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殴った人がそれを忘れても、殴られた側は忘れない。

おはよう御座います。今回のテーマは、「痛みは忘れない」です。

ぱっと見すると、いじめか何かの記事かと思われるかも知れませんが、異なります。今回はビジネスや勝負の場面をイメージして、記事を作成しております。

昔、南海ホークスで野村克也さんが活躍していた頃のお話
デビューして数年経った頃、ホームラン30本を放ちホームラン王に輝いた野村さんは、その後数年打撃に苦しみます。

原因が練習不足だと思った野村さんは、ひたすら素振りを繰り返して技術を上げようとしていました。

しかし、当時の先輩から、「素振りして活躍できるなら誰でも活躍できる」と言われたそうです。
そして同時に「殴られた側は痛みを忘れない」とも言われたそうです。

この場合、相手を殴った(ホームラン)のは野村さんで、殴られた(打たれた)側は相手チームとなります。

当然、相手チームは殴られた痛みから、再度やられないように対策を立ててきます。苦い経験を忘れていないからです。

それで野村さんは一時的にスランプに陥ってしまったという話です。
そう考えた野村さんは、何事をするにも相手を知ることが大切という信念を持つようになったそうです。
そこから、野村ID野球が始まったということですね。

その後の選手・監督としての活躍はご存じの通りです。


個人的に、このテーマはヒト社会で過ごす上で当たり前のルールのような感じがしています。

不義理を働いたら、自覚が無くても冷たくされる。
約束を破ったら、信用してもらえない
ルールを破ったら、相手にされない

当然のことです。

上記の「殴られた側」としては、苦い経験を繰り返さないために対策を立ててきます。
他者から不利益を受けたという、この意識は思いのほか長く残る傾向があります。

一方「殴った側」としては、そこまで長く意識に残りません。
犯罪などの罪悪感は別物として、自分の意思でとった行動は記憶に残りにくいものです。

仕事でも生活でも同じです。

脳の中では常にアップデートが起きており、新しい情報がインストールされています。古い情報は削除・スリープされる傾向にあります。今後も影響するであろう重要な情報は残り、インパクトの薄い自分の行動は削除されます。基本的に、人間の脳は悪い情報が大好きなのです。


【結論】
スポーツなど勝負の世界では仕方の無い事かもしれませんが、仕事や生活の場面ではヒトを殴るような行動はしない方が良いですね。人徳を得られるような過ごし方をしていければと思います。

今回も、最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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