見出し画像

レノファなスタジアムの話(17)レノファ版スタつく④防府市編

(トップ画像はWikipediaからお借りしました)

少し間が開きました。
(週3ペースは読むのに忙しいという声をお聞きしたもので)
レノファの球技専用スタジアムを作るとしたら具体的にどこ?的な話の4回目です。

山口市内の話が3回続きましたが、ここから山口市内から離れてみます。
最初は、このnoteの発端にもなった、防府市を題材にしてみたいと思います。

防府市について

防府平野(Wikipediaより)

防府市は山口市の東隣に位置していて、人口が約11万3千人。
明治維新以前、山口県が「周防国」と「長門国」と呼ばれていた頃の周防国の国府があった場所です。(ちなみに長門国の国府があったのは今の下関市の一部である「長府」)

古くから工業で発達した街で、1981年にマツダの防府工場が出来てからはここが市の主要産業の位置づけとなっています。
平成の大合併の際、山口市との合併話がありましたが、新市の市役所をどこに置くかで防府市と当時の小郡町が対立して、最終的に防府市は合併しない道を選ぶことになります。(山口市と残りの町が合併して出来たのが今の山口市)
令和4年度の財政力指数(3か年平均)は0.773で、県内では下松市に次いで税収の割合の高い「豊かな街」だとされています。(ちなみに山口市は0.624で、県内では下松・防府・周南・宇部に次ぐ5番目)

スポーツで言えば、高川学園の存在が大きいですね。
旧・多々良学園高校時代から野球とサッカーで全国的知名度も高く、2021年度の第100回全国高校サッカー選手権大会ではベスト4に進出しています。
2016年には専用のサッカーグラウンド(全面人工芝)が完成しており、施設も充実しています。

そういう場所でありながら、サッカーの有料試合が開催できそうな場所となると、キリンレモンスタジアム陸上競技場(防府市陸上競技場、防府読売マラソンのゴールでご存じの方も多いかと)ぐらいしか見当たらず、サッカースタジアムを…となっても不思議ではない状況ではあります。

駅と一緒に建ててしまうと

防府市は古くからの街ですので、市役所や防府駅に近い市中心部は市街地化が進んでいてまとまった空き地がなく、スタジアムが建ちそうなスペースを生み出すのはなかなか苦労しそうです。

防府市の南部にはかつての三田尻塩田の跡が工業団地などで広がっており、土地は潤沢にあると思われるのです(陸上競技場やソルトアリーナのあるキリンレモンスタジアム/防府市スポーツセンターがこの一帯にあり、市もスタジアム候補地の一つに考えているのではないかと推測しています)が、いかんせんこの辺りは駅から約4km、幹線道路からも離れていて交通の便があまりよくなく、万単位のお客さんを運ぼうとすると大渋滞が避けられないというのがあります。

となると、山陽本線沿いのどこかの遊休地を候補地に考えるのが現実的ではないかとも思います。

一つアイディアとして挙げたいのが、山陽線沿いの、駅と駅の中間付近にスタジアム(を中心とした施設群)を建ててしまうこと。
防府市内には富海駅防府駅大道駅の3つの駅がありますが、それぞれの駅の間は7km以上離れています。JRの駅間平均距離というのはだいたい3.5kmぐらいらしいので、各駅の中間に新しい駅を造るのは全然ありなんですよね。
で、富海駅と防府駅の中間あたり(牟礼付近)、防府駅と大道駅の中間あたり(植松付近)って、どちらもほどよく未開発の土地が残っていたりして、いろんなことが出来そうな場所があると考えられます。
ちなみに防府市江泊(牟礼のちょっと東)には防府貨物駅の跡地(現在は貨物の中継地点)があって、ここを活用することも考えられると思います。

ちなみに、道路交通のことを考えると、旧国道2号の県道がしょっちゅう渋滞しているので、逃げ道の少ない牟礼・江泊付近よりも防府西IC・防府バイパスに抜けやすい植松付近の方が勝っているような気もします。

で、ここで「駅を建てるのってすごくお金がかかるんじゃないの?」って思われる方もいるかも知れません。
北海道の新球場・エスコンフィールドHOKKAIDOの最寄り駅を造るのに120億円ぐらいかかるなんて報道があったばかりですし。

ただ、これは駅がかなり大がかりな構造になったから(細かく言うと専門家向けの内容になるので割愛しますが)というのを差し引いて考える必要があって、単にホームを造るだけなら(億単位のお金がかかることは避けられないでしょうが)これの数分の一の費用で出来ると考えられます。
少なくとも百億単位ってことはないだろうと考えています。

もう一つの「本命候補地」?

そして自分は、防府にはもう一つの有力な候補地があるのではないかとにらんでいます。

現在、防府市は市の中心部近く・寿町にある市役所の全面改築を実施しています。
この際、駅南町にある県の総合庁舎の中に入っている出先機関(防府土木建築事務所など)も市役所の建物の中に入居することになっています。同じく駅南町にある防府警察署も建て替えにあたって現在の防府市役所の敷地内に移転することが決まっています。

するとどうなるか。
現在の県総合庁舎と警察署の敷地がすっぽり空くんですよね。
両者の間に防府消化器病センターが挟まってはいますが、総合庁舎の隣の空き地なんかも組み合わせると、スタジアム1個がうまい具合にレイアウトできそうな敷地になりそうな気もするんですよねぇ。

国土地理院の空中写真(https://mapps.gsi.go.jp/)をトリミングの上マークアップ。
①防府駅、②防府市役所、③県防府総合庁舎、④防府警察署。

防府駅からも余裕で徒歩圏内。
駐車場の確保が少々心許ないのは事実ですが、これだけ駅に近ければ電車を使う人も増えるでしょうし、立地としては最適に近いと思います。

敢えて言えば、防府市は山口市(中心部)から行くのに、自動車以外だと、新山口駅経由で遠回りするか、山口駅方面からJRバスしかないので、ネックと言えるのはそこら辺でしょうか。
県全体で見れば小さな話なのかもしれませんが。

というわけで、山口県さん、防府市さん、この土地の活用方法として、いかがなもんでしょうか?

という謎の期待感を持たせたまま(苦笑)、次回は別の候補地について考えてみます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?