うきくらげ

友達より1週間に読む冊数の方が多い本の虫。

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最近の記事

音生活

Spotifyを入れてから音楽生活が変わった。どこでも新旧洋邦オールジャンルの曲が聴けるというのはすごいことだなぁと思う。移動中、食事中、勉強中、入浴中でさえ聴ける。それもクラシックからプログレまで。 でも、便利な一方でちょっと息苦しいところもある。聞かなければならないという義務感に聞きたいという欲求が負けてしまうことがある。 スマホを持ってすらなかった小中学生時代は、貴重なお小遣いを握って、近所のTUTAYAまで自転車を飛ばし、わくわくしながらパソコンで転送してアルバム丸

    • 日傘の彼女

      東京旅行も5日目、暑さに辟易していた午後一時頃、私は東京文化会館の前でコンビニで買った昼食をとった後少しばかり心が暗くなっていた。 というのも些細なことなのだが、入ろうと思っていたカフェがあらかた満員だったこと、昼に買ったアイスのカロリーが思ったよりも高かったこと(拒食脳持ちにはそれだけでもかなりのダメージである)、暑さと疲れでヘトヘトだったこと、あげくのはてにアイスのチョコ部分を気に入っているバッグに落としてシミをつけてしまったことなど、いろいろと小さな嫌なことが重なってい

      • 好きの不在

        時々、趣味を尋ねられることがある。 読書、と答える。本心、ではない。そう答えたいわけではない。 もちろん、読書に費やす時間と金額からすると世間的には趣味というべき行為となるのだろう。 だが、趣味だと素直に思えない自分がいる。 以前は趣味といえば絵を描くこと、楽器をすること、ゲームをすること、動画を見ること、音楽を聴くこと等々。写真も好きだったし、料理も好きだった。バスケもバドミントンも好きだったし、万年筆やインクも好きだった。海や魚が好きだった。世界には好きが溢れていて、溢

        • 好きな作家たちについてちょっと語る

          自分が好きな作家にはいくつかのタイプがある気がする。それらの作家について軽めに語ってみようと思う。 文章を読むのが気持ちいいタイプ まずはこれ。具体的には、 村上春樹 スコット・フィッツジェラルド スチュアート・ダイベック ヘミングウェイ J・D・サリンジャー 中上健次 などなど。ストーリーを置いておいても、とにかくこの人たちの書いたものを読むのが至福だと感じる。 皆、結構文体に特徴のある人たちだと思う。それ故に読んでいるだけで幸せになれるのかもしれない。ま

          近況報告。

          前回の投稿から半年ほど経った。あの頃は体調も精神状態も真っ暗闇の中という感じで、全く先が見えなかった。 梅雨ということもあり、気持ちの落ち込みも激しかったのだろう。夏がきて、秋になり、気候が良くなって段々と心身ともに回復してきた。底まで落ちた体力も30分弱の散歩から始め、三か月かけてまともに出歩けるまでに回復した。食事もトーストひとかけらから始め、量はかなり少ないながらそこそこにまともな物が食べられるようになってきた。 もう無理だと思っても、人間案外回復できるものである。

          近況報告。

          摂食不能海月通信

          ここ半年、ずっと体調を崩している。 具体的には、食べられない。食べたくても食べられないのだ。 一日の食事内容は、朝:ヨーグルトと味噌汁 昼:カステラ一切れとエネルギー補給ゼリーと栄養補助食品 夜:プリンと栄養補助食品 毎日がこの組み合わせだ。もう、うんざりしている。 甘いものや柔らかいものだったらかろうじて受け付けてくれる。それもあんこやクリームのような重いものだともうダメなのだが。 食欲がある日もある。ただ、消化能力が落ちていてご飯を茶碗半分食べただけでも次の日に何も食べ

          摂食不能海月通信

          「起立性調節障害」で苦しんでいる人へ、経験者より。

          「起立性調節障害」 私は中学1年生の時にこの病気になった。そのときのことを、少し書いてみる。たった今、この病気で苦しんでいる人、その家族の人、似たような症状を抱えている人に届いたらな、という思いで、書いてみる。 私はもともと、学校が好きではなかった。中学校に入学してからさらにその思いは強まった。そんな中、段々と朝起きるのが辛くなった。まず目が覚めない。目が覚めてもだるくて起き上がれない。努力でどうにかなるレベルではなかった。やがて、頭痛、めまい、倦怠感の症状が現れた。母に連

          「起立性調節障害」で苦しんでいる人へ、経験者より。

          光のなかで生き延びる くるまの娘を読んで胸に浮かんだ言葉

          宇佐見りんさんの最新作、「くるまの娘」が単行本発売されたので、早速購入したはいいものの一週間ほど机の隅に置きっぱなしにしていた。 というのも、「文藝 春号」で初めに読んだとき、あまりにも苦しくて、再読するのにもそれなりの覚悟がいるなぁと思っていたからだ。 宇佐見さんの物語の語り手たちは歳が近いこともあるのか、毎度、自分の芯と強烈に共鳴して内側が引きずり出されるように感じてしまう。文章を読むのでなく、うーちゃんやあかりや、かんこの体験がそのままからだに雪崩れ込んでくるような感

          光のなかで生き延びる くるまの娘を読んで胸に浮かんだ言葉

          くらげのプランター野菜栽培

          noteを始めてみたはいいものの何を書いたらいいか分からないので家庭菜園日記でも。 ワタクシ全くの家庭菜園ド初心者なのですが、(土と間違えて堆肥を10ℓ買ってきました)ず~っと自分の庭で採れた野菜を氷水で冷やして丸かじりするのが夢でして。とうとう今年、挑戦してみることに。 理想は思い出のマーニーの映画の杏奈のおばさんの家でのトマト収穫してるシーン的なあの雰囲気なんですが現実は都会のマンションのたいして広くもないベランダなのでプランター栽培でございます。 とりあえず芽が出

          くらげのプランター野菜栽培