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まほろばVol.1「すべての人に心の灯りを 学生アクションで一歩ずつ」

すべての人に心の灯りを 学生アクションで一歩ずつ

大学2回生の春休み、大学が主催する「学生提案型ゼミ」で外国人労働者の社会的包摂をテーマにゼミを立ち上げた。高校時代から持っていた、技能実習生をはじめとする立場の弱い外国人に対する問題意識。大学生として、何かアクションを起こしたかった。

学部回生を超えて集まった10人以上の仲間と定期的に集まり、ディスカッションをしたり、色々な人に取材をしたりした。何かを自分から始めて、リーダーとしてまとめることの経験がなかった私にとって、とても大きな挑戦だった。ゼミに入ってくれた仲間はほとんどが私よりも上回生で、就職活動や卒業論文などが忙しく活動に参加する人はどんどん減っていってしまった。しかし、活動を通して出会った多くの人とのつながりは、このゼミのテーマを超えて考えさせられることばかりだった。私の経験とその中での取材記録をまとめたい。

「まほろば」という言葉は、古語で「すばらしい場所」という意味。古事記の中で詠まれた和歌に登場する。国の中で最もいいところ、豊かな場所であるとし、ふるさとを愛しく語ったものとされている。誰もが受け入れられ心穏やかに過ごせる場所、それが私のふるさとであってほしいという思いを込めた。

細々と続けてきたこの活動で、テーマに限らず多くのことを考える機会になった。誰かのためになるほどのことはできているかわからないが、それでも記録を綴りたい。

(西澤あかり)


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