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ここがタメになった「科学のあらゆる疑問に答えます ミックオヘア」2/②

科学雑誌ニューサイエンスのコラムに掲載されていたものです。
読者が質問を投稿して複数の人間が回答出すというものです。なぜ白髪になるのかといった根本的な科学の疑問を答えてくれます。回答者によって分析の仕方が違うのでそれを比べるのも面白いです。
Google 検索で調べ物をすると大抵答えがわかるのですが、なぜその答えになるのか深いところまで説明されません。この質問コーナーは物理的、化学的な観点で根本的なところまで説明してくれるため応用力がつき、自分の言葉で説明しやすい利点があります。
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科学的な質問してもそのことへの説明があるだけで、ひとつひとつ丸暗記することが多いです。続けていってもめんどうになって無関心な大人になります。多少難しくても根本を教えてあげれば今後応用できて暗記が減って楽になるのに。みんな長い話嫌いだからそうならない。この質疑応答本はそんな長くなくて便利です。

ダイエット方法は何が有効か質問して、ある回答者は正直に方法解答して、別の回答者は、ダイエットより食べるのを制限する方が有効と「そもそも」論を答える。この複数回答方式は伝わりやすくていいのではないか。気に入らない解答があれば別の回答を選べばいいわけです。

事故でもないのに渋滞が起こってしまうのは車間距離を詰めすぎるからです。AIに何台も同時に自動運転させたら車間距離詰めて数台の群れにして、その群れ同士は車間距離を開けていました。そうすることで渋滞を防いでいました。これは優れた運転手でもできない連携プレーです。自動運転は渋滞すら解消してしまうから国が熱心に導入する気がします。渋滞解消は国の使命になっている。

車線変更するべきかどうか迷う問題について、昔教習所の教科書に書いてありました。100㎞かけて車線変更しても10分程度しか変わらない。
今回の回答で交通ルールの違う外国の人数人がいうにはそれほど変わらないとのことでした。教習所は正しかった。
別の回答者が言う「心理的エネルギーロスを考えると割に合わない」というのは証拠はないけど正しいと思ってしまいました。もっと現代人は精神エネルギーを大事にしないといけないです。

~~以降は内容説明~~

生物は空気中にたくさんある窒素ではなく酸素を使おうとします。酸素は酸化しやすく化学反応起こしやすいためエネルギーを得やすいからです。
この質疑応答は丸暗記でなく化学の観点から教えることで、根本が理解できる良い例でした。

牧場の牧草から火が出ることがあります。これは細菌が分解を始めて熱が出るためです。細菌に与える水分があり、ワラ束の密度を高くして断熱性が高まると温度が上がりやすいです。束をゆるくすることで燃えることを防ぐことができます。

ダイエット目的の運動で力いっぱいスピードを追求するのと、一休みしながらゆっくり運動するので違いがありますかという質問がありました。脂肪を燃焼させたいならきつい運動をしていくといいです。
そもそも運動によるカロリー消費よりも食事を制限する方がダイエットには効果が大きいです。

崖のてっぺんに立つと足が震えてしまうのは人間の本能から来ていると言われます。恐怖で足が震えるのは、怯えることによる服従の姿勢とされています。

チョコレートの消費が多い国ほどノーベル賞の受賞者が多いとされています。女性のノーベル賞受賞者はあてはまっていない上にスウェーデンのように食生活の改善による健康維持プログラムを導入した国ではその法則が崩れます。
チョコレートが手に入る豊かな国は学問でも成功を収めやすいという説はありますが、とくに根拠のないものと結論づけられました。

事故でもないのに渋滞が起こる現象があります。前の車が減速するとその後ろの車はさらに減速をしようとして、それを続けることで渋滞が始まってしまうとされています。前の車が加速すると後ろの車も加速して自然に重大は消えてしまいます。
前の車から車間距離を大きめに開けてゆっくりとブレーキを踏むという形にすると全体的な減速は避けられ、ブレーキの連鎖が減ることで渋滞が発生しにくくなります。

車線が複数ある時に早く進もうとして、車線変更するべきか車線維持をするべきか迷う問題があります。前の車みんなが車線変更をした場合は変更した車線で渋滞が発生します。結局のところ車線を維持してもしなくてもあまり変わらないことが多いです。心理的な面から見ると車線変更することでわずかに時間も早くなりますが疲労が増える可能性があります。


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