういう考えを、ちかさんは打算的だと捉えているかもしれませんが、打算はいい悪いで切り捨てられるものではないし、必ずしもネガティブに捉える必要はありません。なぜなら、ちかさんは決して「もらいっぱなし」ではないからです

確かに恋愛感情の強さ、惚れっぷりに関しては、ダンナさま→ちかさんのベクトルの方がはるかに大きいのでしょう。でも、だからこそちかさんはダンナさまに貢献しているとも言えるのです。きっとちかさんはモテる女性だと思います。そしてダンナさまは、ちかさんを一生のパートナーとして射止めることができて、ものすごく嬉しかった(嬉しい)はず。つまり、プロポーズにOKし、現在も平和な家庭を営む努力を続けている時点で、ちかさんはダンナさまに大きな「貢献」をしているのです。

ちかさんとダンナさまのギブ&テイクはバランスが取れています。ギブ&テイクという響きに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、うまくいっているカップルは皆このバランスが取れているものです(周りのカップルに注目してみてください)。なので罪悪感を持つ必要はありません。

では、「本気で人を好きになるって今だに良くわかりません」という危機感にどう対処すべきか?まず一つ言えるのは、世の中にそんな女性はたくさんいるので心配しなくても大丈夫だということです。人間には「自分から求める」タイプと、「求められて応える」タイプがいて、ちかさんは後者なのです。

身を焦がすような恋愛をしている人をうらやましく感じたり「自分はこれでいいのだろうか?」と不安に思ったりするかもしれません。が、気持ちが熟成する速度や相手との関わり方には、その人に合ったスタイルがあります。ちかさんは短期間にガーっと想いが燃え上がったり、我を失うほどに相手のことでアタマがいっぱいになってしまうタイプではないのです。

「それはまだ運命の人に出会っていないだけ」、という捉え方もできなくはないですが、ちかさんはそういう人に出会ったとき、これまでにない高揚感や興奮を覚えると同時に不安や疲労感にも襲われると思います。そして相当消耗するはずです。

求めるタイプの恋愛をする人は、そういう感覚が快感につながりますが、おそらくちかさんはそういうタイプではない。でなければ「私自身が離婚家庭に育っているので離婚は考えていませんが」などとキッパリ言えるはずがありません(求めるタイプの人は自分の気持ち通りに動くことを美徳としているものです)。ちかさんが一番望んでいるのは、自分を愛してくれる人との穏やかな日々なのだと思います。

「でも、やっぱり燃えるような恋愛感情を経験したことがないのはさみしい!」と思うのであれば……街を歩いている人でも店員さんでも友達の友達でもいいから、「かっこいい」「素敵だなぁ」と思う人を見かけたとき、自分から話しかけてみて、コミュニケーションを取ってみてはどうでしょう?推測ですが、ちかさんはこれまで自分からモーションをかけたことってないのでは?(違ったらゴメンナサイ) 

相手のときめきに応えるのではなく、自分のときめきを重視し、欲望に忠実に動いてみたとき、「求める」恋愛が始まります。しかし、当然ながら「求める」恋愛は常に事件や危険や崩壊とセットです。

ワタシの知人も、激しい恋愛を全く経験することなく「でき婚」し、現状に疑問を抱いて浮気に走った結果、それがバレて、モメにモメました。が、それがお互いの存在の大切さを再確認することになったのか、今は平穏な夫婦生活を送っています。雨降って地、固まったわけです。

が、もちろんそのまま崩壊するケースもあります。様々な可能性を予測した上で、それでも試したいと思うのであればレッツラゴー!です。「やっぱりそれは怖い」と思うのであれば、それでいいのです。「今の生活が大事」だと思えるのは幸せなことですよ。

と同時に、悩んでしまうのも健康的なことなので、悩んでいる自分を否定する必要もありません。人は本当にガマンできなくなったら行動するものだし、その結果大きな悲しみを味わったとしても、どうにかして乗り越えていくものです。そう考えたら、ちょっと楽になりませんか?行動するにせよ現状を維持するにせよ、デンと構えてみてください。がんばって!!

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