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スーダン日記2018.8.18

私たちがスーダンに着く前日までの3日間ほど、ハルツームではたくさん雨が降ったらしい。飛行機の窓から街を見下ろすと、ところどころに大きな水溜りが見えた。道路を進む車の後には白い飛沫がすーっと伸びて船のよう。

飛行機が着陸した。いよいよだ!

タラップへ開かれた扉から熱風がむわっと入ってくる。一歩外に出たら、強く眩しい太陽の光に晒された。寒かった乗換地のアディスアベバで冷えた体が、急速に温まっていく。

入国審査の列に並んでいると、迎えに来ていた知り合いが「こっちだこっちだ」と大きく手を振っている。あれよあれよと外に出た。

ここはインターナショナルエアポートと看板を掲げているが、雰囲気は地方の空港という感じ。約束もしないのに東京のアラブ イスラーム学院の先生にばったり出会う。「あれー!?」とお互いびっくりするやら嬉しいやら。お盆に田舎に帰ってきた気分だ。

空港の駐車場で迎えの車に案内されると、車が随分と砂埃をかぶっていて驚く。よっぽど長いこと乗らずに放置された車みたいだ。げんなりしそうになるが、ドライバー氏がものすごく笑顔なので気を取り直して車に乗り込み出発。

乾燥した熱風に当たりながら1時間くらいドライブしてよく分かった。ここは砂の国だ!スナスナの砂嵐の国だ!!!ドライバー氏は車の掃除をサボっていたわけではなかった。

街の中心部はビルやホテルが立ち並び、道路も整然とした様子でいかにも首都だった。ナイル川に架かる橋を渡ると街が砂色になり、視界は砂埃のベールがかかったよう。歩道は砂で覆われている。

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住宅街に入ると、舗装は途切れた。深い轍が交差するワイルドなガタガタ道を車に揺られて行く。目的地らしい家の前で車が止まった。

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ところで、スーダンで話されているアラビア語はスーダン独特の方言だ。標準語はもちろんのこと、北で国境を接するエジプトの方言とも全然違うように聞こえる。

日本から旅立つ前に、スーダン方言のドラマでもないかとYouTubeを探した。見つけたのが下にリンクを貼ったコメディ。言葉がわからなくても結構笑える。


さて、私たちが滞在させてもらうところはどんなところなんだろう?

高い塀で囲まれているスーダンの家。門をくぐるとタイル張りのスペースがあり、門の横にはお祈り前にウドゥー(お清め)をする水場が設置されている。ベッドが外に置いてある!わぁ、あのコメディで見たまんまだなぁ。

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スーダンではベッドを外に出して寝るのだと多くの日本人がブログで書いている。私も青天井のベッドに仲間入りかなぁ!

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