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あやまった後の意外過ぎた相手の反応!あやまるかどうかは自分で決めようと思った話
「要注意人物」の女性客に声をかけられた
もう20年も前のお話です。
当時私は金融機関に勤めておりました。
来店されただけで職場の皆さんの顔色が変わるほど、恐れられていた女性のお客様がいらっしゃいました。
「そんなに変な人なんかな?」
派遣で働き始めてまだ数か月の私は、不思議な思いで周囲の反応を見ておりました。
そんなある日、
「ちょっと教えてもらえますか?」
その女性から私に声がかかりました。
そんなに複雑ではない商品の説明でした。
「わかりました、ありがとう。」
迫力のある低いお声でそう言っていただき、取り立てて何事もなく無事に終了しました。
翌日、恐ろしい形相で来店された女性客
その次の日です。
要注意人物とされるその女性は、店に入るなり私のところへ一直線に来られました。恐ろしい形相で!
「あなたの昨日の説明、間違っているやないの!?」
店中に響きわたる大きな声で怒鳴られました。
私:「……?」
それまで何人ものお客様に説明し、ご契約もたくさんいただいていた商品でしたので、いったい何が間違っていたのかわかりませんでした。
ですので、まずその理由を聞こうと思いました。
理由がわからなかったので、「とりあえず口だけであやまる」ことができない頑固者の私は、すぐには謝罪の言葉が出ませんでした。
その様子を見て更にエキサイトされたお客様は、顔を怒りで真っ赤にされながら「○○さん呼んできて!」と叫ばれました。
私の上司が飛んできて応接室へとお客様を案内されました。
あっさり帰った女性客にビックリ!の私
「あの子何なの~!?」
みたいな声が応接室から聞こえる中、私は考えました。
その女性が二言三言発した言葉からわかったのです。
私の説明の言葉を違った意味でとらえておられて、違った解釈になっていたことに気がつきました。
これは完全に説明側の私のミスです。
お客様に対して勘違いを起こしてしまうような言葉のチョイスをした私が悪い!そうとわかれば、私は手にいっぱいの(職場で提供している)プレゼントを持って、応接室へと向かいました。
「完全な私のミスです、申し訳ありませんでした!」
「以後、あのような説明はしないように気をつけます。」
「ご指摘いただき、ありがとうございました。」
実は職業柄、「むやみにミスを認めるな」的な風潮がありました。
しかし、そんな風潮やら他人の意見は二の次!と、その時は思いました。
私が悪かったからあやまる、それでも相手の怒りが収まらなくても関係ない……(ちょっと怖かったのは本音ですよ~)
すると、お客様の表情がパッとやわらかいものに変わりました。
(あらビックリ!)
「わかりました。私、帰ります。」
意外や意外!ニコッと笑顔で帰って行かれました(;^ω^)
笑顔で話しかけてくださる人になった
それからというもの、そのお客様は来店されるたびに私に声をかけてくださるようになりました。
「おはよう」
「お仕事頑張ってね」等と…
わざわざ私のところまで来て話しかけてくださる人になりました。
ご苦労された話が聞けた
その方のお話によると、お父様が早く亡くなられてしまわれたために、ご実家に帰られて、30代でお父様の会社を引き継がれたとか。
周囲にバカにされまいと、いつも虚勢を張った態度をとっていたそうです。
ご苦労されたご様子でした。
「要注意人物」などではありませんでした。
世の中そんなに甘くない!うまくいくときばかりではなかった
今回の話は私の謝罪を快く受け入れてくださった、結果オーライ的な内容になりました。が、しかし!世の中そんなに甘くはありませんでした。
謝罪後、怒りが収まるどころか余計にエキサイトされる方もいらっしゃいました。(ヒエ~!)
また、私自身が「あやまらない」選択に至ったこともあります。
アーナンダさんの記事が思い出させてくれた
上記の経験は長い間思い出すこともなかったのですが、
アーナンダさんの記事で思い出させていただくことができました。
ありがとうございます。
合掌(アーナンダさんの真似)
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