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【A4 1枚感想文】一瞬で人の心が変わる伝え方の技術


【なぜこの本を読もうと思ったのか?(自分の弱みや足りない点)】

➤転職先のオファーである経営改革のシナリオはある程度描けていたが、
より詳細に人の変化を理解し言語化しておきたかった

【なぜそう思ったのか?】

➤人生初の転職にて、
転職先のオファーは経営改革の実現であった。
これまでと仕事の内容が大きく変わった

➤経営改革の本質は「意識改革」である為、
何が障害で変化できないのかすべてを網羅しておきたかった

当時の私(2022年6月)にはすごく腑に落ちた本だった。
実際に読んでみてなぜ自分は変われないのか?と言う内観の本でもあると感じた。

【この本を読むと効果的と思われるターゲット】

➤リーダーの立場で変化を請け負う人
➤リーダーシップを発揮したい人
➤変化したいけれど変化する事に躊躇している人
(自分が抱いている恐怖の内訳を知り解決に歩み出せる)

【この本を読んでも効果的ではないと思われるターゲット】

➤内観ができている人

理由:小手先の技術に感じられると思う。
しかし世の中の95%は私の様なタイプだと思っているので、
マネジメントする上でこれらを理論立ててくれたのは素直に嬉しい。

【感想文の文字数】
1,417文字/1,440文字(A4 1枚以内)

【❶結論】
【お互いの状況や心情を正しく‘’理解‘’し意見を押し付けない事】

本書とは関係ない動画ではあるが、通ずる点が多かったので
ビールメーカーのハイネケンが2017年に行った実験
「価値観の違う他人と仲良くなれるのか」を参考にされたい。

自分の意見は主張であり、
それが必ずしも相手にとって有益とは限らない。
逆も然りである。

したがってお互いの理解をする事が何よりも重要である。
その際必ずと言っていいほど障害になるのが「感情」「情報バイアス」だ。

もしかしたら自分の方が間違っているかもしれないと言う気持ちを持ちつつ、フラットに相手の話を聞く事が意外と難しい。

何が原因で人(自分も含めて)は変われないのかの
根本を見つけ出す本だと感じる。

他人を変えようとする際、
私たちは人を押す事ばかりに時間を使い、
変化を妨げる障害を取り除くためには
ほとんど時間を使っていない事が多い。

相手を指導するのではなく、
自身が「触媒(カタリスト)」となって相手の変化の障害を取り除き、
ハードルを下げて自発的に変化する事を
促す事を目指すのが吉。

⓪ 何が変化を妨げる障害になっているのかを見抜き
① 不安を除き、
② 恐怖心を軽減させ、
③ 敵意を取り除き、
④ 内観させ、
⑤ 最初は完全に拒絶していた事が、
  実は最善の選択だと気づくことを目指している。

重要なのは変化を促すアクセルを踏むよりも、
変化を恐れる見えないサイドブレーキを外す方法にフォーカスする事だ。

【❷要約】

本書は変化する行動を阻止している障害を特定し、
それを除去する方法を新しい視点にて伝授するものである。
特徴として、考えを変える方法と、
行動を変える方法をそれぞれ分けて考える。

また、変化を妨げる障害を本書では「慣性の五騎士」と称している。
各章ごとに事象の深掘りと解決策事例を共有する。

① 心理的リアクタンス➤選択の自由を外部から脅かされた際に生じる反発作用
解決方法➤相手が自分で自分を説得するように持っていく。

② 保有効果➤すでに持っているものを手放したくないという態度
解決方法➤行動を起こさない事のリスクを相手に気づかせる

③ 心理的距離➤自分の理解を極度に飛び越えるものは最初から拒否反応が出て聞く耳を持たない

解決方法➤移動可能な中間の距離を探し、小さなお願いから始める。少しずつゾーンをズラしていく。
最後に共通項を一緒に探し、現状打破を試みる。

④ 不確実性➤不確実性を前にすると本能的にフリーズ(思考停止)する。
解決方法➤挑戦しやすい環境を整え、心理的ハードルを下げる。

⑤ 補強証拠の不足➤たった一人の言葉だけでは納得できない。証拠が足りない。
解決方法➤エビデンスを補強する。自身に近しい存在を見つける。そして異なる人から追加の情報を短いスパンで入手する。

【❸仮説】
【仕事においてスピード感が合わない人はどうすれば良いのか?】

仕事はヒトモノカネの資源が限られ、
どうしても期日内に物事を進めていかねばならない。
その際、スピード感を上げてもらうには相手に変わってもらうしかない。

リーダーとしてとしてできる事は、
常日頃から従業員と文化レベルで一体感を持って動ける様に
環境を整えていくしかないと感じている。

それと同時に、その人だけに頼る構図にするのではなく、
ポジションチェンジや新しい人材のアサインなど、
別な策を用意しておく事も目的達成の上では重要と考える。
つまり、その人に頼らざるを得ない状況を創り出しているのは自分だと内省した方が有益である。


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