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【パイロットインタビュー第2弾】3度目の正直!?ちふゆさんのパワフルストーリー!

こんにちは!
DAWN公式noteチームのあーりん&くどぅです!
今回も同僚でもあるパイロットにインタビューしてみました!!

OriHimeパイロットインタビュー、第2回はちふゆさんです。
ちふゆさんは2021年6月、DAWNの常設実験店がオープンするタイミングで公認OriHimeパイロットになり、今では日本橋のDAWNのみならず、福岡や札幌で開催したキャラバンカフェやG7広島サミット、はたまた日本を飛び出して、フランス・カンヌでのプレゼンテーションイベントなど、様々なところでOriHimeの体を使って活躍されています!
そんなパワフルなちふゆさんの原点となるエピソードや、お身体のことなど、根掘り葉掘り聞いてみました!


病気・からだのこと

──早速ですが、ちふゆさんのご病気やお身体のことを教えてください。

 2013年から慢性疲労症候群という病気を患っていて、今年の5月で10年になりました。
発症したのは35歳の結婚1年目、新婚ホヤホヤの時に突然の発症でした。発症前は元気だけが取り柄というくらい人一倍活発だったのですが、発症1ヶ月後に退職、その年の10月には車椅子がないと生活が厳しい状況になってしまいました。
そこから6年間は5〜10m歩くだけで疲れ果ててしまうような状態で、寝たきりにまではならなかったものの、外出する際は家族に車椅子の介助をしてもらう必要がありました。 足が疲れるだけでなく、腕をあげること、姿勢を維持すること、瞼を開くこと、頭を使って考えること等、全身に及んで日常生活が困難になるような倦怠感が主な症状です。 また、体や頭が疲れてくると、光や音、匂い、化学物質などにも過敏になるため、外出したり、人に会う事自体が困難になりました。
また、治癒率0.6%、20年寝たきりの方などもいて、病気について情報収集をして知っていくのが怖い時期もありました。

OriHimeパイロットのきっかけ

──そうだったんですね。ちふゆさんのOriHimeとの出会いやパイロットに応募したきっかけはなんですか?

 今はコロナ後遺症などで発症する方も多く、病気の認知度が上がってきましたが、10年前は大学病院でさえ診れるお医者さんはおらず、保険の効かない自由診療しか選択肢がない状況でした。高額な医療費でどんどんお金は無くなってしまうのに、症状はどんどん悪化……。治療の情報などの収集にTwitterを使っていたところ、似たような難病患者さん達の間でオリィ研究所を応援している人が多く、私はOriHimeのことをTwitterで知りました。
多額の医療費がかかりあっという間に貯金はなくなってしまい、せめて自分の医療費だけでも自分で稼げるようにしないと!という焦りから、仕事を探していて、OriHimeでなら、もしかしたら自分のこの状態を受け入れてもらえるのでは?!と思い、パイロットに応募しました。
でも実は私、パイロットになるのに2浪しているんです……。

──なんと!ちょっと詳しく聞いてもいいですか?

 常設実験店がオープンする前、期間限定のイベント的にDAWNがオープンしていた時代にも実はOriHimeパイロットに応募していたんです。
でも、今までに2度、面接にも進むことなく書類選考で落ちていました。
最初の頃は「30秒位しか喋れません。光や音に対しても過敏なため、あまり長くPCの画面を見ていることもできません」という状況だったので、落選するのも当然だったと思いますし、むしろ今ではあの頃採用されなくて良かったとも思っています。
2020年の12月に入院したのを機に奇跡的に体調が少し改善してきたタイミングで、日本橋の常設実験店のパイロット募集を見つけました。今度は自信を持って応募することができ、幸いにもご縁を頂くことが出来ました。

G7広島サミット2023にて

OriHimeパイロットになった喜び

──三度目の正直で体調も整い、想いが届いたんですね!実際OriHimeパイロットとして働くようになってからの変化はありましたか?

 自宅療養で人に会わない生活をしている中で、調子がいい日は夕方にテレビで刑事ドラマを見ることにハマりました。 その中で妄想力豊かな私は「もし私のところに刑事さんが来て、私のアリバイを誰が証明できるんだ?と聞かれたらどうしよう?」と思ったんです(笑)
そして改めて気付いたのが「社会と繋がれていない不安」です。 自分の肩書やアイデンティティを「患者」としてしか語れない心許なさも痛感しました。 そういう経験があったので、「OriHimeパイロットのちふゆです!」と名乗ることができる。 リモートとはいえお客様やスタッフさんと繋がることができたことが本当に嬉しかったです。
また、大きなプロジェクトのメンバーに選ばれたことなどを夫に話した時に、「いろいろ大変だろうけど、あなたならどこで何をやっても大丈夫だよ」と言ってもらえたことがとても嬉しかったです。

ちふゆさんの勤務状況

──素敵な旦那さんですね💓ちふゆさんは今どれくらいのペースで働かれていますか?

 最初の頃は1日に2時間のシフトに入るだけでぐったりしていましたが、今は休憩をはさみながらMAX4〜5時間くらい、週4日ほど働いています。
カフェDAWNでは接客の他にも実験メンバーとしてカフェでの実証実験に参加していたり、資料作成・新人研修なども担当しています。
DAWN以外では、G7広島サミットやNTT決算イベントのメタバース空間での展示案内員、フランス・カンヌでのイベントへの出演、新潟のインテリアショップで販売員など様々なお仕事をさせていただいてます。

2人のパイロットでパンケーキに遠隔共創トッピングをする様子

この先の夢

──本当に様々なところで活躍されてますよね!!そんなちふゆさんのこの先の目標や夢を教えてください。

持病である慢性疲労症候群は治癒率の低い疾患ですが、第一目標は病気を治すこと。 そして闘病しながらでもこうして前向きに色々なことにチャレンジできる生活ができるということが、誰かにとって少しでも希望になったら嬉しいです。
私はOriHimeパイロットのお仕事が大好きで、OriHimeを通してこんなにも喋れるようになる自分にもびっくりしていて、こんな体験をもっと多くの人にしてもらいたいです!
また、来世は海を綺麗にする環境保全のような職業に就きたいと思っていますが、願わくば今世でも遠隔でできたら嬉しいです。
あとは旅行が好きだったので、生身でも色々行けるようになりたいです。

──きっとパワフルなちふゆさんなら、どれも叶えてしまいそうですね!!
貴重なお話をたくさん聴かせていただきありがとうございました!

七夕の願い事

あとがき

海外ゲストの方ともスムーズにコミュニュケーションが取れて、DAWN内外でもとってもパワフルな印象のちふゆさん。
インタビューでお話を聴いていても、ここには文字数の関係で載せられていないパワフルエピソードが実はたくさんありました。
病気や障害があっても、ちふゆさんらしく活躍できるOriHimeパイロットのお仕事は、ちふゆさんにとって天職なのでは!?と聴いていても思ってしまうくらいちふゆさんにはピッタリな働き方だったのではないかなと思います。
これからの活躍にも期待です!!ちふゆさんありがとうございました!

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あなたもぜひ一度、OriHimeパイロットに会いに来ませんか?
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『分身ロボットカフェ DAWN ver.β』
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