お豆ご飯の豆の正体
ああ、もう春がおわってしまう。
キライな梅雨がやってくる。
天気予報でもそういっていたし、
いたる所であじさいが咲いていたし、
来るのだろう。
今年の春は、「お豆ご飯」を何度した。
子どもの頃、たまに食卓にでてくるそれが大好きだった。
大抵おかわりした。
「あれは、いったい何の豆?」と思っていた。
「私がキライなグリンピースと違っておいしいな」
そう思っていた。
普段やさいを買うときは、出費を抑えたくて
いつも決まったお財布に優しいものにしか手をだせなかったりする。
がしかし、あるとき義母からもらった
「うすい豆」という聞きなれない豆が
子どもの頃たべていた豆ご飯の豆だと知った。
それから、スーパーで見かけて何度か思い切って買った。
いつも買うやさいの、3倍の値段はするので思い切れる時しか買えなかった。
お豆ご飯のつくりかたは、簡単だ。
ご飯を炊くときに、塩とむいて洗った豆をいれるだけ。
主婦になって、毎日料理をつくるようになってから、食材から季節を感じるようになった。
また、レパートリーも偏ってくる中で季節に合わせた野菜の登場はマンネリを救ってくれる。
最近は、ゴーヤの登場なんかがそうだ。
次に「うすい豆」に出会えるのは来年の春かもしれないが、それはそれで今から楽しみだ。
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