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メディアコミュニケーションをデータ化しリリースの送り方を変えてみた〜メディア理解でwin-winに〜

こんにちは。amptalkの宿谷(シュクヤ)です。
noteは2回目。第1回ではデータドリブンPRをなぜ意識し始めたのかをつらつらと書きました。

今回は、「何をデータ化し、どう活かしてるのか」をプレスリリースの送付という観点からお話できたらと思います。


そもそもプレスリリースを書いた後どうするのか

良いプレスリリースを書くことはメディアリレーションの一つの要素でしかありません。
実際にリリースを見てもらったり、関心を持ってもらうには、良いプレスリリースは前提であり、その後の送り方が重要です。

ふと振り返るとBCCで一気にメールで送ったり、もっとひどい場合、PRTIMESに載せて終わり。そのようなことをしていませんか?

記者の方々の手元には毎日、何十通というリリースが届きます。
大抵の場合が、関心のない興味のないリリースであり、そのままゴミ箱行きになります。
そんな中で私が再度意識し始めたのが以下です。

「メディア理解」「パーソナライズ」「why you」「why now」

「メディア理解」で広報もメディアもwin-winになる

セールステックを提供するamptalkに来て改めて思ったのは、メディアリレーションは営業だということ。
では売れる営業は何をしているのか。アポを取れるインサイドセールスが何をしているのか。
それは「顧客理解」だと思います。

”なぜその人・会社に自社のサービスが必要なのか”、”なぜ今なのか”
それらを、高い顧客理解を元にパーソナライズしたコミュニケーションで伝えて営業をしていると思います。

広報も同じくメディアへの理解が掲載や取材獲得につながりますし、メディアの方々にとっても興味があるものが送られてくる。
そんな理想な関係を築くことこそがメディアリレーションです。

「メディア理解」の絶好の機会:メディアキャラバン

そもそも、メディアごとによってもその特性は大きな差がありますし、同じメディアであっても関心や書きたいことは記者ごと、はたまたタイミングによって違います。
プレスリリースも見る目線を変えれば色々な角度から情報提供ができます。

ではどうやって広報における顧客理解(メディア理解)をし、パーソナライズしていくのか。
そのキーになるのが「メディアキャラバン」です。

メディアキャラバンってなに?という方は一度PRTIMESがまとめてくれてますので読んでみたください!

そして「キャラバンをしよう!」となったときにありがちなミス。

「商品・サービス・会社説明をひたすらしてしまう」

せっかく説明できる機会を得たので、一回で取材や露出を獲得したい。わかります。
ただ、あなたのこと相手はほとんど知りません。特にスタートアップの場合は世に出ている情報も少なく、キャラバンが初めて知るタイミングということも少なくありません。そんな中で一気に取材は難しい、、

そのような中で、最初のキャラバンでもっとも重要なのは「ヒアリング」です。

キャラバンは「ヒアリング」に徹するべき・「why you」「why now」をどう作るかがキー

大前提としてキャラバンを依頼する際の「パーソナライズ」「why you」「why now」は過去記事を見てメディアを研究するべきです。
ただ、今・そのタイミングで、自分たちのサービスや会社に関心があるかは過去の記事を読んだだけではわからないのです。

結果的に過去は書いてたのに、自社のリリースのタイミングでは取材誘致はできなかった。
そんなことはザラにあります。

なのでリリースや取材誘致をする際に向けて、キャラバンの時に、しっかりと“今”の「関心ごと(個人/メディアと)」「担当」「メディアの方針」などをキャラバンでヒアリングすることが重要なのです。

人間は忘れる。ヒアリングのデータ化は必須

人間はあっさりと物事を忘れます。
エビングハウスの忘却曲線というものがあります。

これによると、会話が終わって20分後には話した内容の40%以上が忘れられ、1時間後には50%以上、6日後には25%ほどの記憶しか残っていません。

こんな状態で、1ヶ月後にリリースを出して送るとなった時に「why you」「why now」さらにはパーソナライズしたコミュニケーションなんて取れません。
そこで必要になってくるのがデータ化です。

書き起こしツールとHubSpotの掛け合わせでキャラバン・ヒアリングをデータ化

ようやく具体のお話です。笑
私がamptalkに来てからやっている会話データの蓄積を紹介します。

そもそも、amptalkのメディアリストは以下のように使い分けています。

接点前:スプレッドシート
接点後:HubSpot

接点が持てた後はスプレッドシートからHubSpotに移行し、メールから電話から全てのコミュニケーションをほぼ自動でデータ化しています。
(リアルでのコミュニケーションだけその場でHubSpotにメモ)

HubSpotのコンタクト画面(ここに電話とオンラインmtgの書き起こし、メール、メモがまとまります)

このような形でコミュニケーションをデータ化しています。
このデータを元にリリースの内容・切り口とメディアの関心ごとを付け合わせ、パーソナライズしコミュニケーションをとる。
ここをどのように思考しているのかなどは、それだけで長くなりそうなので、また次回で...🙇‍♂️

少しめんどくさいように見えますが、これこそがメディアに掲載されていく近道だと思います。

最後に:コミュニケーションをデータ化する価値は

私はテックを使ってどんなに昔のことでも“HubSpotを見れば良い”という状況を作り出しています。
正直、現在、PRは私だけなのでここまでやらずともパーソナライズしたコミュニケーションは取れます。
しかし、これが複数のチームになった時・はたまた私がamptalkを離れてしまった場合、

会社の資産として残り、誰でも適切なコミュニケーションが取れる。

そんな状況を作り出すことが、広報PRの立ち上げを担う人の責任と最大のタスクです。
amptalkを使わずとも最近は多くの書き起こしツールが出ていますし、HubSpotも無料から使えます。
試してみる価値はあるかと思います!


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