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意中の女性には定期的に告白しないと危険なワケ

こんばんは。恋愛アナリストのヨダエリです。すっかり秋めいてきましたね。月見バーガー食べたいですね……という誘い文句で気になる女性とマックでデートもアリですよね。「月が綺麗ですね」ならぬ「月見バーガーおいしいですね」が愛の言葉になる。そんな2022年、秋。(いや、真面目に、きっかけとしてアリだと思います・笑)

さて本日も、以前cakesで掲載したコラムを公開します。「女ゴコロ、サッパリ分かんねー!」という男性の皆さん、「なぜ男性は女心を分かってくれないのか」と憤慨している女性の皆さん、男女の違いを考察するのが好きな方、などなど、少しでも興味を持たれたら、ぜひ読んでみてください。

こんにちは。あっという間に2019年も1/12が終わってしまいましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今年の1月は自分にとって忘れられない出来事が重なった月だったのですが、その一つが、作家・橋本治さんが亡くなられたことでした。

男女の違いを鋭く綴った名著も多く、この連載の読者の皆さんにも、ぜひ読んでみていただけたらと思いますので、この記事の最後で作品を紹介しますね。

では、今日のテーマに行ってみましょう! 今回は、「意中の女性に告白したら曖昧な返事をされた。彼女がその気になってくれるのを待っている」といった状況の男性に知ってほしい、女性特有の心理です。

恋をすると女性は重くなり、男性はキモくなる

電話相談の仕事をしていると、日々いろんな質問を投げかけられるわけですが。

意中の女性がいて悩んでいる男性から、「今の自分、キモいですよね?」ときかれることもよくあります。

そんなときは、「そういうもんです」とか「気にしなくて大丈夫」などと答えます。恋をすると女性は重くなり男性はキモくなる。ワタシの持論です。実際、一部の例外を除いてそういうものだと感じます。

日頃はサバサバしている女性が好きな男性に対しては軽やかさゼロで文鎮のように重たくなり、いつもは爽やかで人当たりの良い男性が片想いしている女性のことになると妄想が暴走し粘着質になっていったりします。

特に、恋愛感情が憎しみに変わっていきがちなのは男性の方に多く見られる傾向です。

えっ、つい先日まで彼女への気持ちをめちゃ甘甘に語ってたのに、急に憎しみに変わっちゃったの?と驚かされることも多いです。

男性は、「自分は君が好きでこんなに必死なのに、なぜ君はそんな自分に対して平然とヒドイ仕打ちができるんだ?」と納得いかない気持ちが積もっていきがちだからかもしれません。

えっ、でもそれは女性にだってあるんじゃ……と思いますよね。その通りです。意中の相手に「なぜ?」と疑問や不満を抱き悶々とするのは男女ともにあること。でも、「納得いかない」という感情は、特に男性が抱くケースが多い。

その背景には、この連載でも繰り返し言っていますが、女性が自分の行動の理由を言葉で説明しない(できない)こと、いったん「どうでもいい人」の引き出しに入れた相手のことは本当にどうでもよくなること、などが絡んでいると思います。

素っ気なくなった理由をきいても答えてもらえない。場合によってはストーカー扱い。男性にとってこれはシンドイ。

こうしたすれ違いが起きるのには、女性が男性の気持ちを簡単に信じないことも関係しているでしょう。

「一度告白したから想いは伝わっているはず」は危険

気持ちを信じるとはどういうことか。要は、「相手が自分に対して抱いている恋愛感情は簡単に消えるものではない」と認識することです。

女性は、これがとても苦手です。

男性が「自分はこんなに君のことを想い続けている」と自分なりにアピールしているつもりでも、大抵の女性はそう捉えていません。

というか、少し放っておくと、「気持ちをアピールされた」という認識はすぐリセットされます。(!)

だから、「一度告白したから想いは伝わっているはず」と安心するのは、とっても危険。でも何度も気持ちをアピールするのってキモくね……?と思うかもしれませんが、答をせかしさえしなければ、絶対その方が成就率は上がります!

たとえば、3ヶ月前にあなたはある女性に「付き合いたい」と告白したとしましょう。

彼女は「すぐには返事を出せないかも」と曖昧な返事。せかしたらNOの答を出されてしまうと危惧したあなたは、彼女がその気になるのを待つことに。

いつ振り向いてくれるか分からない、でもとりあえず毎月1回のペースで「あけましておめでとう」「風邪が流行ってるけど大丈夫?」「あたたかくなってきたね」など、たわいもない内容のメールを送信。

自分のことを忘れられたくないし、やりとりしたい。こうやってアピールを続ければ、いつか彼女の気持ちも動……きません!

このままだと、むしろ後退していきます。

えっ、そうならないようにコンスタントに連絡してるのに!? と思うでしょうが、その程度では、女性は「アプローチを続けられている」とは感じないのです。

ではどうしたらいい?

もちろん、返事をもらえるまで何もしないより100倍いいです。努力していると思います。

でも、努力の割に報われない可能性大。なぜなら、あなたは彼女に恋愛感情を伝えていないから。

えっ、それは伝えたよね? 告白したよね?

と思いますよね。そこが落とし穴なのです。

女性は一度告白をされても、その後相手から恋愛感情を伝えられていない期間が続いたら、「もう私のことは何とも思ってないかも」と簡単に思います。「だって、あのあと何も言われてないし」とか。「言われたの3ヶ月も前だし」とか。

えぇぇぇぇぇぇと驚きのおたけびがこだまするかもしれませんが、そんなもんです。ネットが発達し通信の利便性が上がるにつれ、さらに真剣度は疑われやすくなっています。「たまにメールくれるけど他の女性にも送ってるかもな」とか「暇つぶしかもな」とか。

だから、一度告白したからといって安心していてはダメなのです。1ヶ月に1回メールするなら、何かしら恋愛感情を匂わせる一文を混ぜないと爪痕を残せません。

たとえば、「咲いてました!」と桜の写真を送る。男性からしたら、友達としか思っていない相手には絶対しない行為でしょう。でも、女性にはその重みは伝わりません。

夏目漱石が「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳した話は有名ですが、スマホで文字だけのやりとりをするのが日常化し、息をするように写真をSNSに上げる男女も多い昨今、月や桜の美しい写真を共有するだけで気持ちを通い合わせるのは残念ながら難しい。

「○○さんと一緒に見たい」

ただし、一緒に月や桜を眺めながら散歩できる間柄になれたなら、その可能性はグッと高まります。何人もの人と同時にメールのやりとりはできても、ある瞬間ふたりっきりで隣にいられる相手はひとりだけ。

なので、美しい月や桜や風景の写真を送るなら、「◯◯さんと一緒に見たいなと思いました」くらい書いた方がいい! そこまで言われて初めて、「あ、まだ私のこと好きなのかも」と女性は思います。

毎月1回連絡するなら、2回に1回くらいは、「風邪で寝込んだ時はいつでも連絡して! みかんゼリー持ってくから(笑)」とか「愚痴りたいときとか、いつでも呼んでね」といった具合に、自分は常にウェルカム状態であることを明るい言葉で伝えてください。

女性への告白は、自動的に継続更新されるシステムではありません。いつのまにか退会になってた! という事態に陥らないよう、マメに更新手続きを。

冒頭で触れた橋本治さん。古典を若者言葉で訳した「桃尻語訳 枕草子」やエッセイ「上司は思いつきでものを言う」などのベストセラーが有名ですが、ほかにも読み応えのある作品が山ほどあります。

男女の心理に興味がある方に特にオススメなのは、小説好きなら「桃尻娘」シリーズ、評論好きなら「蓮と刀 男はなぜ男を怖がるのか」や「美男へのレッスン」、漫画が好きなら少女漫画評論「花咲く乙女たちのキンピラゴボウ」や少年漫画評論「熱血シュークリーム」。ライトに読めてディープに残る「青空人生相談所」もぜひ。

破天荒でありながら論理的。人の本質と時代性を抉る名言の数々に唸ること必至です。ワタシ自身、特に10代や20代の頃に橋本氏の本を読んで救われたことや共感したこと、目からウロコが落ちたことが何度もありました。改めて、ご冥福をお祈りします。


※本記事は2018年4月〜2022年6月までcakesに掲載していた記事を加筆修正したものです。

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