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データの誤謬#9 『ホーソン効果』

” 誤謬(ごびゅう)とは、つまり、間違っていることである。”
データにまつわる誤謬を紐解き、やさしく知るシリーズ(全15回)


リモートワークでは、「見られている」が減少。
やる気を失ってしまったら、「見られている」状況を自分で作り出すのが効果的かもしれませんよ。


#9 ホーソン効果

誰かを監視するという行為が、その人の行動に影響を与え、
偽りの調査結果につながること。

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ホーソン???

1920年代、イリノイ州にあるホーソン工場では、
「労働時間」や「照明」、「休憩時間」などの物理的環境を変えて、
労働者の生産性を調べる社会実験が行われました。

条件を悪くしてみたにも関わらず、結果はなんと、
どんな条件でも”生産性が向上”してしまいました。

あれなんで?ということで、さらなる調査を進めました。

そして判明しました。

実際に労働者の生産性を向上させたのは、
なんと「横にいた調査員」だったのです。

どういうことかというと、周囲の注目を浴びることで「よく見られたい」、「誰かの期待に応えたい」という意識が働き、悪条件でもやる気がアップしたことで、作業効率が向上したのです。

つまり、生産性向上の理由は、
自分に関心を持ってくれる隣の「人」だったわけです。

人間を対象とした調査では、
ホーソン効果に気をつけなければならないこと、覚えておきましょう。


ホーソン工場での実験から100年経った現代でも、組織の生産性向上の鍵を握るのは、円滑な人間関係ではないでしょうか? 

リモートワークで、最近は「見られている」が減っていますね。
ホーソン効果を自分に当てはめ、今まで以上にチームメイトとのコミュニケーションを積極的にし、「見られている」状況を自分で作り出すことで、自分のやる気も高めていきましょう♪

それから「生産性向上」といえば、
データダッシュボードもオススメですよ😊

おまけ:ホーソン工場の今
ホーソンという名称はシカゴ郊外にある街の旧称で、ホーソン工場はウェスタン・エレクトリック社の工場でした。電話や冷蔵庫、扇風機を製造するメーカーでしたが、1983年に閉鎖され、現在、跡地はショッピングセンターになり、いくつかの事業はノキアが後継しているようです。

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忙しい毎日、しかし、生産的であるとは限りません。
多くのチームでは、データのカオスに時間を奪われています。

「データの確認」に毎日、何回クリックしてますか?
「数字の読み合わせ」に時間を割くミーティングは効率的ですか?
「深刻なエラー」を見逃さない工夫がありますか?

Geckoboard(ゲッコーボード)で解決できるかもしれません。

あなたがこれから目にするものは、他に類を見ない、見る者の目を奪う「揺るぎないシンプルさ」を追求した、美しいダッシュボードです。

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※当記事は、英国ロンドンDatachoice Solutions Limited社とのライセンスに基づいて、転載・加筆しています。

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