ネット上での自分の見せ方

皆さんはFacebookを利用していますか？

わたしは数年前から登録して、たまに投稿するのですが

そこでどこまで自分をさらけ出していいのかをよく悩みます。

Facebookでの友達には、とても親しい人もいれば、友達の友達、一度仕事をしただけの人もいます。

関わりの度合いに差がある人たちを相手にした時に

そういう対象に対して自分の適切な見せ方はどれくらいなのでしょう。

ありのままの自分をさらけ出すことを、心理学では

『自己開示』というそうですが、

これは、相手とより親しい関係を築くことができるいっぽうで、

やり過ぎると相手の心の負担になってしまい引かれてしまう恐れがあります。

ポジティブな面だけじゃなくて、ネガティブな部分もみせるのが

自己開示ですが、Facebook上ではポジティブな投稿がほとんど。

自己開示とセットで語られるものに自分にとってマイナスにならない情報だけを見せる『自己呈示』があります。

Facebook上は、『自己開示』より『自己呈示』をする場所なのかなぁと思ったりもします。

『自己呈示』は、印象操作の一種で、自慢と受け取られて非難されることもありますが、アイデンティティや自尊心を維持させしたり高揚させたりします。

親しい人にはネガティブな自分をさらけだして自己開示をして、それ以外の人には自己呈示をして、ポジティブな面をみせる。そうやってみんな人と関わっているのだと思います。

そして、人は自己開示と自己呈示を混ぜて、本当の自分と建て前の自分を混ぜて相手との距離を縮めていきます。

これが、SNSなどのネットでの繋がりになると、より相手との距離が掴みにくくて自己開示と自己呈示の配合度合いが難しいなと感じます。

しかも、ネット上では一方的に開示していくので開示度合いを相手に合わせるということも出来ず、そんなに親しくない相手に自分のプライベートな部分を知られてしまうこともあります。

これが、匿名で普段の自分を知らない人なら問題はありませんが、Facebookなど実名で顔も知られていて、また会うことがある人だと、相手との距離と開かれた情報に差があって変な感じになります。

そんなことを考えていると、やすやすとFacebookに投稿することができなくなってしまって、全然楽しめなくなってしまっています。

考えすぎだと言われれば、そこまでなのですが、わたしはネット上で自分のことを表現するときいつも、自己開示と自己呈示の度合いを考えずにはいられないのです。