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相談室 と ジャージ と シルバニアファミリー【思い出】

2017年11月14日1:00PM
1回目の「こころの相談室」の予約日。

電話予約の際に、娘の状態によっては
学校を離れられないので
約束の時間に伺えないかもしれないと
伝えていた。

その日は、ラッキーなことに
娘の調子が良く、給食の前に帰宅し
予定通り「こころの相談室」がある
区の施設を訪れることができた。

待合室で待っていると
約束の時間ピッタリに
カウンセラーの先生が来られた。

ネクタイこそされていなかったが
ワイシャツにスラックス
好感の持てるキッチリとした印象だ。

面談室のある2階へ移動。
2階は子どもが遊べるキッズルームや
図書室があり、明るく開放的だ。

面談でわたしは

娘がHSCの気質にピッタリと
当てはまること。

入学からの娘の様子。
母子登校だけれども、順調に学校に
通えていたのに、最近になり、また
行き渋りが激しくなったこと。

できることなら、一日でも早く
ひとりで学校に行けるようになって
欲しいと思っていること。

などなど、を、話した。

カウンセラーの先生からは
出生時の様子やその後の成長の様子。
幼稚園での集団生活はどうだったか?
などを、わりと細かく質問された。

1時間ほど話したところで面談は終わり。
次回の予約をして、施設を後にした。

2回目の面談は娘と一緒だった。
学校が終わりそのまま
「こころの相談室」に向かった。

待合室で待つ。
時間ピッタリにカウンセラーの先生が
来られた。

今回も前回同様カッチリとした服装だ。

娘の前にスッと立ち、笑顔で
「はじめまして!〇〇です。」
と、仰ったかと思えば
急に困った顔をされ
「んー。僕のこと何て
呼んでもらうのがいいかなぁ、、、
僕はあなたの先生ではないから
〇〇先生は変だしねぇ、、、
僕自身、先生という呼称が好きでは
ないですから。
〇〇!〇〇と呼んで下さい」
と仰ったのだ。

娘はポカンとしている。

いくらなんでも
呼び捨てはできなよなぁ。と
わたしも困ってしまう。

小1の娘に対しても決して
子ども扱いはされず
とても紳士的な先生。

結局、わたしの提案で
「〇〇カウンセラー」と呼ぶことに
なった。

その日は前半30分は3人で話し
後半30分はわたしは別室で待機し
娘と〇〇カウンセラーとの面談だった。

翌週、3回目の面談。
この日も娘と一緒。

待合室で待つ。
いつもは時間ピッタリに来られるのに
この日は約束の時間を少し過ぎていた。

「ごめんなさい。ちょっと着替えを
してましたー!」と
小走りでかけよって来られた。

いつもと様子が違う

上下ジャージ!!


まるで体育の先生だ。

娘に笑顔で
「今日は前に約束した
シルバニアファミリーを
一緒にしようね!」
と仰った。

シ、シ、シルバニアファミリー!?
人形遊びをするのにわざわざジャージに
お着替えって、必要??

娘も不思議だが
東京大学大学院卒の〇〇カウンセラー
も不思議すぎるぞ!

頭の中が???でいっぱいになった。

そんな不思議な〇〇カウンセラー。
男性が苦手な娘にしては
めずらしく〇〇カウンセラーと
また遊びたい!と言ったくらい
優しくてゆっくりとした雰囲気の方で
娘もわたしもずいぶんと救われた。

前回、わたしが別室で待機していた時に、何枚か絵を描いたようで、
その絵からは心理的に問題は見当たらないとの事。

3回目のシルバニアファミリー遊びも
問題はなし。
この時もわたしは別室にいたが
わたしの姿が見えないからと言って
動揺する事もなかったとのことだ。

〇〇カウンセラーは
「補助自我」である「お母さん」が
なくなった時、娘さんが
強くなれるようにするには
どうすればいいのかを考える事が
課題であること。

HSCは心理学上での概念であり
病名ではないと言うことなどを
説明してくださった。

さてさて、課題はたくさん!

焦っても仕方ないとはわかりつつ
やっぱり
"早く"なんとかならないものかなぁと
思ってしまうわたしの気持ちとは裏腹に
どの先生もみな
「時間はかかります」とのご意見だ。

だから
普通の子のように玄関で
「言ってきまーす」と言う日が来るまで

時間はかかる


それはすごくわかった。

だけど
このままいつ終わるかのあてもない
母子登校を「仕方ない」という気持ちで
続けるのは、どうしても
心が明るくならなかった。

じゃあどうしよう?

ふたりのスクールカウンセラーの先生
担任の先生、精神科のお医者様、
〇〇カウンセラー。

娘はとても、幸せだと思う
こんなにもたくさんの方々に
気持ちを寄せてもらえているのだから。

だけど、このまま、この状態を
つづけることに
前向きになれない気持ちが
わたしの心の奥に居座っていたのも
事実だ。

本格的な冬も、もうすぐそこ
11月の終わり。

常々いろいろ話を聞いてもらっている
娘の習い事の先生にその日も
話を聞いてもらっていた。
その時
「シュタイナーの学校とか
いいのにね、ピッタリだと思うなぁ」と
特別なことではなく、ほんとに自然に
先生が言われたのだ。

シュタイナーかぁ、、、
娘が幼稚園の頃にシュタイナー教育とか
モンテッソーリ教育とか雑誌で
読んだなぁ、、、確か、自然派育児の人が
愛読しているクーヨンとか
そんな雑誌だったか?

その時はそれくらいの感じだった。

とりあえず、図書館で
シュタイナー関連の本を借りてみるかな。
母子登校のおかげで本を読む時間は
たっぷりあった。

教室での付き添い中に
出来る事と言えば、、、読書、寝る。

廊下に出ていれば軽く体操!
くらいだから。

早速、翌日
子安美知子さんの
「ミュンヘンの小学生」という本を
借りたのであった。


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