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「昔の家」や「今の家」は暖めた熱がほとんど逃げている!光熱費をグンと下げるポイントを、体験型ショールームで断熱先生が解説【断熱先生のダンネツノートvol.24(前編)】

皆さん、こんにちは。今、電気代の高騰が話題になっていますよね。その影響もあり、住まいの省エネへの関心がかなり高まっています。

今回は、住まいの断熱性能の違いによる室内温度の感じ方、快適に暮らすために必要なことを学んでいただける体験型ショールーム「住まいStudio」をまわりながら、解説していきたいと思います。前編・後編の2つでお届けいたします。

まず前編では、住まいStudioについての概要と「昔の家」「今の家」に関して紹介していきます!


<後編はこちら>

断熱性能は体感するのが1番!東京の真冬を屋内に再現した体験型ショールーム「住まいStudio」

住まいStudio」は、東京と大阪にあるLIXILの体験型ショールームです。東京・新宿にあるショールームでは、これまで累計3万人を超えるお客様にご来場いただいています。これから住まいを建てるお施主様はもちろん、施工を担当するビルダーさま、行政の方など幅広くご来場いただいています。

住まいStudio東京の受付

エントランスでは、住まいの断熱がなぜ大切なのか、WHO(世界保健機関)は寒さによる健康影響から居住者を守るため冬季の室内温度 として18℃以上を強く勧告しているが実際どうなのか、そういったことに注目して体感・見学いただけるようにご案内しています。

その後、東京の真冬を想定した気温0℃の環境下で、「昔の家」「今の家」「これからの家」それぞれの断熱性能によってどのくらい寒さの感じ方が違うのかを比較体感いただけます。さらに夏の日差し体感や、窓の比較コーナーなどもございます。大阪には、断熱リフォームの体感エリアもあり、あわせて見学いただけるようになっています。

では早速、中に入ってみましょう!


巨大な冷蔵庫で真冬の東京を再現!外気温0℃で昔の家は、どのくらい寒い?

冬体感エリアは、外気温0℃、エアコン設定温度すべて20℃設定で揃えられています。例えていうなら巨大冷蔵庫の中に、“3つ時代の家を作った“のがこのショールームなのです。

住まいStudioの説明コースは、「昔の家」から「これからの家」へと比較しながら体感いただけるようになっています

まず、ご案内するのが「昔の家」、昭和55年の基準で建てられた住まいですね。約5,000万戸あるとされる日本の既存住宅のうち、なんと約65%がこの「昔の家」の基準以下の断熱性能なんです。

上の図にあるモニターには、サーモカメラで室内をリアルタイムに撮影した映像が映されています。「昔の家」の室内が全体的に青くて寒々としているのがわかると思います。スリッパなしではいられないですし、何より窓際が寒い……。窓は、いわゆるアルミサッシの1枚ガラスです。

窓の外は真冬の屋外を再現しているので、ガラスから伝わってくる冷たさにびっくりする方もとても多いです

エアコンが効いていない非暖房室のトイレや廊下などは、特にひんやりします。

みなさん、ご実家や祖父母のお住まいを思い出す方がとても多いのですが、実はこの暖房が効いているリビングと、効いていない廊下やトイレ、お風呂といった場所の室温差があると、ヒートショックの危険性が高まります。ヒートショックは命にも関わる危険性もあるので、この室温差がある場合は要注意!ということも一緒にご説明しています。


現在の省エネ基準で建てられた家。それでも熱は逃げてしまい、電気代はやや高めになる場合も

次いでご案内するのが、「今の家」です。平成28年基準というもので、現在の「省エネルギー基準」によって建てられた住宅になります。でも実は、今ある日本全国の住宅のうち、この基準を満たす家はたった13%ほどなのです。結構、驚かれる方も多いのではないでしょうか?多くの人が住んでいるのは断熱性能が低い「昔の家」なのです。

さて、「今の家」ですが「昔の家」と比較して、ずいぶんと断熱性能が高まりました。

暖房されているリビングは見学者のほとんどが「ああ、これだったら寒くないよね」と仰います。しかし、暖房されていない廊下に出た途端、「え?寒い!」とびっくりされることが多いです。

「昔の家」ほどではありませんが、廊下やトイレ、洗面所などの暖房の効いていない部屋は寒く、温度ムラがあり、健康にとって良くない状態です。

暖房が効いている部屋が「昔の家」よりも熱が逃げにくく暖かい分、「今の家」の方が温度差を感じるということもあるようですが、
家全体として断熱性能がまだ十分に満足できるレベルではない、ということかと思います。また、断熱性能が足りていない分を暖房機器で補うことになりますので、電気代も多くかかってしまいます。

これが断熱性能を高めた「これからの家」ではどのくらい変わるのか。それは後編でご紹介したいと思います!


「これからの家」はどう変わる?断熱性能はどれだけ光熱費削減&省エネになるか、詳しくは後編で解説!

ここまで、「昔の家」、「今の家」の2つをご紹介させていただきましたがいかがでしたか?『自分の家ってこれかも・・・』と思われた方、ぜひ後編も読んでいただきたいです。断熱は省エネや節電になるというけれど、そんなに変わるのか、という疑問を解消していただけるかもしれません。

また、住まいStudioでは皆さまからのご見学も受け付けています。以下のリンクから予約できますので、『断熱リフォームは迷ってるけど、実際体験してみたい』、『実際どのくらい変わるのか良く分からない』という方は、ぜひお気軽にお越しいただけたら嬉しいです!

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<報道関係の方へ>
「断熱先生」古溝洋明および「住まいStudio」等への取材も受け付けております。
ご希望の方は恐れ入りますがnoteクリエイターページ内のお問合せよりご連絡をいただけますと幸いです。