広報・PRを始める人へ。広報1~3年目にやってたこと『メディア視点を身につける編』
こんにちは。amptalk宿谷(シュクヤ)です。
なんとなく毎週1本はnoteを書こうかと思い、3週目。
意外と大変で、頻繁に更新している方々を尊敬します。。。
先日noteにも書きましたが、メディアアプローチは営業であり、もっとも大切なことは「顧客(メディア)理解」です。
なので、まず広報、特にメディアアプローチをこれから始める方には、まず「メディア理解」をしていくことが重要です。
しかし、広報に関わる前に私は、サッカー以外のテレビは見ないし、実家暮らしで自分の部屋にテレビもない・買う雑誌はサッカーか自転車のみ。
見るエンタメ・コンテンツといえば、深夜ラジオ・90年代のロック・映画。
雑誌も新聞もテレビもwebメディアも見る習慣がありませんでした。
そんなところからメディアの視点を身につけるためにやったことを振り返り、メディアに興味がなかった私が「メディア理解」をするためにやってたこと・やってることの一部をお話しします。
【PR会社インターン】チームでメディア研究
PR会社でインターンしていた時、先輩が仕切ってくださり新人たちでメディア研究会をやっていました。
毎週、担当の番組をきめ、「そこに差し込むのであれば、“どこに・どのように・誰に・いつ”、コミュニケーションを取るのか」を実際の番組を見ながら解説し合う。それに対してコメントしあうということをやっていました。
この時に情報番組の天気予報の部分も使える場所だと思ったのが当時は驚きでした。
四季やシーズンなどによっては差し込みやすい場所であり、情報番組の数×月〜金まであると考えると枠も多い。
toCだと最初にコミュニケーション取るには良い枠だなあと思った記憶があります。
当時は過去のテレビを見れるサービスを会社が契約していたのでひたすらそれを見ていました。(あとは「テレビでた蔵」もよく見ていました)
最近では以下のようなサービスもありますね。
最近は全録画機能で過去一週間とかは見れるテレビもありますし、Tverもあるので個人でもメディア研究はできると思います。
中身は上記ですが、同時に彼らの行動も研究していました。
例えば
これらをやらずにコミュニケーションをとってしまうと、いい企画・いいネタであっても露出が取れない可能性があります。
最近は改めて以下のようなメディア研究シートを作って、ターゲットメディアは研究しています。
メディア研究シート例(ぜひアレンジしながら使ってみてください)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1glzppqeVN-PGa5yFjELkb3-GGnJOELS8vfTAopw8F60/edit#gid=0
【PR会社インターン】毎日気になった記事(枠)・そこにどう差し込むかを日報で報告
PR会社でインターンしていた時、日報を社長や役員、別チームも含む全社に送るということをやっていました。
そこでは、架電回数・受電回数・やったこと・残タスク・今日の学びなど日報ぽいことと同時に、「毎日気になった記事(枠)・そこにどう差し込むか」を書いていました。
全社員がみる×一緒に動いてない人からもフィードバックが来る×同期も見るという環境だったので、負けられない・いいものを出さなきゃいけないと毎日メディアへの企画を本気で考えていました。(今考えると酷いレベルだったと思うので怖いw)
【PR会社インターン/某印刷会社(新卒)】毎朝の新聞チェック
PR会社時代はインターン〜1年目の仕事、印刷会社時代は新人の仕事として毎日の新聞の振り分けがありました。
毎日、他の人が出勤してくる前に10~15社の新聞をひたすら振り分けチェックしていました。
色々な視点でのチェックがあると思いますが一例として、PR初心者だった当時気にしていたのは以下の感じです。
競業/業界関連記事のピックアップ
取り上げられ方/業界トレンドのキャッチアップ
自社/クライアントの記事チェック
書かれ方から記者がどこのポイントを気にしているかチェック
記者名
今後のアプローチ用に。「〜〜の記事見たんですけど」みたいに(Why you作る用ですね)
記事になったもののプレスリリースをチェック
メディアが興味あるリリースはどんな書き方をしているのか
コーナーの確認(地域限定コーナーなど)
地域限定コーナーが全国紙だとあるので、地方だとそこ差し込みやすかったり。
まあ、偉そうなチェックポイントを挙げましたが、正直当時はメディアに触れるということが最重要だった気がします。
とにかく読む・見る・聞く。
その定例が毎朝の新聞チェックだった気がします。
【某印刷会社(新卒)】PR協会の勉強会に参加
当時、会社としてPR協会に登録しており、そこで定期的に勉強会が開催されていました。
大企業の広報の方々からそれぞれの戦略であったりを聞いていました。メディアという枠からは離れますが、企業広報の全体像を把握するにはいい機会でした。
以下のようなやつです。
【某印刷会社(新卒)】自社の過去記事・リリースチェック
当時の会社では、斜陽産業とはいえ、担当記者が付いてるような大企業だったので過去に自社が掲載された記事がとてつもない量ありました。
そしてそれらが全てクリッピングされていたので、暇さえあれば、掲載された記事とそれに関するリリースをチェックして、うちが伝えた内容と記事の内容をすり合わせながら見ていました。
今、メールや打ち合わせ内容、電話内容を記録されるようにしているのですが、上記のクリッピング記事・リリースに加えてコミュニケーションデータがあればもっと良いメディアへの示唆を得られたなあと思っています。。
あの過去データは魅力的。。。
【toCスタートアップ兼務広報】キュレーションサイト・転載元メディアの研究
ここまでは、大企業だったりPR会社であったりなど一定メディアの方々とコミュニケーションが取りやすい環境でやったことでした。
そこから小さいスタートアップ、しかもまだまだ実績がない企業に移ってからやっていることです。
どうしても名もしれないスタートアップがメディアに興味を持ってもらうのは難しいです。
そこで目をつけたのがキュレーションサイトとその連携メディアです。
過去ポストもしましたが、キュレーションサイトは多くの中小webメディアと提携しています。(最近権利系で問題も起きていますが、、、)
小さい・webと研究を疎かにする方も多くいるような気もしますが、特にスタートアップの方々は、しっかりと研究しアプローチする価値はあります。
【セールステックamptalk(現在)】メディア理解から「記者理解」へ。コミュニケーションデータの活用
toBスタートアップに来てからのメディアリレーションは非常に苦労しているのが現実です。
メディア単位で考えると、「セールス」という枠は関心が薄く、コーナーまで絞ってもプロダクトに繋げる露出は難しいです。(企業としての取り組みなどは別だと思います。)
メディア理解だと広すぎてしまい、もっと個人に絞った関心などを始めなければいけないと思い私が始めたのが、「記者理解」です。
「記者理解」をするためにここまで話してきた内容を個人単位でやり直しています。
さらに、メディアキャラバンの回数を増やし、その時話したことや電話で話したこと・電話で話したことなどコミュニケーションデータをamptalkとHubSpotを使って溜め込んでいっています。
これによって、記者の関心をデータから見つつ、振り返りながらメールを作ったりコミュニケーション時期を検討しています。
それだけでなく、メールの開封時間や開封回数、資料の閲覧回数・時間・閲覧ページなどを可視化することで彼らの関心を洗い出していきます。
広報だけでなく、マーケを兼務し、使える時間が限られているからこそ、ツールを活用しながららデータを分析し、「記者理解」をして必要なコミュニケーションをとっていくことが大切だと思います。
最後に〜結局はメディアに触れた時間と見方が全て
色々と過去やっていたこと・今やっていることを紹介しましたが、結局はどれくらいメディアに触れられるか、メディアをどうみるかだと思います。
メディアを見ながら、自分ならどのようにそこに掲載されるための企画・コミュニケーションをとるか。
それを意識しながら365日過ごす。
メディアのコンテンツを楽しめなる可能性はありますが、それはもう職業病としてあきらめましょう笑
その先にデータの活用があると思います。
では、今回はこの辺りで。。。
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