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レノファなスタジアムの話(21)レノファ版スタつく⑦山陽小野田市編

「レノファ版スタつく」話ですが、多分今回で一旦打ち止めになると思います。(立地候補地としてはこのくらいかな、と)
「レノファなスタジアムの話」のnote自体はまだまだ続ける予定ですが。

というわけで、今回は再び西に行って、レノファの練習グラウンドのある山陽小野田市です。
前回までの記事はこちら。

山陽小野田市について

旧小野田市中心部(2009年)。左上におのサンサッカーパーク。
国土地理院の空中写真(https://mapps.gsi.go.jp/)より

山陽小野田市は人口約6万人。
いわゆる「平成の大合併」で、当時の小野田市と厚狭郡山陽町が合併して出来た市です。
元々は宇部市・小野田市・厚狭郡2町(山陽町・楠町)での合併を模索していましたが、考え方の違いなのか、「宇部+楠」と「小野田+厚狭」という組み合わせになりました、

旧小野田市は太平洋セメント(旧・小野田セメント)の創業の地で、宇部市と同様に重化学工業で栄えた街でもあります。
日産化学日本化薬なども工場を構えており、これらに由来する「セメント町」「硫酸町」「火薬町」なんていう町名が残る場所でもあります。

旧山陽町は厚狭・埴生とも元々は荘園で栄えた一次産業中心の地域で、のちに厚狭地区は交通の要衝として一定の発展を遂げることになります。

レノファが練習場としている「おのサンサッカーパーク」ですが、元々は県が工業団地の未利用地対策を兼ねて整備したもの(旧名・山口県立おのだサッカー交流公園)で、天然芝ピッチ1面と人工芝ピッチ2面を有しています。
レノファの練習以外にも県リーグなどの公式戦が行われることも多く、小野田工業高校がサッカーの古豪として知られることもあり、サッカーに理解の深い街ということは言えそうな気がします。

山陽小野田市にスタジアムは建てられるか

とはいえ、土地はというと、実は小野田エリアは意外にまとまった土地が少ないという問題があります。
最近まで臨海部にまとまった土地があったのですが、悉く太陽光発電所に置き換わっちゃっていますし、交通の便が意外によろしくない。
この一帯にスタジアムを…というのはちょっと難しいかも知れません。

一方で、厚狭エリアですが、実は厚狭駅新幹線口にかなり広大な敷地が余っています。

厚狭駅新幹線口(北が画像の左上方向)2010年頃。
国土地理院の空中写真(https://mapps.gsi.go.jp/)より

厚狭駅に新幹線ホームが出来たのは1999年。
1975年の山陽新幹線開通当時から目の前を新幹線が通過する状況だったので、地元の思いとしては新幹線ホーム設置を要望するのは当然と言えば当然なのですが、ホーム設置から24年経った現在も利用客があまり伸びず、新幹線の停車本数は毎時1本のこだまのみ。

この一帯は道路網も割と充実しているとは言え、高速のインターからも少し離れており、ちょっと輸送力に難があるのは事実なんですよねぇ。
いろいろとセットで考えなくてはいけないことは多そうです。
(その意味ではきらら浜と同じようなところかと)

後は、県央部からかなり西に偏った立地になるので、全県からお客さんを集めることを考えるとなると、他の地域に比べて不利を託つことになるのは避けられないかなぁ、なんてことも思うわけです。

そんなわけで、このシリーズは一旦ここまで。
次回からは、実際に出来た(出来つつある)球技専用スタジアムについて触れていく予定です。


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