DANRO卒業生インタビュー「全ては、人と想いを交わしたその先に」

人と人とのつながりの中には、”目には見えない温かさ”がある。その温かさが増し、循環する時、きっと、世界は今よりもっと明るくなる。そんな創業者の想いから生まれた『深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクールDANRO』の1期生が10月12日に最終講義を迎えました。卒業生へのインタビュー記事を、数回に渡り書いています。

第4回目は、動画プロデューサーのYuiさんにお話を伺いました。インタビュー中は穏やかで、優しい時間が流れるような。ゆっくりと言葉を紡ぐYuiさんからは、やわらかな雰囲気の内側に力強い想いを確かに感じました。

お客さんの想いを引き出せているのかな……？

ー動画プロデューサーとして活動するYuiさんですが、DANROを受講したきっかけを教えていただけますか？

Yuiさん：映像を提供するサービスで活動していたんですが、会話自体が実はそんなに得意ではなかったんですよね。でもコンテンツの中に「想いを聴く」という部分があるんです。「果たして、本当に大切な想いを私は引き出せているのだろうか？」という疑問というか、不安みたいなものは常にあって。そんなときにDANROの説明会に参加しました。

説明会は短い時間だったんですが、あたたかい「いい時間」を過ごせた実感があって。あ、これはもうここで学ぼう！と思いましたね。

ーみなさん説明会がすごく良かったと声を揃えておっしゃられます！どんな雰囲気だったんでしょうか？

Yuiさん：一言で言うと、「優しい」かなぁ。講師の草（そう）さんの佇まいの安心感はもちろんですが、はじめましての皆さんにもすごく安心感があった。たった一つの問いに対して、初対面で、たった数分で、こんなに優しい言葉が交換できるんだと感動したんです。

お客様の想いを「探す」からの変化

ー実際にDANROを受講し終わった今の気持ちをきかせていただけますか？

Yuiさん：まず、対話に関してですね。今まで無知な状態でやっていて。今まで自分がコーチングを受けた経験を思い出しながら、「こういうときはこう聞くのかな？」というようにお客様に対してヒアリングをしていました。

でも「お金を払って受けていただいているんだから」という意識の中で、「聞かなきゃ！」という気持ちが強くて焦ってしまうことが多かったんです。

「お客様の大切な想い、どこだどこだ！」って（笑）

ー分かる気がします。焦れば焦るほど見つからないものってありますよね。コンテンツの中にヒアリングがある方は少なからず同じ気持ちを抱えていそうです。

Yuiさん：そうですよね。でもDANROを通して対話のポイントをたくさん学べたことで、もうすでにセッションで生きてるなっていう実感があるんですよ。

質問しなきゃ！というよりは、「今のところ気になったな」というところを深めていくという感じ。そうすることで実際、お客様自身「その想い、気づいてなかったです！」と言っていただけたこともあります。“本当の想い”に気づかれた時、お客様の表情がパッと変わるんですよね。

これからももっともっと、そんな瞬間が生まれていったらいいなと思っています。

ー素敵です！「探さなきゃ」から変わったんですね。

Yuiさん：「真ん中で聞く」ということを今は心がけています。その気持ちを持ってセッションに向き合っていますね。「サービス提供者」として、とかではなく人として、1:1で言葉を交わすというイメージです。

ー大きな変化ですね！

たった2ヶ月で、3年分のつながりに

Yuiさん：それから、1期生とのつながりへの想いも今はすごく感じています。2ヶ月間、時間にしたら短いのかなと思うんですが、既にすごく安心感があるんです。顔を見たらほっとするし、なんでも話せる。その方達とこれからなにかを生み出せるなっていう期待やワクワクもあります。

ーDANROの講義自体は終わりましたが、まだ活動は続いていくようなイメージなんですね。

Yuiさん：長いつながりになっていくんじゃないかなという予感がしています。

ー大人になって、ここまで深いつながりができることって少ないですよね。しかもそれが14人という大人数で。

Yuiさん：私が「今までの人生で一番楽しかったことは？」と聞かれた時に思い出すのは、大学3年のサークルの引退の合宿なんです。運営をやり終えた瞬間の達成感、心がひとつになった感覚。それに近い気持ちですね！

でもそのときって、それまで運営を1年間やってきて、それ以前からも付き合いがあってという中での気持ちだったんですが、今回は「2ヶ月」なんですよ！

ーたった2ヶ月で、そこまで関係性を深められたのはなぜでしょうか？

Yuiさん：対話を通して、深い想いを交換しあえた。だからですね。「対話」でつながった関係だからこそ、たった2ヶ月でそれこそ3年や4年にあたるような信頼関係が築けたんだと思います。

実践型だからこそ「体感」できた！

ー講師の佐藤草（さとうそう）さんはどんな印象でしたか？

Yuiさん：なんて言ったらいいのかなぁ。やわらかいし、あたたかい。そっとそばにいるような。でもただやわらかいだけではなくて……内にある熱い思いがなにかに包まれているような。そんな不思議な人でしたね。

ー印象に残っているエピソードはありますか？

Yuiさん：誰かが何かを言った時にいつも「受け取る」というか。「同意する」とはまたちょっと違うんですよね。その姿を見ていて、「なるほど！」と毎回の講義で感じていました。

想いを「受け取る」と、こんなにも温かくて気持ちのいい空気になるんだなぁって。

ー「受け取る」がどんなものなのか、やはり体験してみないと分からないものだなと感じますね。

Yuiさん：そう思います。佇まいやコミュニケーションを見ていて学ぶことは多かったですね。実際にその空気感に触れられるのはDANRO受講生ならでは！

ーDANROでの学びでどんな変化や気づきがありましたか？

Yuiさん：「エピソードの中にエッセンスがある」という話が実践に生きているなと感じています。エピソードよりも実は、エッセンスが大事なんですよね。

例えば「今までで一番○○だった瞬間はいつですか？」と聞いた時に、そのエピソードの中にその人の大切な想いが隠れているということ。そこに、今までだったら気付けていなかったかもしれないと改めて思います。自分の意識の向き方が変わったなと思います。

ーなるほど！エピソードの中のエッセンス。

Yuiさん：それから「相手には相手の基準がある」ということも改めて学びましたね。知らず知らずのうちに、家族や友達など近い存在の人にこそ決めつけてしまうことがあったなぁとか。

対お客様だと少し距離があると思うから意識しやすいけど、身近な人って難しいんですよね。DANROを通して、そんな身近な人とのコミュニケーションも意識するようになりました。

ー全ての人に対してフラットになれるんですね。難しいことのように感じますが、DANROでの学びを通して自然にできるようになったのでしょうか？

Yuiさん：そうですね。実践型の講座だからこそだなって。例えば自分ができなくても他の人が声をかけてくださる中での気づきがあるんです。「あ、私の想いってここにあったんだ！」とか、自分一人では気付けなかったことに気づいていけました。

ー私もDANROのみなさんとこうしてインタビューを通じてお話をするだけで、学びが大きくて。温かさを感じます。

Yuiさん：ふふ。みんな、やわらかかったですね（笑）

ーみなさんはじめからこんなにやわらかい空気感でしたか？

Yuiさん：最初は緊張感もあったけど、やっぱり講義を通じてだんだんゆるまってきて。やわらかく「なった」というよりやわらかく「戻っていく」ような。

ーDANROのみなさんとお話ししてると、人はみんなもともとやわらかさを持っているんじゃないのかな、と思います。

Yuiさん：まさに、そう思います。

Yuiさんの想う「対話」とは……

ーDANROを通して感じた「対話」への想いを聞かせていただけますか？

Yuiさん：「対話」はすごく大切なこと。今、私たちには対話が足りてないなと思ういます。例えば、「わかってるでしょ」とか「話さなくても伝わる」と思っている人が多いのかなって。でも、対話を深めることで感じられる心震える想いが必ずあります。それをたくさんの人に知ってほしい。

パソコンやスマホ、なにもなくなったときに、言葉があれば何かを生み出せることもあるし、感動することもできる。言葉を交わすということはすごく大事なことなんです。

DANROや対話を通じて得られるものはノウハウよりも大きい。

ーそれはどんなものだと感じますか？

Yuiさん：“生きると等しいもの” ですね。人は一人じゃ生きていけないから。今お金もたくさんあって自分は無敵だと思っている人も、そうなるまでにはたくさんの人とのご縁があって、人との関わりの中で築いてきたはずなんです。

人と想いを交わすことの先に全てが成り立っている。それくらい対話って大切なもの。

ーお金とかメリットとかそういう次元を超えた、大切な「何か」を受け取れる講座なんですね。

Yuiさん：心の満たし方を学べますね。物を買う、バッグを買う。それでも満たされるけど一瞬のものだったりする。ものでは満たされないものを満たしてくれるのって、やっぱり心。言葉の交換を繰り返すことで心が安定してくるものだなと感じています。

ー確かに、みなさんとお話ししていると「満たされている」感じが共通点ですね！では最後に、Yuiさんのこれからの想いをお聞かせください。

Yuiさん：みんなそれぞれ「想い」を持って活動していますよね。でも、その「想い」を「言葉」にしてお互いに交換する中で、より想いが磨かれて輝くんじゃないのかな。

人同士のつながりで新たなものが生まれたりだとか、その様子をみている人の心が動いたりだとか“連鎖”が生まれると思っています。これからも「対話」を大切にしていきたいですね。

ーYuiさんのやわらかさの中にある熱い想い、DANROの空気感が伝わってくるようでした。Yuiさん、ありがとうございました！

Yuiさんについて

動画プロデューサー。勤続11年目で会社を退職。「こうしたい」「こうありたい」そんな想いを塞ぎ込んで悶々としている人の気持ちをカタチにする動画プロデューサーに。「心を映し出す人」としてお客様の想いを引き出し動画にしている。その他イベントの撮影なども行なっている。Yuiさんのインスタグラムはこちら。

DANROについて

深いつながりを紡ぐ、実践型対話スクール。「温まると、輝き出す」をコンセプトに、個と個がダイレクトにつながることで、「人生最高だな」と感じられる光り輝く人で溢れる世界をビジョンに掲げる。
▼ 対話スクールDANRO 創業者の想いはこちらhttps://note.com/danro_dialog/n/n4bca9c1cae0f

公式LINE　　/　　Instagram

インタビュアー・記事／山中麻衣
フリーライター・西洋占星術師として活動中。企業様から個人事業主様まで「言葉と文章の魔法」を必要としている人のお手伝いをしています。背中を押されたり、ほっとしたり。そんな気持ちを感じていただけたらと思い日々文章を綴っています。公式Instagramは<こちら>