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平和を実現するには?

9月10日に開催したスーダンランチ会では
スーダンの戦争を終わらせるには何が必要か?
参加者の皆さんと一緒に考える時間を持ちました。
私が紛争に巻き込まれて真剣に考えたことです。


私はスーダンの人たちには
まずは「癒し」が必要だろうなと想像しました。


心身ともに傷つき疲れ果て、
体を清潔に保つこともままならず飢えている人たち。
私たちが毎日当たり前のように過ごしている環境が全くありません。
 
 
そしてその上で、
とてもとても難しいことですが
「許す」気持ちがが必要だと思いました。
全てを許し受け入れること…


どういうことでしょうか?

今現在のスーダンの紛争では
国内の二つの軍隊
正規軍と準軍事組織(RSF)が戦っています。


かなりざっくりした説明になりますが…
民主化を目指す条件を詰める中、
二つの軍隊を一つに統合する計画に
話し合いで決着がつかず戦いが始まってしまったのです。
 
 
2つが1つになれば権力の頂点の座は一つ。
トップは1人だけでいい。権力争いが生じます。


実際に、二つの軍のトップが、
「どちらか一方が死ぬまで戦う」と言って、
戦いがどんどん広がり
スーダンではまだ終わらず続いているのが現実です。


なぜ?
今まで得ていた地位や権力、お金は
それほどまでに失いたくないものなのでしょうか?


どちらか一方が死ぬまでって…
自分が死ぬ確率も50%です。


私には一か八かの賭け、
ヤケクソの戦いのように思えてしまいます。
なぜそんな戦いに国中を巻き込んでしまえるのか?


あなたはどう思いますか?



スーダンは今回の紛争だけでなく、
南北スーダンの内戦、ダルフール紛争など
長年に渡り、絶えなく戦いが続いてきた国です。


ダルフール紛争は、
犠牲者数30万人というジェノサイド(虐殺)が行われ、
世界最大の人道危機と呼ばれました。


報道によると、
今現在の紛争で敵対して戦っている両方の軍のトップが
どちらも
ダルフール紛争での虐殺に軍事指導者として関与していました。


多くのスーダン人はそのことを知っています。


今戦っている2つの軍事組織
正規軍にしろ準軍事組織にしろどちらもトップは
国際的に犯罪の責任を問われるような過去があるのです。


あなたがスーダン人なら
この事態をどう受け止めますか?


どちらか一方を応援して
どちらかが勝利を収めれば
戦争が終わり平和な世の中がやってくるでしょうか?


どうすれば戦争は終わるのか?
別の視点からも考えてみましょう、、、


あなたが
この正規軍のトップだったら?
準軍事組織のトップだったら?
どんなことを考えるでしょうか?


戦争が終わったら
どんな運命がこの二人を待ち受けているのでしょうか?
 
 
独裁的な政治が終わり民主化が実現したら
この二人はどうなるのでしょうか?
 

犯罪者なら、
人道的にどう考えても非難される重大な過ちを犯した過去があるなら、
普通に考えれば二人は刑務所行きではないでしょうか?


あなたがこの二人のトップのどちらかなら
どんな感情を心に抱きますか?


恐怖


私なら怖いです。
多くの人々の憎しみを一身に受けることを想像したら
ゾッとします。


そして、自分がそんな罪を犯しているならば、
そのことを最も罪深く感じるのは
自分ではないかとも思います。


そのことすら考えられない状況にあるのなら
そのことを正面から見つめ
自分が何をしてきたか思い出し
深く感じられるようにすることこそが
その二人に必要なことではないでしょうか?


なぜ身勝手にも国中を巻き込んで戦争をしているのか?


でも、
この二人がそのことを真に考え、
感じる時間と環境を与えられるのは
誰でしょうか?


スーダンの国民と
この地球に生きる私たちがそのような環境
(あるいは世論といっても良いかもしれません)を作らなければ、
いったい誰がそれをこの二人に与えるでしょうか?
人任せにしていたら誰かがやってくれるのでしょうか?


憎しみを煽る声は無数に聞こえてきます。
あの国は悪い国だ、あの国はかわいそう。
その環境(世論)を作っているのは私たち。
その無数の声が戦争を支えているのではないでしょうか?
それでは平和はやってこないのではないでしょうか?


目の前の戦争に
私たちは全く責任がないと言えるのでしょうか?
私たちは誰かを責めることができる立場にいるのでしょうか?


戦っている兵士も戦場に行きたいとは思っていないのでは?
兵士の家族も、誰が自分の息子を戦場に送りたいでしょうか?
それなのになぜ戦いに行くの?
誰のために戦うの?
自分の命を捨ててまで誰かのために生きているのですか?
本当に殺し合いをしたいと思っている人などこの世にいるのでしょうか?
例え国のリーダーであっても。


もしそんな大事なことも考えることを忘れてしまったなら
誰しも自分の心に向きあう時間を作るべきだと思うのです。


あなたはあなたの人生を生きていますか?
あなたの心を感じる時間と環境を自分に与えていますか?
日々の忙しさに流されて大事なことを忘れていませんか?


この世界は
この地球に生きる一人一人が作っています。
誰かが作っているわけではありません。
あなたもその一人。


ひとりひとりの心の平安が
世界の平和を実現する。
そんな思いでお話し会を始めます。
 
 
私が実際に経験して乗り越えてきたこと。
紛争に巻き込まれて考えることなど、
楽しく聞きながら、
自分だったらどうかな
自分もそんなことがあったなと
あなたの人生について考えてみませんか?


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普段考えないことを敢えて考える時間と環境を、
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