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悪魔でもグダグダは止められない!イギリスとEUの大人なゴタゴタ

シリーズ第三弾は

超攻撃型の首相に変わった最近の話をしていこうと思います。


キャメロン政権時代に行ったEU離脱の審議を問う国民投票にて、まさかまさかのEU離脱が決定してしまい、キャメロン首相は辞任。


次の首相は、あのサッチャー以来の女性首相となる

メイ首相になって期待されたのですが


弱腰なEUとの通商合意案を議会が認めず、統治し切れずにメイ首相も辞任してしまいました。


そして今回の主役!!


ジョンソン首相にバトンタッチされる訳です。


キャメロン首相は国民投票という賭けに失敗してしまい


メイ首相は議会と良好な関係を作れず、失敗してしまった。


じゃぁ、ジョンソン首相はどんな作戦でEUと戦うのか注目が集まったのですが


まずは、国外より国内の戦いを終息させる意味合いで


イギリス議会を閉鎖してしまいます。


これは前代未聞の凄い事です


イギリスは議会制民主主義ですから、国民の意見を政治家が代弁、代理するかたちで

何か新しい決め事を決めたり、今の決め事を廃止したりする場合は

その代弁者達が議会に集まり、多数決で決めるというのが、議会制民主主義というシステムの根幹です。

その議会を首相権限で閉鎖するなんて事は、普通に考えてやってはいけないんですね。

しかし

EUとの貿易面の決め事がグダグダしているのは
議会が邪魔してるからだ!!


という事で、議会を閉めてしまったんです。


暴挙ですが、シンプル作戦ですね。笑


でも、こんな事をして、議会も国民も黙っている訳がありません。

街ではデモが発生し、議会も異論を唱え、議会内でのジョンソン首相の味方が激減してしまうという事態になってしまいました。

この議会閉鎖という問題は最終的に、市民がジョンソン首相を裁判所に提訴し

最高裁判所の裁判官全員一致で


ジョンソンが悪い!!


という事で議会閉鎖は無くなり、ジョンソン首相の奇策は失敗する訳です。


しかし


グダグダなメイ首相の後に、これだけ攻撃的なジョンソン首相が降臨したことで


EUとの交渉も早めに終わらせてくれるんじゃね?


という期待を個人的には持ちました。

というか、終わってくれないと困る!!という感じです。


そもそも、2016年に離脱に関する国民投票が行われ、EUと離脱に関する交渉が行われる事になったのですが

2017年からEUとの話し合いが開始

まとまらず、期限を延期


今度こそ、合意する目的で話し合いが開始


まとまらず、期限を延期。


みたいな事を繰り返しているんですね。


こういう状況を、今の首相であるジョンソン首相は


「わずらしい!!!!俺が終わらせてやる!」


というスタンスで人気を集め、首相になった訳なので

ジョンソン首相には期待が集まったのですが・・・


この期限までには、さすがに合意するだろうと言われていた、今年の10月の期限でも合意できない状態となってしまいました!


もうええわ!!!!笑


今後、皆さまがイギリスとEUの交渉に関する記事を見つけた時は

今回は、どうゴタゴタしているのかなぁ、という視点で楽しんでみて下さい。

シリーズのご一読、ありがとうございました。

引き続き、noteでは経済に関する記事を書いていきます。

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